ミューズファン・アソシエイツのこのイベントは、改めて思い出してみると私はほぼ全ての会に関わっていました。出会いとは不思議なものです。感謝の気持ちでいっぱいです。
ミューズ…の主宰である丘さんは、定年退職後からNPO法人を立ち上げ、ご自身は音楽の初心者だったにも関わらず壮大な人生計画を立てて、新しい世界にチャレンジしてきました。私は、この団体の創世記に瑞庵2のママから紹介されて、ミューズ…と関わるようになりました。確か、初回か2回目のイベントに瑞庵2のママが出演するからと誘われて、観客としてお伺いしたところ、そこで丘さんを紹介されました。そこで出演のお誘いを受けて、その次のイベントに初めて参加をし、それが今に続いています。
私の休日仕事や他のライブ・イベントとミューズ…の予定が重なってしまったことも何度もありましたが、何とか都合をつけてほしいと言っていただけることを意気に感じ、できるだけのことはしてきたつもりです。
予定が完全に重なっていた会が何度もありましたが、インスト企画のバンドのSPAだけでもいいから参加してほしいと依頼されて、最初だけ出演をして、その後自分のライブに戻ったこともありました。休日仕事と重なっていたときも、極力調整に努めました、
他にも、ご一緒に東日本大震災の被災地で演奏をしたり、介護施設やデイサービスで演奏をしたりという機会も多くあり、数多くのかけがえのない思い出があります。
60歳の定年後から、17年間走り続けてきた丘さん。ということは、今は77歳なのでしょうか。私は、個人的なことに突っ込んだ質問をしない人なので、詳しいことはよくわかりません。でも、推測するだけでもすごいことですね。第2の人生、と言えば簡単に説明が終わってしまいますが、一流の企業の重鎮重役として活躍してきたのに、定年退職後に一気にかじ取りをして裸一貫で音楽の世界に飛び込むということ、すごい決心だったはずです。私財を投じて音楽活動を続けている丘さん、すばらしい方です。
77歳という数字、私は思わず感慨深くなってしまいます。このブログをよく読んでくださっている方なら、どうして私がそう思うのか理解してくれるかな。77歳は、私の音楽活動到達点の目標なのです。別の言い方をすれば、引退の年齢ということになるのかな。
さて、今回のイベントでは、早朝のセッティングから夕方の片付けまで、すごく久しぶりに全ての時間でミューズ…のサポートをさせていただきました。イベントの後には、丘さんのご自宅にお伺いして、機材の運搬と収納のお手伝いをしました。
お見受けしたところ、丘さんが体調を崩されているようにも見えましたが、これも単なる私の推測です。このことについては質問すらしていませんから、真相はわかりません。
丘さんがご病気かどうか云々のことはさておいても、彼がご高齢であるということは現実なので、徐々に思い通りにいかないことも増えてくるのでしょう。私は、まだまだ還暦の若造ということで、今回は力仕事のお手伝いもさせていただきました。
今回、私にとってよかったことは、出演のために新しい企画をしなくて済んだことです。カジオピュアで出演することにしたので、持ち曲のレパートリーの中から曲を選んで演奏をするというような流れにすることができ、演奏上の負担感は減りました。
ただ、私自身のドラム演奏のクオリティはかなり低くて、自分としてはもどかしさを感じているところです。今回取り上げた曲は、やったことがある曲ばかり、しかも得意な曲もあったのに、不本意な演奏でした。最近の私は、演奏していて妙な違和感というか、不思議な感覚になることが多いのです。
他のメンバーも、本心では私のドラム演奏に何らかの異常性を感じているはずですが、皆さん優しいので、厳しい指摘をされることは一度もありません。趣味なのだからそれでいいんじゃないか、と言ってしまえばそれまでですが、最近の私は加齢や闘病で思うように動けずに辛い気持ちになることも多いので、楽器演奏のレベルまでも退化したくないと考えてしまいます。
※ 画像の後にも文章があります。

ステージ袖の暗い場所で撮影したので、少々ホラーな画像になってしまいました。カシオピュアの名物、台車にキーボードスタンドを乗せてキーボード複数台を運搬してます、という画像です。セットやバラシの手間や、それに伴うエラーを防ぐというような工夫です。これは、我ながらなかなかのアイディアだと自負しています。

こちらは、出演する某バンドの事前サウンドチェックの様子です。出演者は皆さん口を揃えて、PAに問題があると言います。今回のイベントでも、なぜか私に対して多くの人がそういったことを言ってくるのです。私もいつも書いている通り、それは事実です。
しかし、そういった問題点も全て受け止めた上で出演をしていくということが、アマチュアイズムの根幹であるのかなと感じています。
今回のカシオピュアの演奏に関しても、サウンドチェックで問題だと感じたところを、本番では自らの工夫で乗り越えることができました。PAも含めて、ダメなものをダメと言うだけではなくて、それならば自分たちで何ができるのかと考えていくことも大切です。

ホール等に演奏に行くと、ついつい備品の機材に目が行ってしまいます。このホールでも、ついにデジタル調整卓が導入されていました。今回は、丘さんがアナログ機材を持ち込んでいますから、このホールの機材刷新の恩恵を受けることはありませんでしたが、PAについてはいろいろと思うところはあります。
やはり、今はデジタルの時代なんですね。今回私が初めて使ったキーボードミキサーもデジタルミキサーなので、私も多少はデジタルに足を踏み入れることができたということになるのかな。何だか、もう時代についていけないな。

ドラムについては、私自身の演奏は全くダメでしたが、セッティングの工夫はしてみました。持ち込みのシンバルスタンドに様々なパーツを予め装着しておき、素早くセットできるようにしたのです。
このやり方は、以前にカシオピュアがケニーさんのイベントに出演した際の記事にも書いていて、同じじゃないかと思う方もいるかもしれませんが、その時と大きな違いがあります。気がつきましたか。今回は、カウベルも同じエリアにつけたのです。これまでは、カウベルはバスドラムのリムにつけるか、あるいはハイハットスタンドにつけていました。

この画像は、私が自分の代わりに演奏をお願いした裕希さんとなべちゃんのコラボ演奏本番の様子です。とてもよかったです。そして、ありがとう。今後の私は、自分一人で誰かのサポート演奏をするということができないだろうと考えています。その理由は、このブログの中の少し前の記事でご確認ください。切実です。

この画像は、私が自分の代わりに演奏をお願いした裕希さんとなべちゃんのコラボ演奏本番の様子です。とてもよかったです。そして、ありがとう。今後の私は、自分一人で誰かのサポート演奏をするということができないだろうと考えています。その理由は、このブログの中の少し前の記事でご確認ください。切実です。

前の画像で紹介したサウンドチェックをしていたバンドの、本番の画像です。もっと観客が入ると盛り上がるのですが、客席はパラパラという感じでした。このバンドのときは最も観客が多かったように見えたのですが、それでも3桁の人数はいなかったように見えました。

こちらの画像は、このイベントの初期から出演している「ハルモニア」さんです。彼らも長らくミューズ…に関わってきたという点で私と共通点があり、盟友と考えることもできます。リーダーのHさんは、残念ながらお亡くなりになりましたが、他のメンバーがその遺志を引き継いで活動を続けているというところに、感動を覚えます。そして、ご縁を大切にして、このイベントに出演を続けていらっしゃるのです。
私が近い将来に何らかの事情で演奏ができなくなっても、仲間たちが「まんぼうズ」の名前を使って末永く演奏をしてくれたら、私も幸せだろうな、なんてことを考えてしまいました。死んだ後に実現したかどうかを確かめることはできませんが、そのことを信じながら幸せな気持ちで息を引き取りたいものです。死ぬとかそういうことは最悪の事態として、生きていても病気のために演奏不能になってしまうかもしれませんが、それでも私の愛すべき仲間たちが私のやりたかった演奏を目の前で再現してくれたら嬉しいですね。
ところで、前の記事に、今回のミューズ・イベントの出演が最後になるだろうと書きました。それは、気持ちのことではなく、次回のホールイベント予定日が「成田弦祭り」と重なることが想定されるためです。日程を知り、次回は出演できないことを覚悟しました。
では、その次のイベントに出たらいいだけなのではないかと思われるかもしれませんが、その次があるかどうかなんて予測できません。とりあえず、ミューズ…の次回イベントへの私の出演はないということは確定です。
一度出演ができずにミューズ…から離れたら、もう次の声はかからないかもしれません。来年(1年後)のことは来年にならないとわかりませんし、私自身の体調や仕事、介護の環境だって、今後どうなっているかわかりません。
私の身体はもうボロボロなので、あとどの位頑張ることができるのかなと考えると悲しくなります。自らの劣化が日々自覚できるという今の感覚、とても恐ろしくて虚しいものです。
多くの知人や先輩が、今現在もきっとその恐怖と戦って(あるいは共存して)頑張っていらっしゃいます。私も、老化に抗いながら弱気に負けずに生きていくつもりです。皆様、私の状況の変化(悪化)に感化されることなく、末永くご支援とご協力をよろしくお願いいたします。