@PARCO劇場
とにかく宮沢りえさんのオーランドが凄かった。
作品は有名な女流作家の代表作だそうです。
主人公オーランドが、時代も国境もジェンダーも飛び越えて、数奇な運命に立ち向かい、真実の「私」を探求する物語と。
オーランドは数百年も生きるというから、ファンタジーですよね。
オーランドはエリザベス女王から寵愛を受ける程の美しい青年だった16歳。16世紀イングランド。
エリザベス女王の死後様々な国に行き30歳を迎えたある日、眠りから覚めると女性になっていた。
18.、19世紀を生き20世紀36歳で結婚し子どもを産む。
ジェンダーは長い年月を経て、考え方もあり方まも変わってきたのでオーランドが世紀をまたいで生きたこのに意味があるのですが、
全く知らずに観たので、世紀をまたぐって?彼女は実は樫の木だったとか?なんて途中で思ったりもしました。
舞台下手に大きな樫の木か見守るようにあって、その下で詩を書くのが好きな青年だったので。
樫の木は寿命が長いそうなので、オーランドにたとえられているのでしょうか?
どこまでが原作にそっているのかも分かりませんが、ずっと書き続けてきた詩集は賞をとり、女性としての地位も確立する。
そして戦争がおき‥瓦礫の中から死んだ子を抱いて声にならない声をあげ去っていく。この辺は現代に繋げているのかなあと観た後に思いました。
話は手強く私的にはささるまでいかず‥で終わってしまいました。
がキャスト、照明、衣装、ステージング、音響と素敵でした。
オーランドを演じた宮沢りえさんが圧巻。青年から女性へと、美しく、しなやかで強く‥時代を性別をこえた演技でした。鳥肌がたつ瞬間もありました。
他の方々は何役が演じていましたが、河内大和さんエリザベス女王がぞわぞわするくらいはまっていました。