Hallo


皆様、いかがお過ごしでしょうか?




今日はこの前の緊急の演奏会について





門下の発表会の翌日、
朝は溜まっていた用事を終わらせて、
お昼前に学校へ向かい、

「さぁ、今日は夜まで練習しまくるぞ!


と意気込んで練習していたのですが



3時間くらいたった頃、




突然練習室に


仲良しのベラルーシの友達が

「まなみ~、めっちゃ重大な話!

って言って入ってきました。



その友達が話すには、


近くの街でコンサートがあったのだけど
そこで弾く予定だったピアニストが風邪で、
代理のピアニストを探している


と言う事を言い終わるまでに、
彼女もなかなか困惑していたので、
何を言ってるかさっぱりわからなくて、

白いピアノでー!

とか、

車の中にそのピアノがあってー!

とか、

野外のステージでー!

とか、


訳の分からないことばかり



で、そのせいで余計困惑したのですが、


その代役探しを頼まれていたのが
前回のブログにも登場した、

我らが誇るベートーヴェン国際コンクールの覇者の先輩だったのと

まぁ、そういう経験もやってみたいなとか

まぁ色々と考えたので


ベラルーシの彼女と2人で
頑張って引き受けることに



私が引き受けたのは
ドボルザークのピアノ五重奏Op.81

彼女はシューマンのピアノ五重奏



私はたまたま去年演奏会で弾いたのと、
今年の二月にヴュルツブルクのレジデンツで演奏したこともあり、
まぁやるぞと意気込みお引き受け


{CB549BCA-9389-4E2A-BEBF-00B514B8F99C}

(今年の二月)



お互い幸運にも全楽章ではなかったのですが、


引き受けることになってから
1時間以内に大学に迎の車がきて、

当然楽譜も持ってなかったのでその場で渡され



ヴュルツブルクから車で20分ほどの
Lindleinbachという小さな街へ



ついて一緒に弾くメンバーにとりあえず会い、
説明を受けて、
あーちょっと弾いてていいよー!
と通されたお屋敷の中のスタンウェイピアノで練習


とにかく全くわけがわからないけど
彼女が先に練習することになったので、
私はお屋敷を散策



{E46899AF-6A53-4A54-AC04-975C757583E6}


彼女、爆練中!(笑)


{6963F4F4-CB14-42A0-A334-75440FD78948}


お屋敷の周り。
中世の香りが色濃く残っています

この窓の横の赤と白の模様は
私のいるヴュルツブルクのある
フランケン地方のマークです!


{56AE1E00-E89E-40A9-9395-B044B9C6BF22}

{706C3271-1F47-4351-80BE-400FDE2FAA79}




お庭は人工的だけど凄くすてき。



そして3分ほど弾いたところで、
一緒に弾くヴァイオリンニストが部屋にやってきて、
いまから合わせるよー!
と。


彼女に
「まなみ、本当にやばいから行けない。
先行ってきて
と言われ、

まだ3分しか弾いてないけど、

彼女は三年前に弾いた曲をいまここで弾こうとしてる。
私はたかだか半年前やし…


ととても善者になってしまい先に合わせに…


何が何かよくわからずお屋敷の広い敷地の中の
もう一つのお庭に通され。

そこにはテントとかがたくさん。

本当に小さなお祭りみたいな雰囲気



そこのど真ん中にあったトラックの中に、

彼女の言う通り、

白いグランドピアノが




メンバーの人にピアノは出さないのかと聞くと、
出さずにここで演奏するの!
と一言



とにかくトラックの中に通され、
早速合わせが始まりました




なんとなく想像つきましたでしょうか?



こんな感じでした



{78243F4F-58C7-4BFF-B4D1-7E4F916F2E21}





生まれて初めての経験でした



そして後で聞くと
彼女達は移動式遊園地ならぬ、
移動式演奏会をヴュルツブルク辺りで行っているグループだそう


すごいですよね


よく考えましたよねー



こんな感じで合わせをしていたのですが、

途中でありえないくらいの通り雨に合い

これ以上外では続けられないということで、

演奏会自体は結局練習していた
お屋敷の中のお部屋で行うことに


{AFE9288B-D6D8-42F8-8E12-2B27AA990377}



中に入れない方はお庭から聞いたり、
とにかく沢山の方が


またLindleinbachの市長もいらっしゃって、
豪華な顔ぶれ


まずは彼女のシューマン


その後ジャズや戯曲があり、
ドボルザーク


{36C1487B-B4F3-4F0B-9870-CD1D1DD09350}

{74CAF2D4-A390-4F8B-9D5F-E11AA3E227FC}


軽く本番用の服もあったのですが、
来たまんまの格好で弾かせてもらい、
お顔もほぼノーメイク


練習だけするつもりだったので


でも誰もそんなこと気にせず
とても盛り上がって頂きました



本当にどうなるかと思ったけど、
思ったより指も覚えてて、
楽しかったです


終わったあとお酒飲んで、
大学まで送ってもらって解散


{30416BDE-553C-41ED-ACD5-CDB40471A091}



お屋敷を出るとこんな感じ
本当に田舎!!!


でもこんな小さな街でも、
街の方が沢山集まって、
皆で音楽を聞いて、
音楽を楽しむ。

こういうことをしよう!と思う
ドイツ人の音楽と日常の近さに
改めて驚かされた時間でした


日本ではクラシックを聞くことは
やっぱり少し特別なことですが、
ドイツはそうではなく日常的な楽しみの一つ

と考える方も沢山いるのだなと


今日はたまたま縁があってここに来ましたが、
こういうことが日常茶飯事で、
ほかの街にもあるのかなー。と



演奏できたことももちろん良い経験だったけど、
こういうことに改めて気付けたことも
本当によかったです



行ってよかった

彼女と、先輩に感謝





ではまた更新します