【前回のあらすじ】
1981年、西宮北高校は夏の甲子園優勝を果たした。
強力な2年生エース・棗鈴(前田健太)が常勝軍団の要かと思われたが、
その裏に、入部したばかりの1年生捕手・春原(古田敦也)のリードがあったことを見逃してはならない…
(あと代打長門)
学校名;西宮北(兵庫県)
2年リトバス世代(OB前田健太=棗鈴)
1年CLANNAD世代(OB古田=春原)
さて、二季連続優勝を目指して、頑張っていきます。
改めて鈴の能力を確認してみます。
はっきり言ってこれ春原抜きでも楽勝でしょ、これに加えて「球界の頭脳」とか鬼に金棒でしょ、と思っていましたが…
現実はそんなに甘くはなかった…。
県一回戦、Eランクの川西南戦は7-1で勝利。
県二回戦、Eランクの西脇農業戦は11-0で勝利。
練習試合、Bランクの三郷北戦は3-0で勝利
地区一回戦、Cランクの平城工業戦は5-1で勝利。
やや打線は破壊力に欠けましたが、それでも順当に勝ち上がりました。
地区二回戦、Cランクの河内電工戦に挑みます。
相手先発はこの通り。よ、よわっ!
鈴、まさかの6回5失点で自動降板。
気がついたときは崖っぷち状態に追い込まれていました。
8回、2アウトながら魔物を発動。
しかし余裕のレフトフライでチェンジ。9回だけで4点を取らなくてはいけません。
ランナーをわざと盗塁死させれば9回先頭打者から魔物を発動できたわけですが、すっかり平静を失っていました。
9回ウラ、先頭打者を迎えたところで相手ピッチャーが交代。
6番春原7番恭介が連打も、8番相楽がまさかのゲッツーで2死2塁。やはり秋の下位打線は厳しい。
しかし代打・宮沢がタイムリーでつなぎ、1番来ヶ谷もヒット。
ここで2番藤林に熱血を発動!
よし、これなら同点ホームランも狙える!
結果は左中間を破る走者一掃のタイムリーツーベース。
なんとかあとヒット1本というところまで持ってきました。
続く3番、井ノ原がお祭り男を発動!
ここなら勝負は五分五分、いやこちらに分があるのでは?
そう思ったボクでしたが…
…力ないショートゴロに倒れました。
相楽をせめても仕方がありません。7回から2イニングを無失点に抑えた西園はよくやった。
早くも「無敗」は失敗に終わってしまいましたが、ここで目標を5季連続優勝に切り替えます。
そう、地区大会二回戦敗退なら、40%の確率で甲子園に出場できるのです。
頼む、頼む…と祈りながら、日程を進めていきます。
冬の合宿では実りが多い結果になりました。
坂上、盗塁C。まだ走力はDでしたが、ここから大慌てで上げていきます。
更に藤林は盗塁B、内野安打○に。
彼女もまた超俊足の1番バッターへと、成長の階段を一気に駆け上がっていくことに成ります。
そして…
ボクは40%のギャンブルに勝利しました。
まだまだ春原には頑張ってもらわなければ。
春の甲子園一回戦、Cランクの丸亀学院戦は17-4で勝利。
春の甲子園二回戦、Aランクの美波商業戦は4-2で勝利。
この時は心臓が止まるかと思った
春の甲子園準々決勝、Bランクの伊那西戦は6-5で勝利。
3点リードで9回に突入したときは完全にいけると思ったけど、ギリギリまで追い詰められた
春の甲子園準決勝、Bランクの蔵王中央戦は16-1で勝利。
そして…
春の甲子園決勝、Aランクの七尾戦は5-3で勝利。
完封寸前で3ランを打たれるなど最後まで苦しみましたが、最後は14奪三振で締めました。
地区大会で敗れ、苦しみながらもなんとか夏春連覇。
鈴は1回戦の9回に1イニングだけ能美にマウンドを譲りましたが、2回戦以降は怒涛の4試合連続完投。
そしてその鈴を支えた春原。ホームランこそ出ませんでしたが、9打点は文句なし。
古田1年夏 甲子園優勝
古田1年秋 地区大会二回戦敗退
古田2年夏 甲子園優勝
そして4月、いよいよ鈴たちが最上級生に。
ここで負けるようでは先が思いやられますが、リトバス世代の最後の夏は果たして…?