天王寺へ(1) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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あべのハルカス美術館で「デュフィ展」-約150点展示

日本一の超高層ビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区阿倍野筋1)16階「あべのハルカス美術館」で8月5日、画家ラウル・デュフィの作品を紹介する「デュフィ展」が始まる。同4日、内覧会と開会式が開かれた。デュフィが1899年に故郷のル・アーヴルから国立美術学校で学ぶためパリに出てきたころから晩年までの作品を紹介する回顧展。自分の表現を見つけようと模索した素描、版画、デュフィならではの色彩豊かな油絵、デザインを手掛けた家具や布地など、150点に及ぶ幅広い分野の作品が並ぶ。「100人以上の学者を描いた『電気の精』や『馬に乗ったケスラー一家』などの大作が目玉。音楽一家で育ち、作曲家や演奏者への愛が見てとれる作品などもデュフィらしい」と同展を担当した同館主任学芸員の藤村忠範さん。「デュフィの生涯をたどって」と呼び掛ける。9月28日まで。


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ラウル・デュフィ(1877-1953)は、ピカソやマティスなどとともに20世紀前半にフランスで活躍した画家です。彼は1937年に開催されたパリ万国博覧会のための装飾壁画《電気の精》に代表されるような、明るい色彩と軽快な筆さばきで描く独自のスタイルを築きました。本展は、デュフィが1899年に故郷のル・アーヴルから国立美術学校で学ぶためにパリに出てきたころから晩年に至るまでの作品を紹介する回顧展です。20世紀初めのパリでフォーヴィスムやキュビスムによって造形の革新を試みる動向のただなかに身を置きつつ、また様々な分野を横断しながら自らの独創的表現の探求を続けたデュフィの歩みを辿ります。


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・・・予想以上に良い作品が集められ、デュフィの歩みがとてもわかりやすく展示されていました。ハルカスを出たところで、「茶々」と出会ったのもラッキーでした。


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大阪市立美術館で「こども展」-ルノワール、モネ、ピカソなど86点

天王寺公園内の大阪市立美術館(大阪市天王寺区)で7月19日、子どもをテーマにした作品86点を展示する「こども展 名画にみるこどもと画家の絆」が始まる。パリのオランジュリー美術館で開催された企画展を日本向けに再構築した同展。モネ、ルノワール、ルソー、マティス、ピカソなど18~20世紀の主にフランスで活躍した画家47人の作品86点を展示。出展作品の約3分の2が日本初公開という。


・・・続いて、大阪市立美術館へ。



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◆【大阪市立美術館】◆

543-0063大阪市天王寺区茶臼山町1-82(天王寺公園内)

市民が優れた美術文化に接する機会を提供し、生活に潤いをもたらすとともに、美術家の活動を助成し、広く大阪の文化振興に資することを目的として、昭和11年5月に開館しました。美術館は天王寺公園の中に位置していますが、その敷地は住友家の本邸があった所で、美術館の建設を目的に庭園(慶沢園)とともに大阪市に寄贈されたものです。美術館は設立当初の本館と、平成4年に美術館の正面地下に新設した地下展覧会室からなります。地上2階、地下2階からなり、本館陳列室では、特別展覧会や平常展示を開催しています。平常展示では購入や寄贈によって集まった日本・中国の絵画・彫刻・工芸など8000件をこえる収蔵品と、社寺などから寄託された作品を随時陳列しています。これらの作品には国宝や重要文化財に指定された作品も多く含まれています。また地下展覧会室では、常時様々な美術団体が主催する展覧会を開催しています。本館地下には美術館に付設されている美術研究所があり、素描、絵画、彫塑の実技研究を行っています。

★特別展「こども展名画にみるこどもと画家の絆

平成26年7月19日(土)~10月13日(月・祝)

この展覧会はパリ・オランジュリー美術館で開催された展覧会“Les enfants modèles”(「モデルとなった子どもたち」と「模範的な子どもたち」のダブルネーミング)を日本向けに再構成したものです。

テーマは描かれた側=モデルとなった子どもの体験と、描いた側=子どもたちの親、または子どもたちと親しい関係にあった画家の想いです。画家に焦点を当て、その技術や特徴を鑑賞するという従来の展覧会の枠組みを超えて、子どもたちの目線を通じて作品に秘められたメッセージやエピソードを読み解くという、絵画の新しい鑑賞方法を提案する画期的な展覧会となります。



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モネ、ルノワール、ルソー、マティス、ピカソを始めとする18~20世紀の主にフランスで活躍した画家たち47人による、86点の作品が出展されます。オランジュリー美術館といえばモネの「睡蓮」の連作で有名ですが、そのモネが描いた次男のミシェルはまだ2歳、愛情あふれるタッチで描かれた可愛らしい姿です。ルノワールは自身の子どものみならず、交流の深かった印象派の女流画家ベルト・モリゾの娘、ジュリー・マネの8歳の猫を抱く姿を描いています。ルソーの作品は、彼が生涯に描いたと確認されている4枚の子どもの絵のうちの1点となる、たいへん貴重なものです。ドニが三男のフランソワ、通称アコがトランペットを吹く姿を描いた作品は、ドニ家が代々大切にしてきたもので、本展覧会の趣旨にご賛同頂いたご遺族の協力のもと、日本で初公開されることになりました。

こうした作品を通じて、「描く側=大人」たちは何を残そうとし、「描かれる側=子ども」たちは当時何を想ったのでしょうか。肖像画の変遷と時代の変化を辿りながら、作品に秘められた両者の想いに迫ります。

※本展は、2014年4月19日~6月29日に東京の森アーツセンターギャラリーで開催された「こども展」の巡回展です。


・・・こちらの展覧会も、予想以上に素晴らしい作品が集められていました。大好きなパスキンやキスリングの作品が展示されている部屋では、つい時間を忘れて見入ってしまいました。