小中学校の 夏休みの宿題や課題で読書感想文を書くというのがあったのかどうかよくわからないが、 1度もそんな課題を提出した記憶がない。

 

本のタイトルというのは作者ではなく 出版社が決めるとか、 どこかで見たような記憶がある。 この作者は自分でタイトルを決めているのだろうか?

 

主人公は世間で言ういわゆる低賃金ではたらく底辺非正規雇用労働者。

大卒なのに派遣社員として働き

職場の女性上司とは馬が合わない。

 

ある日 高校時代の親友だった 父が亡くなったという知らせが届き葬式に参列した ことがきっかけで 行方不明 になっている その親友と美人姉妹を探しにカンボジアへと旅立つと言う 結構無理じゃないという感じの設定。

 

主人公は海外 渡航経験なしパスポートも持っていない。

 

英語も禄に喋れない主人公が バックパッカーのような ドミトリー宿泊や 夜行バスでの移動 と言う 貧乏旅行を通じて運良く巡り合った人々から 行方不明になっている 3人の 情報 を少しずつ得ていく。

 

正直読んでいて「こんな都合よく行かねえだろう」と思っていたら、 やはり都合よく行く理由があったということが物語の後半で明かされる。

 

最後のオチの部分が、どうもしっくり来なかったが 途中完全に消失したと思っていた東南アジア旅行の記憶がいくつも思い出されたことも相まって楽しみながら読むことができた。

 

ただこれを読んだら東南アジア旅行でも行きたくなるのではないかという淡い期待が、今の自分がそんな地域に行き、バックパッカーのマネごとをしたら単純に力尽きて客死するような気になり、エアコンの効いた部屋で のんびり読書 したほうがはるかに快適で分相応である という残念な結論に至ってしまった。