先日、一部だけお見せした曼荼羅さんの全体像はこちら↓
華やかな作品、と私には見えますが、いかがかしら?
前回の記事はこちら→細かい点を描くコツは?
「心身ともに心地よく点々したい」と方法を探っていたら結果的に点が小さくなった、ということを書きました。
で、今回は、具体的にどうやって身体を使っているのかを解説してみたいと思います。
ポイントは、大まかに2つ。
1.右手の脱力(ペンを持つ利き手、という意味です)
2.筆圧のコントロール
です。
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右手の脱力って言われても、普段意識したことってありませんよね?
これは、私がヴァイオリン弾きであるが故、たどり着いたことかもしれません。
ヴァイオリンって、右手で長ーい弓を持って、方向や圧力をコントロールして弾いているってご存知ですか?
弓の長さって、73~74センチくらい、重さは60g前後です。
この単純に言うと「長い棒」をコントロールするのに、私たちが意識するのは、
肩甲骨から先、全部
です。
細かい奏法の解説をしても仕方ないので省きますが、肩甲骨から指先までの関節や筋肉をイチイチ意識的に緩めたり固定したり、して弾き分けているんです。
このように、自分の腕の関節や筋肉を意識的に使えるようになると、
力は抜けているけれど、ペンはしっかり持てている
という状況を作り出すには、どうすればいいのかが分かってきます。
単に、力を抜くだけだと、ペンをしっかり持つことが出来ず、きれいな点にはならないと思います。
弱々しく、フニャフニャしていて、きちんと円にならない。
この辺り、自分の利き腕と対話しながら探ってみると、面白いかもしれません。
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そして、筆圧のコントロール。
点の大きさを変える時などに意識している方は多いかもしれませんが、今回言いたいのは、実はそこではないんです。
急に話が飛びますが、毛筆で書く「お習字」を思い出してみてください。
筆の入り、運び、収め、という一連の動きが想像できるでしょうか。
この、筆の入り(起筆)と、収め(収筆)の筆と紙との間の力の関係を、ペンで点を打つその一回ごとに再現してみたのです。
筆を収める時の上向きの力を意識して、紙からペンを離してみると、今までとは違う点になるのではないかなと思います。
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と、テクニックと言うほどでもないことを解説してみましたが、
「参考にして、頑張って小さい点を描いてね~」
と言いたいわけではありません![]()
何をお伝えしたいかというお話は、次回に。
