ISOと不祥事 | 京都で働くコンサルタントのブログ
2017-12-01 06:17:05

ISOと不祥事

テーマ:マネジメントシステム

皆さん、こんにちは。
(株)マネジメント総研の小山です。


品質データ改竄による不祥事で信頼を失うケースが話題になっています。

品質のマネジメントシステムと言えば「ISO 9001」ですが、認証を取得している組織が不祥事を起こすケースも見られます。


そもそも、「ISO 9001」とは何か?

「ISO 9001」の序文には次のように書かれています。

組織は,この企画に基づいて品質マネジメントシステムを実施することで,次のような便益を得る可能性がある。
a) 顧客要求事項及び適用される法令・規制要求事項を満たした製品及びサービスを一貫して提供できる。
b) 顧客満足を向上させる機会を増やす。
c) 組織の状況及び目標に関連したリスク及び機会に取り組む。
d) 規定された品質マネジメントシステム要求事項への適合を実証できる。



組織の品質マネジメントシステムが「ISO 9001」の要求事項を満たすように構築され運営されていることを、審査機関の審査員が審査し評価する制度が、このd)に当たります。


ISOの規格は、“~しなければならない”という表現で「What」について書かれており、各組織は、それを満たすように「How」を検討し仕組み化する形で、品質マネジメントシステムを構築します。

その際、疎かにしてはいけないのは「Why」です。


何のために実施するのか?

「規格が要求しているから」では、お粗末です。
その組織がISOに取組む「目的」があるはずです。

そして、その目的に沿っているか、目的達成に貢献しているか、効果を発揮しているか、を意識することが肝要です。


また、品質マネジメントには「原則」があります。
これは規格要求事項には数えられていませんが、土台的な位置づけだと考えられます。

「ISO 9001」の序文に掲げられている「品質マネジメントの原則」は以下の7項目です。

・顧客重視
・リーダーシップ
・人々の積極的参加
・プロセスアプローチ
・改善
・客観的事実に基づく意思決定
・関係性管理



それぞれの内容は、過去にご紹介したことがありますので、こちらをご覧ください。

▼品質マネジメントの原則(2015年11月1日記事)
https://ameblo.jp/management-souken/entry-12090552428.html


ISOの認証取得は、組織の目的達成のために行うものですが、第三者によるお墨付きにより、顧客の期待も高まります。

その一方で、「認証を取得しているのだから、そういう仕組みが構築され、運営されているに違いない」と、顧客が期待し信用してくださる中、不祥事を起こすと、顧客の信用を大きく損ねてしまう、諸刃の剣の側面もあります。

ただ、それば本来の目的を見失い、真摯に取り組まないことによるリスクです。


ISOは、世界の専門家が議論に議論を重ねて作り上げる規格であり、それぞれの要求事項の意図を踏まえて仕組みを築き、真摯に運営すれば、効果に結びつくものです。


その効果を得るため、得続けるためには、関わる皆が、本来の目的を意識し、原則を土台に、真摯に取り組み続けることが何よりも大切なことだと考える次第です。




 

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