運営者としてぶっこんでいる(らしい)話。

比較住宅都市研究会 海老塚 良吉さんにお招きいただき有識者の方に、今思っている問いと仮説を素直にぶつけまくって、国土交通省の方と共感するところが概ねあったり、めちゃくちゃ学びになり楽しかった!

事前に葛西 リサさん勉強会の話もかなり盛り込ませてもらった。

次の日、世田谷区 保坂区長がいらっしゃったので、そのまま内容をシェア。
(ココさん、やっと会えたね!笑)


内閣府の【母子家庭=生活困窮者】と並べるのはオカシくて、
〈それぞれの所得や地域でのシングルマザーの課題を細分化できていないんじゃないか?〉
と、声を大にして言いたい。

足立区と世田谷区は23区内でトップ1.2で母子家庭の世帯が多い。しかし各エリアの所得と抱えている課題は異なるだろう、地方と都市部でもその違いは顕著なのではと予測。


私はよく『シングルマザーシェアハウスやりたいんです!』と言われる。

ではまず、
あなたの地域のシングルマザーはどれくらいいて、所得がどれくらいで、どんな課題を抱えていますか?

それを理解している人はいるのだろうか。
と常々疑問。


福祉施策として【なんだか増えているシングルマザーシェアハウスに入居させればよいのでは?】
なんていうのは雑な考えだと思う。
なんとなくイイね、支え合って暮らせたらステキだよねの綺麗ごと、
で続けていけないのが現実的なこの事業。


ビジネスとしてのシングルマザーシェアハウスをやりたい!という不動産事業者は、『こんなはずじゃなかった』と撤退していく。
福祉サイドが始めると、不動産経営ノウハウがなく継続が難しい。


◻︎ビジネスが提供する【サービス】
◻︎福祉が提供する【サポート(支援)】

この違いは事業者は特に明確に理解せねば潰れる。どこにどういったコストをかけ回収するか、プランニングが難しく重要。
すでに撤退が4.5箇所

低所得向けのシングルマザーシェアハウスの運営現場が疲弊する理由がそこにある。
その他理由はスライドの通り。
あくまで山中の仮説も含まれる。

うちだってヒーヒー言いながらどこのコスト削るか、コミュニティをうまく保たせるか、つまずいているんだから。


安易に始めることはおすすめしない。
本質的な打ち手が必要だ。

どこまで課題をブレイクダウンしているか。問いと仮説の先の実行検証の質はどうだ?

海老塚さんのお言葉を引用すると
【事業の採算性を的確に判断して、
住宅事業をまとめる実質的な活動を知り
専門家の数が、決定的に不足している。】

すごく共感で
不動産と福祉の共通言語はやっぱり少ない。
マンパワーでなんとかしちゃっているところが、我が家も含めて存在する。

さあ、社会起業とはなんぞや。
己との戦いだ。
まずはうちの事業を完璧なオペレーションを作り安定させること。

その次に所得を下げサービスがつくれるのか?やはりサポート(支援)になるのか。コストが見合うのか?
まだ片足を突っ込むのは怖いしできない。はやまるな、現実をよく見るのだ。