大江商人の心を知る為の六つの教えです。
①『勤勉』
"朝は朝星、夜は夜星"
で朝から晩まで頑張る。
②『陰徳善行』
見返りを期待せず、
人が見ていても見ていなくても善をなし、
社会の為に尽くすのが商人道。
日野商人、
中井源左衛門は
『普通のお金持ちになるには
始末してきばっていたらなれる。
本当の長者になるには『善の人』が
その家に二代、
三代と続かなければならない』
と言っています。
利益を優先する人でなく、
心に善意を持った人こそ会社を存続させる。
善人を見つけよと言う事。
長者を続ける秘訣は、
善意の人がその家系の中心理念を
守り続けていく事であり、
その事実は今も昔も変わらない。
その一つが
『拡大の前に充実を』である。
③『信仰がある』
野望ではなく、
人々に希望をもたらし、
身をきれいに処すには
感謝の基である信仰心が必要。
つまり大道と聖道の二つの道を
同時に歩める人となること。
④『永続経営』
日本には百年企業か2万社以上あり、
これは世界一である。
欧米には百年以上続く企業がほとんどない。
また平成以降の現代企業は欧米のように
百年続く企業が育たないかもしれない。
それは会社がお金を得る事を主目的とし、
人々の役に立つ事を
目指す経営者が少ないからである。
⑤『三方よし』
「売り手よし、買い手よし、世間よし」の事。
素晴らしい商いは世間、社会、
国家が安定していなければ、
百年、二百年も続かないと考えていた。
最近は
「社員よし、地球よし」を付け加えた
「五方よし」とも唱えられている。
⑥『お助け普請』
あえて不況時に自宅を新築したり、
工場をつくったりする。
社会の人々の仕事が減っている時に
地域活性化をもくろむ。
これはすごい社会貢献である。
神戸と東北の大震災で
私達はこの大切さを学んだ。
著名な大江商人の企業としては、
伊藤忠商事、
丸紅、
ツカモトコーポレーション、
高島屋、
大丸、
日本生命保険、
東洋紡カンキョーテクノ、
豊田通商、
ヤンマーホールディングス、
京都西川、
ワコール、
たねや、
などが挙げられます。
伊藤忠商事の創業者、伊藤忠兵衛は
『商売は菩薩の業』と言っていたそうです。
この言葉にも
学ぶべき法則が含まれています。
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