春のゲート開閉はダムの決壊と同じ 藪手毬の花 | 馬森(まもり)牧場  千葉県南房総市・馬を感じる体験牧場

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昨夜は正座したまま後ろに寝て前ももを伸ばすストレッチ、クセになりそうな心地よさでした。硬さがなくなると物足りなくなるので、次の気持ちよさを探して自分の体の中を探検します。


7:35  気温17度、雨の気配をはらんだ朝。強風続きですが、7時間眠れたのは上々です✨

朝9時、獣医さんが来られて馬たちのワクチン接種。みな大人しく、あっという間に終わりました😊 10月に来たしーちゃんは、「妊娠しているとしたら出産は8月くらい」とのことでした。


「狭い場所で見慣れない脚立は怖い」ドウ、ヘイキューブを乗せて食べさせました。

食べた時にわざと「ガタン!」と音を立てて倒し、自分の行動によって引き起こされる事も危なくないのだと認識させます。怖くなくなった脚立を使って30分ほどマッサージ。腰が丸く温かく柔らかくなり歩き方も改善、肩の調子が良くなったわたくしの自己肯定感も上がりました⤴️


午後からお待ちかね放牧。狭いゲートで道草するドウの横をすり抜けようとしたモミジとシャインの勢いに巻き込まれてしまい、馬たちに背中を押されながら猛ダッシュ!! 昔の国鉄の我先ラッシュアワーみたいです。


春草香る時期のゲート解放は豪雨時のダム決壊と同じで、エネルギーは小さな破れ目から全放出されます。興奮した馬たちに背中を向けてしまった自分を悔い、硬い地面に頭を打ち付け踏まれるシーンまで意識しましたが、幸い転ばずにやり過ごせました。

数秒の出来事でも、「危ない!」と思うと脳が活性化してスローモーションになるものです。頭数が多かったころに比べ、危機管理意識の感度が下がったことを大いに反省🥲 体力勝負&ワンミスで終わりかねない牧場生活、連休中に怪我しなくて幸いでした。馬との暮らしを始めるのは、歳をとってからでは遅いです。


ケヤキの根元に咲くジャーマンアイリス、左にはクヌギの苗木。

ワイヤーメッシュの中、数メートルまで育った孟宗竹のたけのこ。

梯子の真ん中に生えたものは、今のうちに先を切っておきました。

更地にしてから1年半で、こんなに杉が伸びています。数十本あり、今のうちに間伐して焚き付けにしたいです。


わずかに残る川沿いの淡竹。

次世代もイノシシに根こそぎ掘られており、何年か経つと地域の竹林も消えてしまいそうです。

遠くから目を引く、藪手毬(やぶでまり)の花。

16:10  小雨の中、頭を角にこすりつけて幸せなたるたる。抜け毛が服につかない距離感が良いです。

道の真ん中に生えていて、いずれ刈られる小さなたけのこ収穫。

5時ごろには土砂降りになりしーちゃんを連れ戻しましたが、放牧組は春草に夢中で誰も帰ってきません。

17:45  監視カメラに戻ってくる馬たちの姿が映り、乾草を与えてゲートを閉めました。

「早く放牧に行きたい!」気持ちをパンパンに膨らませて出撃した馬たちも、草でお腹を満たしてくるとゲート開閉には無関心です。


晩御飯は淡竹のたけのこと鶏肉のうどん、ナンプラー風味。とうもろこしの穂先のような瑞々しさがあり、レトルトパックのたけのことは別物!です。

春の終わりを告げる歯触りで完食、たけのこのおかげで鶏肉が食べられたのはありがたいです😊