ああ、今日はいい天気だ。
空は青いし、風も気持ちいい。
ぱん吉は、こんな時たいていおもむろに部屋のすみに置いてあるウクレレを手に取ります。
窓辺に座って、ポロ～～～ン、ポロ～～～ン、ポロ～～～ン。
いくつかのコードをためし弾きして、その響きにうっとり。
…歌っちゃいますか！
最初はちょっと遠慮がちに。
段々とその声は大きく。
「やめて～～～～～！」
「へたくそ～～～～～！」
「耳がとれる～～～～！」
…忘れてました。
かなりの音痴でした、ぱん吉は。
どうりで、ご近所の窓が急にパタパタと閉まったわけだ。
まあ、ブーイングは聞こえないふりして、あと２，３曲歌おうっと。
あの店は、かなり癒されるらしい。
近所にある、あるカフェにみんなで行くことにしました。
僕らは癒されなきゃいけないほど疲れちゃいないけど、まあ、話のネタになるじゃない。
あの店を教えてくれたＯＬさんの言うとおり、商店街のあの角を右に曲がって二つ目を左に曲がりました。
「猫カフェ」ね～～～。
なるほど。
店の中にはニャンコがいっぱい。
思い思いの場所で、ゆるりとしている。
コーヒーを注文して、僕らはニャンコとゆるゆるタイム。
やわらか～～い。
あったか～～い。
疲れちゃいないけど、いつもと違う刺激だね。
お花見にいい季節になりました。
やはり、花見は夜桜がよかろう。と、みんなで一式かついで桜の下へ。
ブルーシートじゃないよ、ちゃんとゴザなんだからね！
ここは、こだわり。
さあさあ、ビールだビールだ！
かんぱ～～～い。
んぐんぐんぐんぐんぐ。
…夜桜の下のビールは最高。
傾かないように気をつけて運んだお寿司も、ツヤツヤ笑ってるよ。
つまみながらビールを一口、またつまんでまた一口。
…酔っ払いました。
いいかあ、今日は暖かいし。
寝転がって目を閉じると、まぶたの裏に桜のピンクがほのかに残るよ～～ん。
…カンペキに風邪ひくなあ。
まあ、いいかあ。
