抱擁、あるいはライスには塩を江國香織さんの小説東京・神谷町にある、大正期に建築された洋館に暮らす柳島家。ロシア人である祖母の存在、子供を学校にやらない教育方針、叔父や叔母まで同居する環境、さらに四人の子供たちのうち二人が父か母の違う子供という事情が、彼らを周囲から浮いた存在にしていた。三世代、百年にわたる「風変わりな家族の」の秘密とは―時間も、登場人物の視点もバラバラなので、時間が行ったり来たりしたが、分厚い本なのに、一気読みだった😄面白かった。