道路交通安全のマネジメントシステム(ISO 39001)とは? | 京都で働くコンサルタントのブログ
2013-03-16 07:08:02

道路交通安全のマネジメントシステム(ISO 39001)とは?

テーマ:マネジメントシステム
皆さん、こんにちは。
(株)マネジメント総研の小山です。

2012年10月に、道路交通安全のマネジメントシステム規格として、「ISO 39001」が発行されました(略称:RTSMS)。

<規格名>
 Road traffic safety management systems
 Requirements with guidance for use

この「ISO 39001」は、「Requirements(要求事項)」とあるように、QMSやISMSなどと同様、認証に用いられる規格に位置づけられます。

また、「道路交通システム(人・道・車・救急医療など)で活動している全ての組織・従業員は、道路交通安全に向けた責任を共有している」という考えが前提にあることから、道路交通安全に関わっている幅広い組織を対象としています。

<例>
・運送会社<緑ナンバー>
・事業運営に車<白ナンバー>を用いる組織
・駐車場管理会社
・自動車メーカー
・道路の清掃会社
・救急医療機関
・道路管理当局
・国・地方公共団体



世界に目を向けると、交通事故による死亡者数は毎年130万人、負傷者数は5,000万人で、年々増加傾向にあり、2030年には交通事故が死亡原因のトップ5に入ると予測されています。

そのような中、国連でも「道路交通安全」について話し合われ、道路交通死傷者の減少への取組みが進められています。
・2010年3月「モスクワ宣言」
・2011年5月「道路交通安全10カ年行動計画」スタート

また、「ISO 39001」の策定に携わった委員会も、2020年までに全世界で10万件の認証を目指しており、

世界的に「道路交通安全」の実現をめざした取組みに力が入れられ、注目を集めているところです。


そして日本においても、「ISO 39001」に基づくマネジメントシステムについて、すでに取組みを始めている組織もちらほらと出てきており、いくつかの審査機関によるプライベート認証も始まっています。


なお、「ISO 39001」の邦訳版はまだ発行されていませんが、「先月末に邦訳を終えて、規格協会に提出した」と翻訳に携わった方が、先日おっしゃっていましたので、早ければ今月中に「邦訳版」が発行されるものと思われます。


このマネジメントシステムの大きな特徴は、幅広い利害関係者のニーズを考慮して、そのニーズに応える仕組みを作るところにあります。

例えば、運送会社の場合を考えてみましょう。

運送会社が道路交通安全に取組む際の利害関係者としては、最初に、荷主や一般顧客などが思い浮かびますが、トラックを運転するドライバー自身や、その家族、地域社会なども利害関係者に含まれます。

取組みのメリットとして、「保険料の低減や補償・治療費用の発生防止などのコスト低減」や、「ビジネス機会喪失による損害防止(重大事故による会社の信用問題)」、「企業・ブランド価値の向上」などが挙げられますが、

利害関係者に目を向けると、例えば、ドライバーの家族のニーズにも応えられる仕組みを構築することが重要であり、その実現による効果・メリットも大きなものと言えるでしょう。

当社ではすでにご支援を始めておりますが、次回はその支援の中で感じている管理のポイントについてご紹介したいと思います。


株式会社マネジメント総研さんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス