秘密情報の保護ハンドブック~企業価値向上に向けて~ | 京都で働くコンサルタントのブログ
2016-03-01 07:06:25

秘密情報の保護ハンドブック~企業価値向上に向けて~

テーマ:情報セキュリティマネジメント
皆さん、こんにちは。
(株)マネジメント総研の小山です。

2月8日に経済産業省より、「秘密情報の保護ハンドブック~企業価値向上に向けて~」が公表されました。

技術ノウハウや顧客情報等の秘密情報は、企業の競争力の源泉であり、漏えいする事態が起こると、研究開発投資の回収機会を失ったり、社会的な信用を失う等、甚大な損失につながります。

このような秘密情報は、不正競争防止法により「営業秘密」として法的に保護されますが、そのためには要件を満たさなければなりません。

「営業秘密」として法的保護を受けられる水準を越え、秘密情報の漏えいを未然に防止するための様々な対策を盛り込んだものが、このハンドブックです。


章立ては以下のとおりです。

第1章 目的及び全体構成
第2章 保有する情報の把握・評価、秘密情報の決定
第3章 秘密情報の分類、情報漏えい対策の選択及びそのルール化
第4章 秘密情報の管理に係る社内体制のあり方
第5章 他社の秘密情報に係る紛争への備え
第6章 漏えい事案への対応



第3章では、効率的かつ効果的に情報漏えい対策を実施するために、以下の考え方で対策が整理されています。

(1) 秘密情報に「近寄りにくくする」ための対策
  【接近の制御】
(2) 秘密情報の「持出しを困難にする」ための対策
  【持出し困難化】
(3) 漏えいが「見つかりやすい」環境づくりのための対策
  【視認性の確保】
(4) 「秘密情報と思わなかった」という事態を招かないための対策
  【秘密情報に対する認識向上】
(5) 社員の「やる気を高める」ための対策
  【信頼関係の維持・向上等】


第5章では、他社の秘密情報に係る紛争に巻き込まれた場合に備えて、平時に講じておくべき対策として、以下の事項がまとめられています。

(1) 自社情報の独自性の立証
(2) 他社の秘密情報の意図しない侵害の防止
(3) 営業秘密侵害品に係る紛争の未然防止



第6章では、万が一情報漏えいが起こった場合に迅速に対応できるよう以下の備えについて記載されています。

(1) 漏えいの兆候の把握及び疑いの確認方法
(2) 初動対応
(3) 責任追及
(4) 証拠の保全・収集



その他、以下のコラム・参考資料も設けられています。

○コラム
 ・本書をどのように使えばいいの?
 ・こんなに怖い、秘密情報の漏えい
 ・標的型攻撃メールってどんなもの?
 ・最低限のサイバーセキュリティって?


○参考資料
 ・秘密情報漏えい対策一覧
 ・各種契約書等の参考例
 ・各種窓口一覧
 ・秘密情報管理に関する各種ガイドライン等について
 ・競業避止義務契約の有効性について
 ・営業秘密侵害罪に係る刑事訴訟手続における被害企業の対応のあり方



全140頁とボリュームがありますが、いずれも具体的な例が示されており、理解しやすいように配慮されていますので、まずは気になった所を開いて、現在の管理状況を振り返ったり、対策を講じる際の参考にしたり、していただくと有意義なのではないかと考えます。


▼秘密情報の保護ハンドブック~企業価値向上に向けて~
http://www.meti.go.jp/press/2015/02/20160208003/20160208003.html





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