2006年02月10日(金)

ひいおじいちゃまのお話

テーマ:雑記



今年は南極観測50周年だそうです。
上の写真は、昭和31年に南極へ向けて出発した「宗谷」の姿です。
私のひいおじいちゃまは、この南極観測船・宗谷の乗組員でした。



現在、お台場の船の科学館で展示されている宗谷。
ご覧になったことのある方もいらっしゃると思いますが、とても小さな船です。
この小さな船が、厚い氷に阻まれながら、2ヶ月かけて南極に到達したのです。


ひいおじいちゃまは、私が生まれるずっと前に亡くなりました。
ママが最後に会ったのは、結婚式の1ヶ月前でした。


ひいおじいちゃまはひどく痩せて、ベッドの上にたよりなく座っていました。
ガンに侵された舌は3分の1ほどしか残っておらず、
激しい痛みのために食べることも話すこともできなくなっていました。


それでも、ママが当時婚約者だったパパを連れて行ったことをとても喜んでくれて、
小さなメモ用紙に力強い字で筆談をしてくれました。



 今を、ここを、たのしくね



ひいおじいちゃまはそう書いてくれました。
病室にいた時間は短かったけれど、ママの手のひらは
ひいおじいちゃまのくれた言葉でいっぱいになりました。



結婚式に来ることができなかったひいおじいちゃま。
病室でビデオを見て、ウエディングドレス姿のママが映ると、
ひいおばあちゃまの手をぐっと握りしめたそうです。


それからまもなく、ひいおじいちゃまはこの世を去りました。



ひいおじいちゃまが最後にママにくれたメモ。
そこには大きな字でこう書かれていました。




 おじいちゃんはしあわせだよ




それが、ママがもらった最後の言葉でした。



私はひいおじいちゃまを知りません。
でもその笑顔は、いつも私のそばにあります。


いつか、私の行く手は、厚い氷に閉ざされることがあるでしょう。
そんなとき、ひいおじいちゃまの乗った船のように、目の前に立ちはだかる壁を砕いて、
少しずつ前に進んでいきたいと思うのです。

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コメント

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28 ■わらびーさん

コメントありがとうございます。
祖父に最後に会った日のことは、今でも大切な思い出です。
娘の顔を見せることはできませんでしたが、私がいつまでも忘れずにいて、
娘にも伝えていけたらいいなと思っています。

27 ■ステキなお話

大好きだった祖父を思い出しながら、そして、マナママさんのお気持ちを思いながら、思わず涙ぐんでしまいました。
優しい気持ちをおすそ分けしていただき、ありがとうございました。

26 ■ゆみさん

りくちゃんのひいおじいちゃん、りくちゃんの存在を知ってきっと幸せだったでしょうね。
私の祖父も同じようにどこかで成長を見守ってくれていると信じています。
本当に、今を楽しく生きていきたいですね。

25 ■ひなっちさん

そうですね。きっと今も見守ってくれていると思います。
皆が幸せであるようにと力を貸してくれている…
そう思うととても勇気がわいてきます。素敵な言葉をありがとうございます^^

24 ■太った猫さん

おばあさまと一緒に過ごした時間、とても大切なものですね。
言葉はどんな小さなものでも残り続けると思います。
いつか祖父がくれたような言葉を残せる人になりたいです。

23 ■くさもちさん

一つの命が生まれる前には、両親、その両親、そのまた両親…
たくさんの人たちの存在があるんですよね。
娘にはそのことをいつも忘れないでほしいなと思います。

22 ■ブリさん

ありがとうございます。
宗谷、志願して乗ったらしいです。しかも4回も。
どんな人生だったんだろうなぁ…

21 ■usausagiさん

ガンの末期はとても苦しいんですよね。
愚痴も泣き言も言わなかった祖父は本当に強い人だったと思います。
その強さを少しでも持てたらいいのですが…なかなか難しいですね;

20 ■ひなぐみそさん

私が初孫なので、ビデオでしたけど結婚式を見せられてよかったです。
有葵ちゃんのひいおじいちゃんはご健在なんですね。
たくさん会って思い出を作ってくださいね^^

19 ■千絵子さん

コメントありがとうございます。
マナの名前の由来ですか?
新婚旅行先がフィジーのマナ島だったので…
あと、マナには「霊力」とか「授かりもの」といった意味もあるらしいです。

18 ■みいさん

幸せって、「誰かの幸せを祈る人たちの中に生きていること」かなと思います。
祖父の言葉もそういう意味だったんじゃないかなと…
私もいつかそんな言葉を誰かにあげられるようになりたいです。

17 ■はるみさん

年を重ねるごとに、祖父の言葉の重みがだんだんわかってきた気がします。
娘が大きくなったら話してやりたいですね。
そのときはわからなくても、何かを感じ取ってくれたらいいなと思います。

16 ■ヒロコさん

祖父は宗谷の前は海軍にいて、何度も命の危険にさらされたそうです。
入院していたとき、面会終了時間が近づくと、祖母が安心して家に帰れるように寝たふりをしていました。
その強さと優しさが娘に受け継がれることを願っています。

15 ■さっぽろファントムさん

詳しいですね!
祖父は第1次から第4次までの南極観測の際に乗っていたそうです。
タロとジロを置いてきた時も再会した時も乗っていました。リアル南極物語。
もっとたくさん話を聞いておけばよかったなぁ…

14 ■ふにゃりんさん

亡くなった人を覚えていることがいちばん大切ですよね。
祖父のこと、もう少し大きくなったら話してやりたいです。
自分の存在が生まれるまでにたくさんの命があることを知ってくれたらいいなと思います。

13 ■いつも

素敵なお話ありがとうございます。
私の祖父も、私の結婚式のとき入院していました。そしてりくちゃんがおなかにいるのがわかって、誕生を楽しみにしてくれてましたが、生まれる3ヶ月ほど前に他界してしまいました。「なんてよばせようかなぁ。ひいじいかなぁ」って言っていたそうです。
「いまをここをたのしくね」ということば、私にも大切なことばになりました。

12 ■きっと。。。

天国からひぃおじいちゃまもマナちゃんの成長を見守っておられることでしょうね。
短いお手紙の中に、温かな人柄とあふれるほどの愛情と優しさを感じ、涙がとまりませんでした。。
皆が幸せであるようにと 今もきっと力を貸してくださっているのではと思います。
マナちゃんが健やかに成長されているのを誰よりも喜んでいらっしゃるでしょうね。

11 ■素敵な言葉ですね。

言葉って、残りますよね。
私は、祖母がなくなる前に、祖母の家で、2人だけで過ごしたことがありますが、そのときの祖母の言葉達は、絶対に忘れません。
マナちゃんへも、きっと言葉は伝わって、心に残っていくと思います。

10 ■無題

私の祖父・祖母は皆もの心つく前に亡くなっています。
でも父や母が遺品や写真を大切に保管していて、なにかの折に話をきくと家族である事を感じます。
おじいさまを思うmanachanさんの気持ちは自然にマナちゃんに伝わると思います。

9 ■あうあう。

感動だー!
涙でモニターが見れましぇん。

でも凄いなー。宗谷の乗組員だったなんて。何気ない一言でも文字にすると違ってきますよね(泣)。

8 ■感動しました。

かっこいい、ひいおじいちゃまですね。そして、海のようにココロの大きな方だったんだと思います。そんな素晴らしいひいおじいちゃまがいて、幸せせすね。
私の祖父もガンでした。毎日すごく苦しんでいた事を、思い出しました。
なんだか泣いてしまいました。
manachanさんからマナちゃんへと
その大切な言葉、伝えていってくださいね。天国できっと笑ってらっしゃると思います★

7 ■う~ん

今日の記事は読んでてジ~~ンときました。。。
ママの結婚、、、
誰よりもひいおじいちゃまが一番嬉しかったようですね~~~

有葵さんにはまだひいおじいちゃまがいるんで、たくさん会わせとかなくちゃ。。と思いました。。。

σ(゚∀゚ミソ)もこんなすばらしい記事を書けるようになりたい。。。

6 ■こんにちは

はじめまして。
ちょっと読ませていただきました。
マナちゃんのかわいいコメント、本当に楽しいですね。
ところで、このマナちゃんの名前。どこから来たのですか?

5 ■ひいおじいちゃまの言葉

とてもステキですね。
自分の人生に誠実に、前向きに生きてこられた方なのだろうなあ、と想像しました。

そしてmanachanさんも、そんなおじいさまから、色々なものを受け取ってきたのでしょうね。

manachanさんの書く記事やコメントから、いつも勇気をもらっている私ですが、なんだかその後ろに、manachanさんを育んでこられた人達の愛情や思いが詰まっている気がしました。

そんな風に、ご先祖様達の思いや言葉を、今度はマナちゃんが引き継いで行くのでしょうね。
私もそんな風に誰かとかかわれる日が来るといいなぁ、と思いました。
いい話をありがとう!

4 ■すてきなひいおじいちゃま

南極観測船に乗っていらっしゃったとは、すごいですね。自慢のひいおじいちゃまですね。
ステキな言葉のプレゼントの意味が、マナちゃんに理解できるようになったら、きっと幸せな気持ちになれるでしょうね。

この記事を読んで、私の祖父がなくなったときのことを思い出し、ちょっと涙が出ました。

3 ■優しく、頼もしく

宗谷、よく知らなかったので、いまネットで調べちゃいましたf(^_^;。
小さいけど、とても働き者の船だったんですねー!!その船に乗っていたひいおじいちゃま、海の上で、ご活躍なさっていたのでしょうね。
『いまをここを楽しくね』
『おじいちゃんはしあわせだよ』
短いお手紙ですけど、とても心に響くお手紙ですね。優しさに包まれるのと同時に、とても頼もしいひいおじいちゃまを感じました。
亡くなられた方も、こんなステキな文章で子や孫へ伝えてもらったら、本当に喜ばれているでしょうね。幸せだよ、と天国から聞こえてきそうです。
マナちゃんがひいおじいちゃまの話を聞いて、どんな方だったのかを想像する日が楽しみですね♪

2 ■凄いっす!

子供の頃、南極観測船「ふじ」が流氷に閉じ込められた時に、「宗谷」が救助に向かいましたが、結局、オンボロの「宗谷」も閉じ込められちゃったんですよね。
その時も乗っていらしたんでしょうか?
聞き様によっては、かっこ悪い話なんですが、実はとても勇敢な行為だったんですよね。オイラの記憶の中には「オビ号って凄いなあ」というのが残っています(笑)。
やはり海の男たちは、持っているものが違いますね!
そんな「ひいおじいちゃん」を持った、孫も、ひ孫も、「ひいおじいちゃん」に負けないぐらい幸せですね♪

1 ■祖父のこと。

この記事を読んで思い出しました。
あたしが4歳の夏に胃がんで亡くなった、大好きな祖父・・・
勿論息子は写真でしか知りません。
でも、母の実家へ行く度に、遺影の下で長い時間手を合わせています(多分神社何かと勘違いしてお願いしてるのか・・・苦笑)

ひいおじいちゃんの優しい言葉、マナちゃんにも受け継がれて行きますね。
素敵なお話しをありがとうございます(*^^)

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