私が定年退職した後のささやかな夢、それは、スタジオまんぼうホールの建設です。
両親の介護のこと等で気持ちが追い詰められていた中でしたが、必要品の買い物ついでに、ふらっと「アスモ・ホール」に行き、ジョニー&タケのステージを聴いてきました。

観客数130人程度のちょうどいい大きさのホール、そして最新の音響機器が設置されている場所があるという情報は以前から聞いていましたが、知り合いが出演するという機会がないと、なかなか行くことができないので、とんぼ返りで行ってきました。

ジョニー&タケの演奏は、もちろん最高にすばらしくて、疲れ切った私の心を癒してくれました。
今回のライブに訪問した主な目的のひとつとして、スタジオまんぼうホールの建設にあたり、アスモ・ホールの音響を参考にしたいという思いがありました。視察したことを元にして、音響をどうするのかというポイントに絞って、解説と検討をしていきます。
まずは、ホームページの確認をしました。機材リストや配線図を公開しているのも、私のような人物には嬉しいこと。画像も貼っておきますね。まあ、機材リストを見てニンマリする人なんてそんなにはいないはずですが、私にとっては幸せな時間です。
※写真の後にも文があります。
 




音響については、私にとってはリバーブ(残響音)がかかりすぎているという印象を受けました。あと、高音がキンキンとしていたかな。
耳の奥底から頭蓋骨にかけてびりびりと不快な感覚になることが何度かあって、その際は耳を塞いでしまいました。
もともと、私は比較的マイルドな音質になる音響バランスが好みなので、おそらく私自身がPAを務めればそのようなオペレーションを行うことになるでしょう。しかも、ホール建設の暁には、私が保有している大昔の機材を使ってPAをしてみたいと考えているのです。
昔の高級品を数多く所有しているものの、今は眠っているので、経費節約のためにもそれでいいかなと。音質も、きっと昔の機材の方がいいよねと思える場面が数多く出てくるのではないかと予想しています。性能や機能では最新のものにはかないませんが、ノスタルジックな気分に浸れることは間違いありません。なんだか、車のことに似ていますね。旧車には旧車の良さがありますが、性能や機能では最新の車にはかなうわけがありませんから。
アスモ・ホールではスタッフが一人だったように見えましたが、それでも照明まで行ってしまうというのはすごいことですね。しかも、出演者の入れ替えの際には、その方がステージセッティングにも駆けつけていました。機材がデジタル化されたことによって、いわゆる「ワンオペ」でもこれだけのことができてしまうのですしょうか。従来は分業化しなければできなかったところも、こうして一人でできているという現実を見ることができました。
次の画像は、ホームページからスクショしたものです。
 


座席は比較的ゆったりとしており、ひじ掛けにはドリンクホルダーもありました。ただ、少々中途半端にも感じました。ここまでやるんだったら、もっと大胆に席と席の間隔を広げて、サイドテーブルを設置してもいいのかもしれません。しかし、その場合は親しい人と来場した場合にも席が離れてしまうので、果たしてどちらがいいのだろうかと考えてしまいます。
 
次は、ホームページで公開されていた音響等機材の資料で、早速印刷してみました。へえ、これ使ってるんだ。なんであれじゃないんだろう等と、勝手に楽しんでおりました。これとかあれとか、そんな言葉ばかりですみません(笑)


<今回の教訓>
・本格的なホールとした場合、最新のデジタル機器による音響・照明であった方がよい。しかし、音質面も含めてノスタルジックな感覚に浸れる古い機材にも魅力はある。
・ホールスタイルにする場合には、客席の間隔はゆったりと設定し、隣人を気にせずに楽しめるようサイドテーブル等も用意したい。しかし、席を離しすぎると親しい人と隣に座った場合に距離感が生じるので、設定が難しい。