ハンドブック「事例から学ぼう ISO/IEC 20000」 | 京都で働くコンサルタントのブログ

ハンドブック「事例から学ぼう ISO/IEC 20000」

皆さん、こんにちは。
(株)マネジメント総研の小山です。

「ISO/IEC 20000」は、ITサービスの運用管理の仕組みについて定められた国際規格です。

私は2008年から、この規格に準拠したITサービスマネジメントの仕組みづくりをご支援させていただいているのですが、常々、とても良い規格だと感じています。

要求事項が比較的具体的なことから、そのギャップを分析することで、あいまいな部分が明らかになり、改善の糸口が見えやすいのが特長です。

また、ご支援させていただいたお客さまについて、そこから派生して、様々な効果が生まれるのを目の当たりにしています。
(参考 http://management-souken.co.jp/consulting/itsms/


ぜひ、多くの方にこの規格を利用して、効果を生み出してほしいと思いますが、規格自体は取っつきにくい部分もあるのが現状です。

そのような中、JIPDEC(一般財団法人 日本情報経済社会推進協会)から、事例をもとに「ISO/IEC 20000」について解説したハンドブックがPDFで提供されていますので、ご紹介します。

2012年9月から約1年かけてシリーズとして、以下の8冊が順次提供されています。

(1) 変更管理とリリース及び展開管理 編
(2) 構成管理 編
(3) サービス継続及び可用性管理 編
(4) 新規サービス又はサービス変更の設計及び移行 編
(5) インシデント及びサービス要求管理、問題管理 編
(6) 容量・能力管理 編
(7) サービスレベル管理、サービスの報告、事業関係管理、供給者管理 編
(8) ITサービスマネジメント(PDCA) 編


いずれも運用の現場でよく出くわす事柄や失敗事例を題材に、ISO/IEC 20000導入の効果が理解できるように構成されています。

規格を読む前に、あるいは規格の理解をより深めるために、ご一読いただければと思います。
http://www.isms.jipdec.or.jp/itsms/std/index.html#handbook


なお、ITに限らず、サービスの運用管理という視点で見ても、気づきの得られる内容だと思いますので、興味をお持ちいただいた方は、ぜひ、一度ご覧いただければと思います。