昨年10月末から始めた「究極の英単語3」の音読を30周しました。
最初の頃は発音をチェックしながら(しかもCDが別売りなので英辞郎でいちいち調べながら)進めていたので時間がかかっていましたが、軌道に乗ってからは3日〜5日で1周しており、目論み通り英熟語EXよりは高速で回せています。
「究極の英単語」シリーズはアルクが選定した重要単語SVL(standard vocabulary list)12000語を書籍化したものです。
アルクHPより
「標準語彙水準SVL12000」では、ネイティブスピーカーの「使用頻度」をベースにしながら、日本人学習者にとっての「有用性」「重要性」を考慮して単語の選定を行いました。日本における英語教育の現状を踏まえ、中学生から一般社会人まで、すべての英語学習者が段階を追って効率的に学ぶことができるよう、それらを1000語ずつ12のレベルに区分しています。
そして「究極の英単語3」にはレベル7〜9までの3000語が収録されています。
30周回してみての感想としては…
上記アルクHPの『日本人学習者にとっての「有用性」「重要性」を考慮』には若干疑問が残る
例1) 日本ではそれほどメジャーとは思えない動物
robin コマドリ
例2) 宗教関係
archbishop 大司教
例3) 軍関係
lieutenant 陸軍の中尉
例4) 古英語
thou なんじは
ただ、宗教関係に関しては、書籍ではまあまあ見かけるので、受動語彙として習得しておくのは無駄にはならないかな、と思います。
複数の単語を1文に収めている都合上、例文が不自然なものが多い
例)
The soaked widower pestered her to drink with him.
そのずぶ濡れの男やもめは彼女に一緒に飲んでくれとしつこくせがんだ。(どんな状況やねん!)
でもまあ、これは高速で回せることとのトレードオフなので仕方がないです。
TOEICや英検では出会わなかった単語にそこそこ抜けがあることがわかった
試験の性質上、TOEICだとビジネス寄り、英検だとアカデミック寄りの語彙になってしまうので日常生活で使う意外に簡単な単語を知らなかった、という気づきがありました。
例)
slug ナメクジ
earthworm ミミズ
hoe くわ
英熟語EX(英検用単語テキスト)に掲載されているものとは違う意味を採用している単語がそこそこある
例えば↓
このpleaという単語は、このテキストでは「口実」が例文に採用されていますが、単熟語EXでは「申し立て」が例文に採用されています。こういった単語がかなり多いので、英英辞典で意味を調べて1番上に載っている意味はどちらなのかを確認しました。例えばpleaの場合は「申し立て」の方が上に載っていたので、★印をつけて、単熟語EXの例文も書き加え、音読する時にこの例文も一緒に音読しています。
個人的な意見ですが、この単語テキストをメインで使うのは気が進まないですが、別の単語テキストで習得した単語の再確認という用途としてはまぁアリかな、という感じです。どうしても1冊だとレイアウトで覚えてしまう可能性があるので。単語帳を使ってシャッフルすればいいのですが面倒くさくて単語帳を作る気になれません。
DUOが合う人にはfitするかもしれません。
ところでこのシリーズは4月11日に改訂版が発売になりました。
言葉も時代とともに変わっていくのでSVLリストの見直しを行なったそうです。
以前はアルクのHPでSVLの全リストを公開していたのですが現在は見られなくなっています。
どの程度入れ替わっているのかが気になって書店に立ち読みしに行きましたが3だけ売り切れで確認ができませんでした。
4についてはモリテツ先生が検証動画をあげてくださっています。
この動画によると70ワード程入れ替わっているようです。
そして動画を見て気付いたのですが、レベル間の単語の移動も一部あるようです(旧版3に掲載の単語が新版4に新出単語として掲載されている)。
単語の入れ替えがそれほど多くないようなので3はこのまま旧版で進めます。
その他、大きく変わった点として音声ダウンロードがつくようになりました。これはありがたいです。4をやる時にはいちいち発音を確認する手間が省けます。