◆◇広報誌MAMMY LIFE第54号◇◆ 副院長 横尾洋一 | 札幌マタニティウイメンズホスピタルのひだまりブログ

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広報誌 MAMMY LIFE

ブログ版54号

 

 皆様こんにちは、副院長の横尾です。当院に勤務して、20数年になります。院内でも2、3番目の古株になりました。今のところ、もう少し出来そうかなと、思っています。

 

 今年度は、新型コロナの感染拡大が世界的に起こり、いまだに収束していません。北海道は、2月の雪まつりを契機としたと考えられる流行が起こり『北海道緊急事態宣言』がなされました。当院も同時期に院内感染防止対策委員会を今まで以上に強化し、職員、患者様の健康状態に注意しつつ診療しています。

 

 さて、今回は当院で携っている『臍帯血バンク』について少しお話しします。当院では日本赤十字社(日赤)が行っている臍帯血バンク事業に協力しています。

 

 分娩時、胎児が娩出して、臍帯(へその緒)を切断、次に胎盤が娩出して来るまで間(5〜10分)に臍帯に残っている血液を採取します。これが「臍帯血」となります。その血液を日赤に渡し、そこで厳格な処理をして、造血幹細胞として保存されます。この事による新生児の貧血は起きません。

 臍帯血移植を受ける疾患は、主に白血病、骨髄異形成症候群等です。50歳以上の患者さんが半数以上占めています。2016年から臍帯血移植が骨髄移植を上回ってきています。当院は札幌市内の8件の採取施設のなかで1位になっています。これも協力してくださいました患者様のおかげです。今後も臍帯血バンクへのご理解、ご協力宜しくお願いいたします。