最近夢をよく見る。
私が夢を見るときは決まって、不安やストレスを抱えてる時。
考えてみれば、恋しとる時とか、めちゃめちゃHAPPYなときは夢なんか見ない。
多分現実に心も脳も満足な状態で、夢を見る必要がないんだと思う。
過去に競泳をしてた。
めちゃ厳しいスポーツの世界。
柄悪いコーチから張り手は普通(;ω;)コワイォ
競争が好きじゃなかったので、つらかったのを覚えてる。
友達いびってまで、勝ちたいという気にはなれなかった。
でも、周りは気が強い子ばっかり。
泳いでる最中に、後ろから足ひっぱられ、アレッ?何で?前に進ーまーんよー(汗)ってなって、
コーチに遊ぶなって叱られたり・・・。
何故私まで・・・。
他にも、コーチと親の不倫とか、上下関係とかいろいろあり、
競泳を習っていたこの頃のことを、今では暗黒時代と呼んでいる。
小学生ながら、こんな大人たちに、なりたくないとて思ってた(‐ω‐)
そんな暗黒時代にも、一筋の光があった。
年下のかわいい男の子。
名前はあっくん。
自分のことを悟空だと思ってて、いつもサイヤジンに変身してた。
お金持ちで甘やかされて育ったので、かなりのオレ様的性格の持ち主。
いつも、ポテチ片手に新しいゲーム持ってた。
何でだろ?私に懐いてて、ワガママでどうしようもないやつだけど、かわいい弟みたいな存在だった。
あっくんは、運動神経抜群でメンバーの中でも年上に勝るくらい速かった。
それに、強運の持ち主でもあった。
抽選があるたびに何かに当たってた。~ハワイやらネズミーランドやらビンゴやら。
あっくんに引かせたらはずれ知らず!
彼はきっと大物になる!と周りの大人達はみんな言ってた。
かわいい弟でもあるが、ズルイやつでもあった。
練習は火水木金土日(月曜以外)毎日あった。
彼は真面目に練習するわけでなく、いつも7割りの力で泳いでいた。
コーチも大人もみんなそれを知ってるけど、誰も叱らない。
あっくんも知ってて、そうやって甘えてた。
でも、本番は絶対ベスト記録が出てしまうんやから驚きだ。
しかも毎回。うん、だから何も言えないんやね。才能があるって私から言わせればズルすぎる。
不服なんだけど、どこか憧れというか、魅力のように感じてもいた。
あっくんは練習中によくお腹が痛いとトイレにいく。
私も50m×100本、40秒サイクルてコーチに言われたときは、
「無理!途中でトイレへGO!!」って決めて、酸欠で死ぬッて思った瞬間に、
駆け込みトイレして時間つぶしたことはある。
だけど、コーチにバレるのが怖くて、息が落ち着いたらすぐ戻る小心者。
でも、あっくんはズルが多かった。お腹痛いといってトイレに駆け込み、5分…10分…15分…20分!?
さすがのコーチもおかしいと呼びに行く始末。サボりもバレバレ。
「早く戻って来ぃよ~」って合図すると、こっち向いて無邪気な笑顔でニヤリスマイル。
それなのに、コーチが来た途端、お腹押さえて今にも死にそうな演技。
・・・何てやつだ、あっくん。
そんなお金持ちの息子で、世渡り上手で、強運で、才能もあって、うらやましかった彼が、あんなことになるとは思ってもいなかった。
練習もますます厳しくなってきた頃。
私は競泳がやめたくてしかたなかった。
思春期に入り、仲良かったあっくんともあまり喋らなくなった。
それにしても、あっくんは相変わらずサボリ癖はひどく、「ハードな練習って分かってて、練習前にお菓子食べて、んで、お腹痛くなってまた吐いてるよー。」
もぅ、みんな頑張ってるのに・・・。
またトイレで吐いてる・・・。
そんなことが日増しに多くなっていった。
いつもの事だと、みんな気にしていなかったが、それが彼の身体からのシグナルだったとは誰も気づかなかった。
中学に入り、部活に入らなければいけなぃ校則があり、やっと8年間習った水泳をやめるきっかけができた。これだけ続けるともったいないからと親もコーチも説得するのは大変だった。
最後に、コーチと仲間に挨拶をしにいった日、あっくんには会わなかった。それから、あっくんと一度も会うことはなかった。
そして、何年か経ったある日、電話で知らされた。
あっくんが倒れたということを・・・。
先天的な病気。
脳に腫瘍があって少しずつ少しずつ大きくなっていたらしい。
練習中のあの嘔吐も脳の腫瘍の症状だったらしい。
発見が早く、まだ若かったこともあり、大事には至らなかった。
でも、あっくんは視力を失ってしまった。
このことを聞いたとき、
才能もあって、オレ様のあっくんが・・・
どれほどの絶望に直面したかを想像すると、胸が痛くて痛くて涙が止まらなかった。
強運の持ち主と言われた彼に母がポツリと
「運を使いきったんやな。」とつぶやいたのがとても切なかった。
それから何年たったのだろう。。。
昨日の夢に、そのときの衝撃と悲しさが蘇ったのだ。
その夢は、とても残酷で懐かしのスイミングスクールが舞台だった。
プールを進む豪華客船。
そこで自殺しそうな男の人を警官5人で止めようとするも間に合わず・・・。落ちたら、うねり狂う波に飲まれて終わり。
キャーーーーーー!!!!!
騒ぎ出す客たち。
もぅパニック映画である。
私は二階席のデッキからただただ何もせず見ていた。
その時、あっくんが飛び込んだ。
あっという間で、誰も気づいてはいなかったが私は見ていた。
するとたちまち豪華客船は消え、ただのプールに。
あの懐かしのスイミングスクールだ。
探す警察と私。
でも、あっくんはどこにもいない。
プール底の排水溝を通って逃げたと推測をする警察。
でも、私はそんなことどうでもよくて、ただただあっくんがいないことがショックで、あっくんを探し続けた。
あっくん・・・あっくん・・・
いない・・・
そして、泣きながら目が覚めた午前2時。
夢を見るような時間でもなく、寒いのと恐怖で布団をかぶってまた眠りについた。
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不思議な夢だった。
その後あっくんは、どうなったか?
おそらく元気だと思う。
あっくんの病気を知ったあの日から何年も経ち、あっくんの存在も薄くなりかけていた頃。
大学生になった私は、実家に帰ったとき、おもむろに広げた新聞のスポーツ欄で、写真と名前が目に留まった。
それは「あっくん」だった。
水着姿のぶっちょうづらなあっくん。
昔のまぁるい顔からは想像できないくらいシュッとして大人の顔になっていた。
今も競泳を続けてるんだ!!!
すごく嬉しかった。
一般の部では出れないけど、障害者の部で競泳を続けていた。
しかも優勝して新聞載るなんてすごい!!
全国大会で優勝ーーー。
そして、次はアフリカの世界大会に出るらしい。
すごいね、あっくん!!!
病み病みな夢から、あっくんを思い出し、あなたが一生懸命頑張っている姿から、私も負けないで頑張ろうと思ったよ。
私は大事なことをすぐ忘れてしまうから、夢に出て思い出させてくれたんだね。いつかまた会えるといいね。心からそう思った。![]()