先日、帰り道で偶然、うちの卒業生の子(塾帰りの途中)に会いまして。

 

その子は小学校卒業とともにうちも卒業したのですが、

 

私「久しぶりじゃん!今何年生になった?中2だっけ?」

 

子「いや、中3ですよ。受験生です」

 

私「…マジ!?」

 

うちにいたときはまだ小学生だった子が、あと3か月もすれば高校生…。

 

となると、うちの最初の卒業生たちは高1、あと2年で大学生…。

 

会社員時代の卒業生たちに至っては、下手するともう社会人になって

 

結婚して子どもいたりしてもおかしくないのか…。

 

 

 

「うちのスタッフになったかつての教え子と一緒に仕事をする」のと

 

「かつての教え子の子どもを指導する」というのが以前からの私のささやかな夢でして。

 

まだまだ先のことだけどそれが実現するまでは頑張ろう、と思っていました。

 

でも、それが実現する日も、実はそう遠くないのかもしれない。

 

気が付けば、いつの間にかそれくらいの月日が経っていました。

 

それが嬉しくもあり、同時に少し寂しさも感じたマンモスコーチです。

 

皆さん、こんにちは。

 

 

 

さて、皆さんは「1万時間の法則」と呼ばれるものをご存知でしょうか?

 

「ある分野や領域においてプロとか一流と呼ばれるくらいになるには、

 

1万時間くらいの練習や経験を積む必要がある」といった考え方です。

 

もともとはどこかの学者さんの研究結果に基づく理論で、

 

それがまた別の誰かの本で紹介されて有名になったらしく。

 

(人によっていろいろと賛否両論もあるようですが、その辺の話は省略します)

 

 

 

1万時間で到達するとされるレベルが「普通のプロ」なのか「一流のプロ」なのか、

 

はたまた「天才」と呼ばれるレベルなのかで全然価値が異なってくると思うのですが、

 

「プロと呼べるレベル」とか「その分野においては一人前」くらいの基準と考えると、

 

私の経験からしても、確かにそれほど間違ってはいないかなと思います。

 

 

 

1万時間というのがどれくらいかというと、大まかに計算すると

 

1日3時間なら → 週休0日で9.1年、週休1日で10.6年、週休2日で12.8年

 

1日6時間なら → 週休0日で4.5年、週休1日で5.3年、週休2日で6.4年

 

1日8時間なら → 週休0日で3.4年、週休1日で4.0年、週休2日で4.8年

 

といった感じです。

 

う~ん、かなりの時間量というのはわかったけど、

 

微妙にわかったような、わからないような…

 

 

 

ここで小中高9年間の時間数と比較してみましょう。

 

現在の文科省規定を調べてみると、

 

小学校6年間の総授業数が5367コマ。1コマ45分なので、5367*0.75=4025時間。

 

中学校3年間の総授業数が2940コマ。1コマ50分なので、2940*0.83=2440時間。

 

高校3年間の総授業数が約3000コマ。1コマ50分なので、3000*0.83=2490時間。

 

(高校は学科等の関係上、「3年間で○コマ」というのが見つからなかったので概算)

 

で、この授業数を全部足すと4025+2440+2490=8955時間。

 

わぉ!小中高の12年間の総授業時間でもまだ1万時間に足りない!

 

 

 

仮に小1から2つの習い事を週1ずつやったとして、うち同様48週制で年96時間。

 

そのペースで高3まで12年間やり続けたとして1152時間。

 

これを学校の授業数と足してようやく1万時間といったところ。

 

小学校に入学したばかりの子が高校を卒業するまでの勉強量が約1万時間とは…

 

う~ん、1万時間、恐るべし…。

 

でもまぁ、子どもが大人(高校卒業)になるまでの総勉強時間が約1万時間と考えると、

 

確かに1万時間というのは「一人前になるのに必要な時間」と言えるのかもしれません。

 

 

 

今度はちょっと違った視点から。

 

社会人として仕事をしていれば「プロ意識」というのは当然芽生えてくると思いますが、

 

この1万時間という基準をそこに当てはめるとどうなるか。

 

1日の労働時間を仮に8時間として考えると、先ほど挙げた

 

「1日8時間なら → 週休0日で3.4年、週休1日で4.0年、週休2日で4.8年」

 

ということで、4~5年くらいで1万時間=一人前といえるということになります。

 

確かに仕事に就いて4~5年目にもなれば、

 

「社会人としてそれなりに一人前」と見られるくらいになるでしょう。

 

 

 

ただ、そこには営業で外回りの移動時間とか、無駄な会議の時間とか、

 

あまり本質的ではない書類作成の時間とか、純粋にサボってる時間とか(笑)

 

も含まれてしまうため、社会人の「本質的業務を行っている時間数」を

 

正確に測るのは実はかなり難しかったりします。

 

本質的業務と非本質的業務の線引き自体が難しいのですが、極端に言えば、

 

非本質的業務も含めた「社会人としてとりあえず過ごした1万時間」と、

 

本質的業務にのみ絞った「その道のプロとして活動した1万時間」では、

 

同じ1万時間であっても意味や価値が大きく異なるのは想像できるかと思います。

 

その辺について、次回、もう少し詳しく書いていきたいと思います。

 

 

 

というわけで、久々のシリーズものです(笑)

 

続きはすでにそこそこ書いてあるので、早めにアップできるのではないかと。

 

まぁ、私のことですから、修正やら書き直しやら始めだしたらわかりませんが…。

 

それでは、また次回♪