・「日本はなぜ、基地と原発を止められないのか」矢部宏治 著 | 有井努(ありいつとむ)の乱読ブログ

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多読はするもののインプットと比較してアウトプットが極端に少ない。
そこでブログを利用することにしました。
ノンフィクションが好きなジャンルです。齋藤孝氏もよく読みます。
さらっと内容に触れただけの読書日記ですが、読んでいただければ幸いです。

日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか [ 矢部宏治 ]

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2014年度のノンフィクション部門ではNo.1の呼び声が高い本です。
まさにすごい内容で、目からウロコがボロボロ落ちました。

一言でまとめてしまうと、憲法よりも米国との日米地位協定などの
条約や密約の方が効力が強いために、日本人の人権が侵害されたとしても
それは罪ではなく、認められた基地として米軍基地は存在し続けることに
なるのです。
日本は、最高裁ですでにそのように判決を出しているのです。
もともと日米安保条約は、日本の航空法などの一般の国内法より強い。
そしてそれが憲法さえも越えているのです。
これを果たして何人の日本人が理解しているでしょうか。

原発も同じ理屈です。
「原子力基本法」には原発に関する安全性の問題は、すべて法的コントロール
の枠外へ移項することと定められています。つまり憲法判断ができない、と
定められているそうです。

ちょっと信じられない内容ですので、今後も関連図書を読んでいきたいと
思います。