螺旋物語(37) | すくらんぶるアートヴィレッジ

すくらんぶるアートヴィレッジ

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

インドと言えば「蛇使い」そして・・・
《ヨーガ》
「ヨーガ」はサンスクリット語の「ヨーク」を語源とし、本来の意味は「馬を車につなぐ」「牛や馬を車の軛につなぐ」ということであり、それらがやがて「結合」とか「合一」といわれるような意味に使われるようになった。この「結合」や「合一」という意味は、インドの宗教哲学の基本思想である。「梵我一如」の中にも生きている。その意味は、大宇宙の真理(梵)と個人の内奥に存在する真の自己(我)とは同一であるという根本原理に目覚めることにより、人間は絶対の自由を得て解脱する事ができるというのである。仏教を開いた釈尊もヨーガ伝統の修行により「三昧」といわれる至高の身心統一の境地に至り、悟られたというのである。
《ヨーガの流派》
ヨーガの真理を教えたものに、歴史の中で現れたいくつかのヨーガの流派がある。
・ラージャ・ヨーガ・・・・・・・心理的
・ハダ・ヨーガ・・・・・・・・・身体生理的
・ジュニャーナ・ヨーガ・・・・・哲学的
・カルマ・ヨーガ・・・・・・・・倫理的
・バクティ・ヨーガ・・・・・・・宗教的
・ラヤ・ヨーガ・・・・・・・・・超心理的
・マントラ・ヨーガ・・・・・・・呪法的

《クンダリニー・ヨーガ》
チャクラとクンダリニーの覚醒を目指すヨーガの流派。20世紀中頃から西欧諸国で盛んになる。ヨーガの中でも最も高度な技術体系を有すると言われ、難易度の高い構成となっている。そのためか、これまで一般公開されることはなかった。20世紀後半にインドのヨギ・バジアン師がアメリカに渡り、初めてその内容を公開した。日本ではバジアン師の指導を直接受けた小山一夫師により2000年より一般公開されることになった。クンダリニー・ヨーガの代表的な呼吸は「火の呼吸」と言われる非常に激しい呼吸である。これにより、例えばハタヨーガを続けて得られる効果をその数分の1の期間で獲得できると言われている。また、各エクササイズでは火の呼吸を様々なポーズで1分間に200回の速度で2~10分行うが、有酸素運動としても非常に効率が高く、短時間で最大限の効果を得ることができる。
《クンダリニー》
クンダリニーとは、人間の精神を高い次元へと押し上げる働きを持つ霊的なエネルギーである。すべての人が、このエネルギーを持っているが、普通の人の場合、それは眠っており、尾てい骨に位置している。そして、そこからほんのわずかなエネルギーが、流出して性エネルギーとなっているだけなのが通常である。しかし、この神秘のエネルギーを全面的に覚醒させることが出来れば、私達は夢のような素晴らしい力を得ることが出来る。クンダリニーは、まるで蛇がとぐろを巻くように螺旋状になって尾てい骨に眠っており、強烈なエネルギーを持っている。それが覚醒して、背骨に沿って上昇していく時には、背中が焼けるような熱感をともなう。クンダリニーが、「螺旋」を意味する古代インド語の『クンダラ』と、「燃える、焼く」を意味する『クンド』を語源としている。また、その形状から『サーペント・パワー』=蛇の力とも呼ばれてきたが、多くの科学者の注目を集めている現在は、様々な呼び名が奉じられている。「人間の創造的な可能力」「隠されたる力」「宇宙エネルギー」「エネルギーの貯蔵庫」「体眠中の力」「心身相関エネルギーの中心」「蛇火」「火のような力」「世の母」等々、尋常ならざるニックネームの数々からも、その驚くべきスーパーパワーの端がうかがえる。