関東の桜も満開が近いようです。しかし、夜になって雨が降り始めました。于武陵の詩ではないですが、「花ひらいて風雨多し 人生別離に足る」ですね。この詩は井伏鱒二の以下の訳で有名です。
コノ サカヅキヲ 受ケテクレ
ドウゾ ナミナミ ツガシテオクレ
ハナニ アラシノ タトエモアルゾ
「サヨナラ」ダケガ 人生ダ
しかし、私は「人生別離に足る」という言葉に余計に感慨を覚えます。ここに言う「足る」とは「=(イコール)」であって、同じく人生の本質が別れであると言い切って、井伏訳より趣があるように思います。
まぁ、あまり深刻なのも嫌なので何となく艶っぽい雰囲気を帯びた次の都都逸も好きです。
咲いた桜になぜ駒つなぐ 駒が勇めば花が散る
馬肉を桜肉と言うようになったのはこの都都逸からとのこと。本当でしょうか・・・(笑)
株式市場にも春が訪れることを祈りつつ、再見。