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”悪い人ではない。真面目で、そして本音で生きているこの人には、みんながこの場所で建て前を話しているなんていう、なあなあの発想がそもそもないのだ。裏表がなく、みんなが自分のように真剣にここで問題解決がしたいのだと思っている。理不尽でも我が儘でもない。悪意だってもちろんない。ただ少し、ずれているだけなのだ。”
”親にしてみたら、ある日突然思っても見なかった通知表を渡されるようなもんだよね。親の立場は絶対で、子どもから評価されることなんてないと思ってたのに、あなたの子育てのやり方は、私にはこうだったので、大人になってからは許しません、許します、感謝しません、感謝します”
”誰も存在を証明も否定もできない世界の話をして、自分の価値をアピールしなければ誰にも相手にされないなんて、なんというか、ズルい。現実の自分の魅力で勝負できないから、一足飛びにそんな特別感に頼るなんて、反則行為だ”
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一気に読みました。年の最後にどえらいものを読んでしまいました。カフェで読んでいたのですが、こみあげてきた感情をその場で叫びたくなりました。これね…付箋を貼る場所があんまりないのです。ここがおすすめ!と言えないのです。
各章ごと短編が描かれているのですが、それはそれは一言では表せないようなお話。読み進める手が止まらないのですが、なんとも言えない感情が積もり積もっていく感じ。一人で抱えきれない気持ちがあったので、思わず帰ってから、一章だけ娘に読んでもらいました。読み終わってスグ「おもっ!重すぎるわ!」と叫んでました(笑)
そうなんです。もう誰にも、一ミリも、おススメできない本。読後感が最悪です。でも絶対に多くの人が誰しも共感するのではないか、という人間のお話。作者が怖すぎて、尊敬します。そうだなぁ、でも誰かにおススメするとしたら…
自分をある程度まともだと思っている人。実はイイ人なんじゃないかと思っている人。自分と言う人間をちょっと見直したくなった人...などに読んでいただきたい。いわゆる”普通の感覚をもっている”と自負している人(意外にみんな心根では自分普通と思ってるだろうから、わりと誰しも刺さるかも)ほど、刺さるかな?いや意外に刺さらないかな?刺さらなかったら、ちょっとヤバい人だと思い直した方がいいです(汗)
読んだ一回目はどうしても「主人公目線」で読んでしまいますが…読み終えてあらためて考え直してみると、どちらも被害者であり、加害者であるような気がしてきます。いわば、どっちもどっち、なんです。人間の精神的な弱さやグロさが、ことごとく露呈していて、とにかくもう一言ではいえないし、言いたくない。これを今年中に記事として挙げておかないと後悔しそうな気がしました。
いやぁ、面白かった…年末年始にゆっくり読もうと思って図書館で借りたのですが、1日で読んじゃった。どうやっても止められなかった作品。私は芸術に震撼させられるのは良し!とする方なので、いいモノ読んだ!という感覚です。このタイトルも振り返れば、なるほどなーという感心です。
檜原有輝 ひばらゆうき スケジュール
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