【観劇】高校演劇2015年度埼玉県西部B地区地区大会三日目 | 演劇とか それを取り巻く人たちとか

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高校演劇2015年度埼玉県西部B地区地区大会三日目



三日目。ここで一区切り。

そして、この日は自分が高校演劇を観る切っ掛け、そして観る動機になるところも出場がありました。



この日に公演した



1位

芸術総合『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』



2位

所沢中央『夕暮れに子犬を拾う』



と言う結果だったみたいです。

県大会出場は西部A地区の結果次第らしい。

自分の観た東京の地区大会と違っていてびっくりした。



高校演劇、「凄いな」と思うのが、本気で公式が情報公開をしていないものがあるということ。

例えばA地区は次週にあるらしいですが、とりあえず細かい情報が拾えませんでした。

少なくとも自分の検索能力では。



また県大会へコマを進める為の条件を演っている子たちが把握していなかったのも本当にびっくりした。

勿論、演る事に意義がある、と言うのも良いのです。

でもこれだと「全国を目指す」という発想を持ちにくいですよね。



講評講師のかたもこれは仕方ないのですが、現役から遠い人たちしか呼べなかった。

という風に自分には思えました。

意義を考えるともっとちゃんとしたかたを呼べないと折角のレベルアップするチャンスが勿体無い。

だって参加して自分たちの講評を聞ける機会って何回だ?

実際講評をされたかたがたには本当に失礼な話で申し訳ないですが。



全部引っ括めて運営の部分だと思う。

これ、誰も疑問に思わないものなのでしょうか。

もっと指摘してやろうとも思いましたが内部から声が上がらないならば無意味だよな、と。

外部から言えることは、やっぱり知ろうとして情報が出てこないのは心底面倒臭いです。



と言うような事を言ってるやつがいる、それを悔しがれる人がいたらいいなぁ。

それは別に高校生でもいいのですよ。

なんて。





入間向陽『Wagtail tale ―鶺鴒物語―』

顧問創作。

想像する楽しさはあるけれど、窓の外を観客は観る事が出来ない難しさがあった。

映像を使ってカバーしていたけれど、場繋ぎになってしまって連動していなかったのは勿体無い。



映像が入る事によって、想像する余地を削ってしまったかもしれない、とも思う。

人と鶺鴒の対比面白い。

ただそれを素直に受け止める事が出来るかはとてもデリケートなのだと思う。



滑舌と言うか少しこもった話し方をしてしまう子がいて、これは乗り越えていかなくてはいけない部分。

全てが聞き取り辛いわけではないので、きっともっと良くなれる。



内容に関係ない部分。ここは大会の情報を演目レベルで情報発信していて(多分、顧問の先生。本当に情報があって良かった)、そう言う事が出来るところは間違いないと考えています。

情報発信に気が回るということは、ノウハウがあったり余裕があると言う事だなと。





所沢中央『夕暮れに子犬を拾う』

笑わせる部分で、誤魔化しやチグハグではなく笑わせていた上手さがあった。

ゾワゾワやドキリとした瞬間はあったんだけれど、瞬間ではなく積み重ねで感じさせる事がもっと出来ると思う。



モブ表現は面白いところでもあるけれど、モブとは言えとても重要な台詞の時に声が吸われてしまっていたので一考の余地あり、かも。

あれは声が同等に重ならなくては、と思う。



またモブと名前有りのちょい役が別れている意味を考える。

A、Bだってそもそもクラスメイトだよね、モブである必要があるのかどうか。



名作なのだと思う。

それでもちょっと弱く思う部分やおや?はある。

扱い方によるのだろうけれど。

既成はどこまで触ってよいか難しいですよね。



あと、どうやらこの日程で大会があるぞ、という発信を不完全ではあるけれどいち早くしていたのはここの子だった。





芸術総合『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』

ああ、劇作家の書いたモノだ、と改めて。

素足のパタパタという足音、4年ぶりとかに聞いたのかな?

黒澤世莉演出の神奈川芸術劇場での公演を観てたりするのですよねー。

これスペース最低二倍くらい広くて良いと思う。



よくやったと思う。

ただ、それでも背伸びしてる感はあるのかも。

絶対に経験の無い年代の話だものな。

純粋なまま毒されている様な感覚と言うか。



かなり良い作品を引っ張ってきて、実力のあるとこが演ったという印象です。





所沢商業『志望理由書』

正直、すっごく拙かったけれど、面白かったですよね。

一つ「ペンで人を指すな!」とは言いたい。

そういう先生はいるかもしれないけれど、所作の部分は徹底的にキレイだったりする程活きるはずだと思う。



場転のテンポがやっぱり暗転に頼ると悪くなるのみ。

警備員、面白いところだけれど水平に懐中電灯を客席に向けてたのは気になった。

また危なかったのは気を付けて、落ち着いて。怪我無くて良かった。



既成だから言ってしまうと、これ『笑いの大学』だなぁ。





飯能『Withdraw into delusion』

生徒顧問創作。

かなり耳に入らなくて苦戦してしまった。

難解な内容と相まって、殆どの人がわけわからない、で終わってしまったのでは。

必ずしも理解させる必要は無いけれども。



冒頭とか、歌詞ありの曲は使わないのが無難かと思う。

セット、自分にはルービックキューブの様で面白く感じたけれど、まあやっぱり何を意味していたのかとかは謎?



多分、裸足なのにも意味があるんだろうなー。