島に残る伝説 | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」
大崎島でたぶん一番高い山、神峰山(かんのみね)。

瀬戸内海を見渡すこの地には、
ある伝説が残っているという。

その伝説が描かれた看板がコレである。

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夜に見ていたら、怖すぎてチビったかもしれない。
ものすごく混沌とした絵である。

作者は「こだま こずえ」さんという方らしい。
まるで漫才師のような名前だが、
まさかこんな愉快な名前の人が、
こんな迫力ありすぎな絵を描くとは、
依頼した人も予想外だっただろう。
後悔先に立たず、である。

それはさておき、伝説の内容を引用してみる。

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この神峰山からの眺めは、瀬戸内海の115の島々が見渡せる景観が自慢です。伝説によると、イチキシマヒメ(厳島神社の祭神)は、行方不明の吾が子を探して、瀬戸内海を旅する途中、この神峰山にやってきました。そして、ここからみえる景色に心癒され、一事は、この峰に宮柱を立て終の住処にしようと考えたと伝えられています。この絵は、そのイチキシマヒメ伝説や島に伝わる櫂伝馬競争・巫女舞などをモチーフにした作品です。この島のロマンを感じながら、眺めを楽しんでいただければ幸いです。<大崎上島町教育委員会>
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確かにロマンを感じる話だ。
神峰山からの景色を見れば、イチキシマヒメが
この場所を終の住処にしようとしたのもうなずける。

しかしあくまで「一事は」ということなので、
けっきょくは終の住処にするのをやめたのだろう。
その理由が気になるところである。

しかしこういう伝説を知るだけで、
同じ景色でも、そこから一気にイメージが広がる。

これを参考に、みなさんも自分たちの地元に、
何かしら伝説をつくってみてはいかがだろうか。
もちろん絵を依頼するときは、
作者の名前だけでその画風を判断してはならない。

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