文字数が多かったということもあるが 

途中部屋の片付けや庭の植木の剪定などを優先したため読了まで数日を要した。

 

東電OL 売春婦殺害事件をモチーフにしたこの小説。

 

 

 

 

 

犯人(容疑者)は 中国から 犯罪組織の手引きする コンテナに身を潜め密入国した不法移民

 

 

 

天安門事件やオウム真理教による

地下鉄サリン事件など 実際の事件を織り交ぜ ることで、この物語が フィクションなのかドキュメンタリーなのか困惑させられる。

 

母日本人父西洋人 のハーフの姉妹

日本人に似た 平凡な容姿の姉と 西洋人に似た 美人の妹

 

完璧すぎるほどの美しさを備えた 妹への姉の嫉妬が要因となり 関係した周囲の人間までが美に翻弄され 人生を崩壊させてしまう過程で 男社会での 女の生き方を問う というのがこの小説の一貫したテーマ だったのではないだろうか。

 

 

 

 

 

ある朝唐突に平凡で 良くも悪くも

特別なハプニングがあるわけではない単調な自分の日常を この小説の 登場人物達のような波乱に満ちた 人生に置き換える選択権が付与されても、その権利を行使することはないだろう。

 

というのが正直な読後の印象ですね。

 

最後の落としどころも

そっち?という感じで

意外性がありました。