松笠山ダウンヒル #01 ~クリアできないセクション~ | 自転車で大陸を越えるブログ

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学生のとき自転車で日本縦断、オーストラリア横断。一旦は就職したものの、会社を辞めて北米縦断。次に目指すは中南米縦断。このブログを通じて自転車で海外を旅する楽しさが、なるべく多くの人々に伝わればイイなぁ…と思っています。

今日の広島は天気がよかったので松笠山のシングルトラック(登山道)を
チャリ(自転車)で走りました。紅葉はほぼ終わっていましたが、
松笠山には色とりどりのもみじの落ち葉が隙間なく敷き詰められた
区間があって、「パリパリ」と落ち葉を踏みしめながら最高の気分で
晩秋のシングルトラックを走ることができました。

僕は前世が鹿か何かの獣だったんじゃないかなぁ?…と思うぐらい、
山の中をチャリで走るとナチュラル・ハイになります。
走っている間は常に半笑いなので山でハイカーに出会うと
マジでアヤシイ人に見られたりします…。

実は僕は松笠山で2箇所ほどチャリに乗ってクリアできない
(地面に足を着いてしまう)セクションがあります。クヤシイ…。
上の写真はその中の1つで、これだとイマイチわかりにくいのですが、
この先の軽いドロップオフの直後に石造りの排水溝が斜めに横切っています。
ドロップオフで前加重になったところに排水溝(しかも斜め…)があるので、
上手く抜重しないと前輪がひっかかってチャリごと前転してしまいます。
(チャリで山に入らない人はわからないですね…兎に角ムズイんです)

難しいセクションに入ると知らず知らずのうちに緊張して
体が上手く動かなくなるものです。要するにビビッてるんですね。
昔の僕なら「気合と根性」でこの難セクションに挑んでいたと思います。
でも今日は悠然とチャリを降りて歩いてこのセクションをクリアしました。
要するに挑戦することから逃げました。歳とったなぁと思いました。
(もう一つの難しいセクションもビビったのでパスしました…)

しかし、元々「気合と根性」なんてものは成功率が50/50な事象に対して、
強引に一歩を踏み出すために人間が作り出した言葉だと思います。
気合と根性で一歩踏み出したとしても怪我をするだけではないでしょうか?
たとえ成功したとしても、それはたまたま成功したまでのことです。
ビビっているうちはダメなんです。…って事を最近になって学びました。

「失敗を恐れずに挑戦せよ」と言うフレーズをよく耳にしますが、
なんだか間違っているように僕には感じられます。
「失敗する恐れを克服して挑戦せよ」の間違いじゃないかなと思います。

 * * *

別に僕はこのセクションをクリアすることを
あきらめたわけではありません。虎視眈々と狙ってます。
しばらく通い詰めれば、ある時ふとクリアできそうな気持ちになるものです。
とりあえずクリアできる気持ちになるまでチャリに乗りまくるつもりです。
最近は昔のような「焦り」が無くなったことに今日気づきました。