待望のミュージアム(4) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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千島土地株式会社

(登記上)大阪市西区京町堀1-4-4

(事務所)大阪市住之江区北加賀屋2-11-8/06-6681-6151

http://www.chishimatochi.com/

設立:1912(明治45)年4月10日代表取締役社長芝川能一千島土地株式会社は、当社を設立した芝川家の所有地を引き継いで明治45年に株式会社としてスタートして以来、土地の賃貸を事業の主軸としてきましたが、1960年代後半には建物の賃貸、そして1990年代後半からは国内外の航空会社に航空機をリースするグローバルなビジネスに取り組むなど、時代の要請に合わせて事業の幅を広げてきました。しかし、その根底にあるのは、所有する資産をお客さまのニーズに合わせてお貸しするという不動産事業に共通するものであり、現在も不動産事業で長年培った経験を生かしながら各事業に取り組んでいます。また当社は設立以来、地域の発展を考慮した土地活用を行うことが不動産所有会社としての責務であると考え、数々の地域貢献活動に携わってきました。その歴史を踏まえ、2008年には地域創生・社会貢献事業部を、2011年には「おおさか創造千島財団」を設立し、混迷の時代に求められる地域発展への貢献の有り方を様々に模索しています。当社はこれからも、航空機リース事業等によりグローバルな流れに対応する一方で、様々な創造活動やまちづくり活動を通して地域の活性化と所有不動産の価値向上に努め、当社が100年を超える歴史をともに歩んできた地域と共に発展繫栄することに力を注いでいきたいと考えています。


ちしま1


・・・「カエル」もいるのです。いいぞ、いいぞ。


ちしま2


・・・私が近代建築に興味を持ち、「船場」巡りをするきっかけになったのが「芝川ビル」で、その社長が「千島土地株式会社」芝川さんだっということなのです。なんだか不思議な巡り合わせですよね。

【沿革】 http://www.chishimatochi.com/history/

18~19世紀初 「芝河多仲京都で医業を営む。「多仲女婿 新六大阪淀屋橋筋浮世小路に呉服商(百足屋)開業

1878年(明治11) 千歳新田50町歩(15万坪)購入大阪商法会議所設立、「又平理事となる

1879年(明治12) 加賀屋新田68町歩(20万4000坪)購入。「又平堂島米商会所の頭取に就任

1880年(明治13) 大阪商業講習所(現・大阪市立大学)創立。「又平草創期に寄附を行う

1886年(明治19) 千島新田62町歩(18万6000坪)購入。「又平唐小間物商を廃業する

1896年(明治29) 「二代目又右衛門、村山龍平、外山脩造と共に大阪殖林合資会社設立西宮甲東園で果樹園経営をはじめる

1911年(明治44) 西宮甲東園に芝川又右衛門邸完成(武田五一設計)」。


・・・以下略。ぜひ、HPで続きをご覧ください。とても興味深いですよ。


武田五一(18721938)

備後福山藩(現・広島県福山市)生まれ。「関西建築界の父」とも言われる日本の建築家で、近代日本を代表する建築家の一人。ヨーロッパ留学で影響を受けたアール・ヌーボー、セセッションなど、新しいデザインを日本に紹介した建築家とも言われる。建築以外にも工芸や図案・テキスタイルデザインなども手掛けた。自身の作品のみならず、京都高等工芸学校(現・京都工芸繊維大学)図案科や京都帝国大学(現・京都大学)に工学部建築学科を創立し多くの後進を育成した。国会議事堂建設をはじめ多くのプロジェクトに関与している。法隆寺、平等院などの古建築修復にも関わりが深い。


ちしま3


北加賀屋千島ビル山本聖子作品設置2013.05.20

2013月にメガアート倉庫(仮)オープンストレージ「見せる収蔵庫」にて展示していた山本聖子作品《frames of emptiness 》(千島土地株式会社 所蔵)が、パブリックアートとして北加賀屋千島ビルに設置されました。山本は、物件広告の間取り図を、次元の空間を2次元の情報へと圧縮したものとして捉え、素材として使用します。《frames of emptiness 》は、間取り図の内側の情報をそぎ落とし、切り抜いた空虚なフレームを重層し、鏡に映る虚像とともにあたかも次元の立方体かのように存在しています。無数に組み合わされた間取り図は意味を失い、タテとヨコの線へと還元され、都市と人、生活と社会の関係性を問いかけます。本作は「都市」をテーマとしたTOKYO MIDTOWN AWARD 2011アートコンペグランプリ受賞。対となる本作の内、点は地下階、点は4Fエレベーターホールに展示しています。

【山本聖子】

1981京都府生まれ大阪在住。2006京都造形芸術大学大学院芸術研究科芸術表現専攻修了。物件広告を用い、無機質な都市の光景とそこにあるはずの、見えない人々の営みを対比させ「内と外」「存在すること」について作品化する。2013年ポーラ美術振興財団在外研修生としてメキシコに滞在。


ちしま4


・・・壁面の変化につられて、ついつい階段を上がってしまいますよね。


ちしま5


北加賀屋千島ビル三宅砂織作品設置2014.03.28

三宅砂織氏によるフォトグラム作品《Room of sunlight (1),(2),(3)》(千島土地 所蔵)を、北加賀屋千島ビル地下1階共用通路に設置いたしました。本作は、2013年10月、クリエイティブセンター大阪にて開催された、日仏若手作家のグループ展「みなとの物語-咲くやこの花賞受賞者、フランス新鋭作家展-」のために、現代美術作家 三宅砂織氏により制作されました。 長く北加賀屋千島ビル地下倉庫に保管されていた、芝川又右衛門邸の家具からインスピレーションを受けた作品です。展覧会場では、インスタレーション作品《声の人々は、私はふたたび聞く Voice of people, I here again.》の一部として家具と共に展示され、「時を再構築した」空間を生み出しました。過去の遺物に新たな生命が吹き込まれ、美術作品として再生した本作を通し、いまといにしえに流れる時間に思いを馳せていただければと思います。

【三宅砂織】

写真や広告などのありふれたイメージに潜在する思念、形式、シチュエーションなどに注目し、個人の内在と対象化された世界との関係性について 、絵画的な視点 から考察したフォトグラム(カメラを使わない写真)作品を制作している。また、多くの場合、複数のフォトグラム作品を場の独自性に合わせて構成したインスタレーションとして展示している。

1975岐阜県生まれ
1998京都市立芸術大学美術学部美術科卒業
1999 Royal College of Art(ロンドン)交換留学
2000京都市立芸術大学大学院美術研究科修了


・・・今回は「名村造船所」が目的でやって来ましたが、機会をつくって再度、「加賀屋」周辺を探索してみたいと思います。