■Encounter with Art■ハイ・レッド・センター①
高松次郎、赤瀬川原平、中西夏之の3名により1963年に結成された前衛芸術グループ。真紅の「!」がシンボルマーク。三人の苗字の頭文字(高=ハイ、赤=レッド、中=センター)が名前の由来となっている。ほか、和泉達・刀根康尚・小杉武久らが活動に参加することもあった。拠点は新橋の内科画廊にあった。同集団は、芸術を「作品発表とそれを静かに眺める享受者」という二項対立で終わるものとして考えることを否定し、その線引きを揺るがす活動を行った。また★「出来事」としての芸術を試み、一回性のパフォーマンス・インスタレーションを行った。「ハイレッド・センター」という名前自体にも、★公共性を持つかのように偽装しながら社会に介入する意図があった。特に、東京オリンピックが近づく中での★「思想的変質者を取り締まれ」という社会風潮の中で、事件・犯罪を連想させるような、紛らわしい行動を取ったことで知られている。たとえば、赤瀬川原平は★「ニセ札のニセモノ」を作るという芸術活動を行ったが、これが朝日新聞で「画家が旧千円札を模造」という見出しの記事で掲載され、違法性が問われて裁判へと発展した(「千円札裁判」)。ニセ札の作成は、国家による最大のコピーライト・コントロールの対象である紙幣に対する解放実験という意味合いがあった。前衛芸術と表現の自由を巡って大きな論争を起こしたが、裁判は最高裁まで争われ、懲役3カ月執行猶予1年の有罪で確定した。
★国立国際美術館/大阪・中之島
530-0005大阪市北区中之島4-2-55/06-6447-4680
https://www.artmuseums.go.jp/museums/nmao
大阪・中之島の水辺に位置する世界でも珍しい「完全地下型」美術館。エントランスでは竹をイメージしたユニークなオブジェが出迎える。1945年以降の国内外の現代美術を中心に、国内最大規模となる約8,200点のコレクションを有する。コレクション展では、現代美術を語る上で重要な作家や作品を、展示替えごとに視点を変えて魅力あるテーマで紹介する。
★特別展/中西夏之「緩やかにみつめるためにいつまでも佇む、装置」
現代日本を代表する画家・中西夏之(1935-2016)の没後10年にして★初の回顧展です。1950年代の後半より始まる制作の軌跡をたどり、彼独自の絵画観を浮かび上がらせることが主な目的となります。中西の手がける絵画は、何かある対象を描いたものでは必ずしもなく、その意味で、具象にも抽象にも分類できません。「絵」はいかにして画面上に現れるのか。そもそも、絵画の存在する「場所」はどこなのか。たえず根本に立ち返る彼の絵画実践は、いま、とりわけ★ここ日本で絵画を制作することについて考えなおすための、格好のヒントを与えてくれるはずです。
・・・そのヒントを探るべく、美術館に足を踏み入れたのだが~なんと10回近く監視員さんから注意を受ける始末!最高記録である。
