授業再開して1週間が経ちましたが、いろいろ事務作業があってまだ動画を作れるほどの余裕がないので、今回もこちらのブログだけの更新で。ブログはキーボードで入力していけばいいだけですが、動画の方は「構想→台本作成→収録準備→収録→アップ→更新告知」といろいろ手間がかかるもので。

 

さて、この1週間、2~3ヶ月ぶりに子どもたちと再開して様子を見てみましたが、少なくとも表面的には心身共に大きな影響やダメージというのは見られない感じがします。もちろんコロナによる様々な社会的制限があるので、子どもなりに自分を抑えている面もありますが、パッと身でわかるほど欝的になっていたり衝動的になっていたり、ということはなにように感じられます。

 

ただ実際のところ、というかより深い面になるとまだわかりません。以前より怒りや衝動に対する閾値が下がっていて、今までよりも急に癇癪を起こす(衝動に対する沸点が下がっていて早まっている)子が増えたという話もチラッと耳にしました。

 

もしかしたらこれは閾値そのものが下がっているのではなく、今までなかった社会的制限=ストレス要因が子どもたちにかかっていることで許容量に対する空き容量が少なくなっているのが原因かもしれません。

 

以前は許容量が100だったのがコロナ後は70になったというのではなく、許容量100は変わらないけど以前は常時50くらい空き容量があったのに、今はコロナ制限の30が常時加わることで空き容量が20しかなくなってしまった、と。だから30のストレス要因が加わると、以前は50+30=80でまだ100を超えなかったのが、今は(50+30)+30=110で100を超えるのでドカンと行く、という感じです。

 

図にすると、こうではなく…

 

こういうことですね。

 

どっちもコロナ後に空き容量が50→20になったのは変わらないのだから同じことじゃん!って思うかもしれませんが、実は全然違います。前者は「容量そのものが小さくなった=子ども本人の変化が原因」という原因帰結をしてしまうのに対し、後者は「容量は変わらない=子ども本人は変わってない」上で「外からのストレス要因20が増えた」ことが原因なので、子ども本人が原因ではなく子どもを取り巻く環境の変化が原因と考えることができるからです。

 

こういう可能性を頭に入れておかないと、何かトラブルがあったときに「あんた(子ども)が悪い!」と反射的に考えてしまいます。もちろんすべてを環境のせいにするのも問題ですし、実際にはその子自身にも多少原因はあるでしょうが、子どもを注意する、叱る、怒る側である私たち大人にもこうした考えを頭に入れておくことで、反射的反応ではなく、ワンクッション置いた上での思考的言動をとる余裕が生まれます。

 

そうすれば、子ども本人に変わることを一方的に求めるだけではなく、子どもをそうさせている外的要因(誘因)にも目を向け、その外的要因自体を変えていくという対策が選択肢として考えられるようにもなってきます。

 

特に学校のように多くの子どもがいる場では、子ども本人だけを原因と考えてしまうとトラブルを起こした子一人一人にすべてバラバラに対応しなければなりません。しかし、そこに共通する外的要因や誘因刺激などの共通項を考えることで、10人別々に10の対応をしなければいけなかったのが、外的要因ごとに2,3のグループに分けて判断・対応することで2,3の対応で10人に対し効果を上げるということもあり得てきます。そうすれば先生は余った7,8の余力を他に振り分けることができます。

 

といっても、やはりある程度はケースバイケースではあるんですけどね。

 

ただ、すべての現象を現象レベルだけで対応していてはすべて後追いで余裕は永遠に生まれません。その現象の裏にあってその現象を生み出している「機能と構造」に目を向けることで、より根本的な解決策を見出して個々の現象対応の自転車操業から抜け出し、それによって時間や労力の余裕を生み、その余裕から新たなことを開拓していく、ということが可能になります。

 

考えてみてください。車が動かなくなったら、その原因はエンジンキーの回し方やアクセルペダルの踏み方という「現象」に原因があると考えるのではなく、それらの大元になるエンジンやバッテリーといった「機能と構造」に原因があると考え、実際大半はそれが原因だったりするでしょ?エンジンやバッテリーが逝ったのが原因だったら、どんなにキーを回そうがペダルを踏もうが無駄ですよね?それと同じです。

 

ちょっと話が小難しい方向に行きましたが、まぁ、このブログいつものことということで(苦笑)

 

子どもたちの体に関しては1・2週目で体力測定を行っているので、その数値を統計的に処理してみてからの話になるのですが、今週やった私個人の感覚だけでの話をすると「あれ?思ったより背が伸びてないかも…」という感じが。

 

運動不足による体重の増加は十分あり得ると思っていたのですが、全体的には意外とその傾向は見られなかったように感じます。逆に、背が予想より1,2cmの範囲ですが伸びていないような気がしなくもなく…。あくまでまだデータ処理を行っていないので主観的な感覚ですが、もしかしたら「運動刺激が少なくなった→成長ホルモンの放出が下がった→背の伸び率が下がった」なんてこともあるのかなぁ…?なんてことも少し思ったり。

 

まぁ、身体面の方は2週間の体力測定を終えて、そのデータを入力、統計処理、昨年データとの比較検討までしてみなければ正確なことは言えないので、それが終わって何らかの結果が出たらここなり動画なりで言おうと思います。まぁ、データの検討まで含めるとかなり時間がかかってしまいそうではありますが。

 

こうしてまた自ら仕事を増やして自分の首を絞めていくのか、俺は…(アホ)

 

というわけで、授業再開1週間経って考えたことや思ったことなどでした。

それでは、また♪