事業継続マネジメント(BCM)の本質とは? (3) | 京都で働くコンサルタントのブログ
2017-07-16 07:20:00

事業継続マネジメント(BCM)の本質とは? (3)

テーマ:事業継続マネジメント

皆さん、こんにちは。
(株)マネジメント総研の小山です。

前回・前々回と、「事業継続マネジメント(BCM)の本質とは?」というテーマで書かせていただいており、今回もその続きとなります。

以下、これまでの内容です。

▼事業継続マネジメント(BCM)の本質とは?(1)
http://ameblo.jp/management-souken/entry-12284126421.html
・そもそもBCPとは?
・BCPの位置づけ


▼事業継続マネジメント(BCM)の本質とは?(2)
http://ameblo.jp/management-souken/entry-12288553791.html
・事業継続のマネジメント
・事業影響度分析とリスクアセスメント
・事業継続手順




<原因ではなく結果に着目する>

事業継続の取組みは、地震等の災害対策と誤解されがちです。

しかしながら、事業を継続する上で考慮しなければならないリスクは、地震だけではありません。

“経営者/キーマンの不慮の事故”や“取引先の倒産”なども事業の中断・阻害を招く原因となり得ます。


また、事業継続の取組みは、“地震”という「原因」ではなく、“資源の喪失”という「結果」に着目することが肝要です。

“経営者/キーマンの不慮の事故”や“取引先の倒産”という「結果」を招く「原因」の一つは“地震”かもしれませんが、それだけではありません。

従って、“地震対策”ではなく、“経営者/キーマン”や“取引先”を失わないこと、すなわち、「結果」に着目して取組むことが重要です。



<「守り」から「攻め」に転じる選択肢>

“キーマン”“取引先とのつながり”等、喪失してはいけない“資源”は、企業にとって重要な経営資源と言えます。

“キーマンによる個人管理から組織としての仕組みへと脱皮すること”や“複数の取引先とのつながりを確保すること”等、重要な経営資源を強化し、事業としてのレジリエンシーを確保することが、事業継続につながります。


そして、この経営資源の強化により、自社の強みとなる経営資源を機動的に使える、という新たな選択肢を獲得することができます。

すなわち、「守り」ではなく「攻め」に転じることにつながります。


例えば、組織化により、キーマンへの依存度が下がれば、そのキーマン、すなわち優秀な人材を、他の課題解決に向けて投入することができる、という選択肢を得られるようになります。


この選択肢を事業の発展に生かすことが、ゴーイングコンサーン、企業の永続、すなわち、真の事業継続につながります。



<事業継続マネジメントの本質とは?>

事業継続マネジメントの本質とは、「事業を継続するためのマネジメントである」ということです。

非常に当たり前な言葉ですが、地震対策はその一片であり、BCPもその一面でしかありません。


企業は「ゴーイングコンサーン」、事業を継続するのが前提です。

そのために、事業を継続する上でリスクとなるものを管理すること、すなわち、「事業を継続するためのマネジメント」が、事業継続マネジメントの本質です。


そもそも“リスク”とは、ISOでは“目的に対する不確かさの影響”と定義されています。

事業継続リスクとは、この道筋に向かう不確かさの影響であり、これをマネジメントすることが、事業継続マネジメントと言えます。


この本質を目的という言葉に置き換えると、地震対策やBCPはその目的を達成するための「手段」と言えます。

「手段」がいつのまにか「目的」にすり替わることを「手段の目的化」と言います。

「手段の目的化」に至らないよう、本来の「目的」、すなわち「本質」を見失わないことが肝要です。


「ISO 22301」において“事業継続マネジメント”は、“組織への潜在的な脅威、及びそれが顕在化した場合に引き起こされる可能性がある事業活動への影響を特定し、主要な利害関係者の利益、組織の評判、ブランド、及び価値創造の活動を保護する効果的な対応のための能力を備え、組織のレジリエンスを構築するための枠組みを提供する包括的なマネジメントプロセス”と定義されています。


事業は顧客に価値を届けるものであり、顧客に価値を届け続けるために、この「本質」と真摯に向き合うことが大切だと考えています。



以上、3回にわたって「BCMの本質」について、書かせていただきました。


当社の「事業継続マネジメント方針」で以下のように宣言しているとおり、お役に立てるよう、これからもつとめてまいります。


▼当社「事業継続マネジメント方針」
https://management-souken.co.jp/company/bcms_policy/
3.当社は、コンサルティング会社としてBCMSの啓発・普及に努め、
 自社だけでなく、お客さま、社会におけるリスク低減に貢献いたします。


 

 

 

 

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