定食と文学
¥1,512
楽天
会社の飲み会続きで2日間ブログを休んでしまいました。
今回は「定食」を見事趣味のイチジャンルに押し上げた今柊二氏の作品です。
文学作品に出てくる食事風景などを取り上げて、その当時の食事風景を
考察する格調高い内容です。
いや、むしろ「ああ、あの作品の時代には、こんなものを食べていたのか」
と単純に楽しむ内容にもなっています。
それにしても「食」というテーマで文学作品を語っていくアイデアといい、
そこに出てくる食べ物の歴史や話の広げ方などを読むと、著者の筆力に
感心してしまいます。
著者は星新一から読書歴をスタートさせたそうです。
それは私と同じ。
でもそこから膨大な読書量へ発展したのが、彼我の差なのだろうか、と
思わせるほどに「ただの定食オタクではないな」と感じます。