企画製作の鍵山です。
小屋入り時に日誌を書きたかったのですが、なんだかとても忙しくて、制作の中島君に2回も書いてもらいました。(中島君は普段文章を紡いだり紡がせたり校正したりする仕事をしているだけあって、文章が素敵です。)(試しに「制作日誌①」って題にしてみたら、意図をくみ取って②も書いてくれたので、さすがです。)(今晩のゲネもみることができないので、制作さんが感想を日記に書いてくれるといいなぁってこっそり思っています。)

私は小屋入りが大好きで(今まで全公演小屋入りの度に小屋入りが大好きって書いてきた気がします。)、小屋入りすると通常は朝から晩までずっと小屋にいるのですが(※もちろん平日は出勤前と退勤後の時間です。)、今回は小屋にほとんどいることができなくてとても悲しいです。みんながいない時間にそっといっておにぎりやお菓子やチオビタを置いてみたりしています。減ってるとしめしめって思うし、残ってるとチオビタよりリポDとかの方がよかったかなぁって思います。

ありがたいことに1ステは予約いっぱいだそうです。
たくさんの方に来てほしいです。豆企画は過去の最大動員が300人くらい(第5回公演@吉田寮食堂)(以前の日記に書いた1998年のケッペキ公演「こどもの一生」@吉田寮食堂、友井田君出演は400人くらいきてくれてみんなで喜びました。)だったので、たくさん来てくれるといいなぁと思って制作さんに頼まれたアンケートを300部くらい用意してみたのですが(原稿作ってくれたのは制作さん)、挟み込みが150部なので不要みたいです。
懲りずにパンフレットも300部くらい用意してみようと思います。

写真は今回の日記にたくさん登場した中島君です。髭さんもうつっています。
たぶん吉田寮春のオールスター大感謝祭2019の大喜利のときの写真だと思います。
 本日は仕込み2日目でした。
 一回こっきりの登場かと思いきや、アップされた仕込み日記が企画製作の鍵山さんにより勝手に「制作中島日誌①」にされていたので、とりあえず②を書きます。
 今日は大道具を置いて舞台空間を整えたり、照明機材を実際に点灯させて光の向きや色を確認したり、ネタバレになっちゃうので言えない仕掛けを用意したりしています。今回は会場となる吉田寮食堂を色んな意味で縦横無尽に活用する特殊な舞台となっています。詳細はぜひ会場でご確認ください!
 その後は役者の演技と音響・照明操作のタイミングをすり合わせる「場当たり」という練習をやりました。制作スタッフは直接関わらないので客席からこれを漠然と眺めたりしていますが、僕はこの瞬間が結構好きです。「演技」と「機器操作」が一つになって芝居が段々完成していくところを目の当たりにするのが面白いんですよお客さん。これは制作スタッフだけの特権だと思っています。(演出家や音響照明スタッフは場当たり中は大忙しなので、そんな一歩引いた視点では楽しめないのです…)

 なお、お昼休みには鍵山さんのお子さんとギンナンの実を投げ合って遊びました。イチョウの葉がほんのり黄色く染まった吉田寮食堂にぜひお越しください。

(写真は吉田寮から見た向かいの建物と銀杏並木です)
本日10/19は仕込み初日で稽古も無かったので、稽古場日記の代わりに制作スタッフの中島より仕込み日記をお届けします。(仕込みとは劇場に入って舞台や客席、音響照明機材を設営することです。)
私は仕事で昨日全力疾走して太腿が筋肉痛の中の作業となりましたので、なかなか大変でした。
(世の中には一年に一回だけ全力疾走する仕事があります。昨日今日と2日続けて雨に打たれながら働いています。)

今公演はスケジュールの関係で一度オファーをお受けしなかったのですが、豆企画は第二回公演からずっと役者または制作で関わってきていて、会場の吉田寮食堂も思い入れの深い小屋なので、結局受けてしまいました。

仕込みは、前の週くらいから「来週仕込みや…」という何とも言えないプレッシャーに襲われて、前日に「うわぁ仕込みやん」と思うものの、当日午前中に物品搬入とかをするときには「そんなこと言うてもやらなしゃあないやん」に変わり、客席設営や照明機材作業、幕吊りあたりになるとじわじわ楽しくなってきます。

吉田寮食堂は名前の通り、本来は劇場でも何でもない場所なので、客席や受付は勿論、照明機材を吊り下げるためのバトンも無いので、そこから作ります。
その一から作り上げる感じがたまんないんですけどね。

明日も引き続き仕込みです。いい公演になるように頑張っていこうと思います!

…とここまで書いた後で、その豆企画第二回公演から第五回公演まで私と共演してきた古野さんが会場に挨拶に来てくれました。久しぶり&驚きすぎて写真は撮れなかったので、過去の共演シーンの写真でお許しください。

初めまして、死の少年役で出演します、由上と申します。
今回は企画者の鍵山さんに誘われて出演させていただきます。
私自身、演劇に関わるのが5年ぶりくらいになるので、舞台に上がるのはとても緊張しております。
周りの方々に手厚いサポートを受けながら、なんとか日々の稽古ができております、、、とてもありがたいです。

久しぶりに演劇に携わりましたがやはり、すごく楽しいです。稽古の中で多くの人がアイデアを出しながら進めていき、時にはアイデア出しの中で笑いが起きる、そんな稽古場は演劇に深く関わっていた高校生の頃を思い出します。また、稽古をしていく中でどんどん物語に引き込まれていく、そのような感覚が楽しいです。

今回の劇は迫力もさることながら、役者の方々の魅力的なシーンがたくさん詰まっているので、色んな方に楽しんでもらえる作品になっていると感じています。特に、物語の根幹を支えてくださる鴨梨さんと橘さんの演技が何度見ても魅力的です。

今回の出演者の皆様は溢れんばかりのエネルギーをお持ちで、稽古のたびそのエネルギーを身近に感じています。
是非ともご来場いただいてたくさんの方にこのエネルギーを感じて欲しいと思っております。

どうも皆様、コンバンワ。髭だるマンです、どうぞよろしく。

笑の内閣という劇団で代表してたり、去年諸事情あって演劇活動を休止してたりしてた人です。

今年の6月に役者復帰して初めての公演を終えて、まだまだやりたいない…もっと舞台に立たせろ…なんて思ってた所に演出の延命さんからお誘い頂いて、もう即決に近い形で出演するに至りました。

会場となる吉田寮食堂は20代前半に観劇だったり公演だったりでわりと足繁く通っていた場所なので、中々ノスタルジックな気持ちになったりしちゃったり。

後、今回の稽古場もまた懐かしいな〜と思える場所でやったりしてるので、なんだ?おれはループでもしてんのか?という錯覚に陥っています・・・ウソです、今回の座組年齢層もバラバラなのですが、自身はしっかり年上組にカテゴライズされております、心は若くあっても肉体は35のおじさんですわ。

今回わたくしは「夜の男」という役を演じます。男装のホステスであるエリカを執拗に付け狙うストーカーです。やたらと火種を撒き散らし事態をややこしくさせる大迷惑男です。そんな男をアグレッシブに演じさせて頂きます!どうぞよろしく!嫌われるぞ!

稽古は粛々と行われております。鴨梨さん演じるエリカと橘さん演じる織部のシーンはずっと見てられるねぇと思いながら見てます。2人の生み出す空気感、雰囲気とてもよきです。それをぶち壊す周りの共演者の熱演もよき。これがうまく噛み合えば傑作になるんすよ、お客さん。

そんなこんなで本番まで後2週間。吉田寮食堂という少し非日常的な空気が漂う空間で、唐十郎いかがですか?

待ってま〜す。

はじめまして。
京都・大阪で役者をやっています、友井田と申します。

僕は、大学時代、1997年に京都大学公認サークルの
「劇団ケッペキ」に所属し、役者を始めました。
今回、その「劇団ケッペキ」でご一緒させて頂いた、
本公演の企画の鍵山千尋さんに、お声掛け頂きました。
僕は、10/4(金)~6(日)には、大阪での別の演劇公演があったので、
稽古参加等、スケジュール的に難しかったのですが、
それでも、とお誘い頂きました。本当に有り難い限りです。
(結果、そんな鍵山さんとは「25年ぶりくらいの同じ座組」との事。)

という事で、
本番約2週間前の10/9(水)から稽古に再合流させて頂きました。
※ 7月中の先行稽古での読合わせ等は、参加させて頂いていました。
なので、稽古再合流から、まだ1週間ほどの中で、
「稽古場日誌」を書かせて頂くというのも何なのですが。

日々の稽古でも、僕の再合流前の初通しの映像を観ても、
共演者の皆様、本当に素敵です。面白いです。
もう既に完成されている所に、
ゼロから途中参加する緊張感と重圧を感じながら、
何とか、皆さんに追い付けるよう、頑張っております。

そして、
演出が中野劇団の延命聡子さん、会場が京都大学 吉田寮食堂と、
さらなる「劇団ケッペキ」時代のつながりが非常に感慨深い中、
あの唐十郎さんの作品で、若い役者の皆様ともご一緒させて頂ける事、
非常に嬉しい限りで、僕自身も楽しみにしています。

皆様、是非是非、観に来て頂けますと、幸いです。

今日は稽古場で御座候今川焼回転焼ベイクドモチョチョ談義をしました。私は御座候派です。

はじめまして。
永榮と申します。
10年以上前に劇団ケッペキ団員として京大周辺でお芝居をしておりました。
豆企画さんは在団中に観に行ったことはあれど、参加させていただくのは初めてです。
板の上に立つのは4年ぶりなので、皆さんの足を引っ張らない様にきばっております。

数年前、サークルの後輩が唐組に入ったので、花園神社に友人らと観に行来ました。
当時、東京転勤で慣れない土地で京都恋しさにエンエン泣いとった私は、花園神社にそびえ立つ赤テントの内外の様子を見て、京大周辺で観たテント芝居を思い出してかなり慰められた事を覚えております。
唐組のお芝居も、熱量がテント中に満ち満ちて、体中にパワーを浴びることができて、とても楽しい夜でした。
後輩はどうしているだろうか。
元気かな。

あのとき浴びた熱量に負けないように、会場の独自の雰囲気を味方につけて、面白いものを作れるように皆日々健闘しております。
令和の学生さんらも、昔学生だった方たちも、変わらず特殊な時間が流れている寮食に見に来てくださいな。
橘です。
無所属です。京都で役者活動しています。
演出の延命さんにお誘いいただいて今回の公演に参加しております。 

稽古場では延命さんの引き出しの多さに日々圧倒されています。
私は自分のまだまだ少ない引き出しを一生懸命引っ掻き回しては取り出し、唸ってはアドバイスをもらい、それをもとに次を探し、と繰り返しています。 

また、唐十郎脚本の特質的(?)な熱量がまだまだ足りず、着火材も探し中です。鴨梨さんと日々ウンウンと唸っています。 

伊藤さん、髭だるマンさん、三腐人の出るシーンに迫力負けしない対等な何かを持てたらなと思います。最近は味方の先生役の友井田さんも稽古参戦し始めましたので、頼もしい限りです。
あと会場にも、負けないように頑張ります。 

是非観に来てください!
唐十郎の作品は不条理で、荒唐無稽で、それでいて常に真実を語っている…ような気がする。
こうもどうしようもない人々の物語は、今の必要なものしか必要でない時代にこそ必要で、大きな意味を孕んでいる…と思う。

なんていったけど、大きいストーリとかそういう難しいことは抜きにして、シンプルにやり取りが面白い。熱量がただただ楽しい。伊藤泰三さんと髭だるマンさんの会話だけで一生見てられる。そんな祭りみたいなザ・テント芝居といった作品です。

さて、豆企画は、実は前回公演から関わっており、6年前の右も左も分からない大学1回生のときに音響オペで携わっている。
これが大学生になってから初めて関わった演劇作品であった(はず)で、吉田寮と初めて出逢った公演であった(はず)。
それから安住の地に入って、役者をしたり、脚本を書いたりして今に至ります。
その私にとっての演劇の始まりの地の吉田寮で、そして始まりの豆企画で、またこうして演劇ができるというのはとても幸せだなあと思いながら、日々稽古を重ねて、走り回ったり、飛び回ったり、そのまま帰ってこなくなったりしています。

爆発するエネルギーを、ただそこに漠然と必然的に存在する吉田寮に浴びに来てください。
お待ちしております。

写真は前回の豆企画公演の集合写真。(武田は後方ど真ん中。)
リレー日誌③小林欣也

小林欣也です。

演出の延命聡子さんについて語ります。
私にとって、延命さんは演劇の人ではありません。
すき家で牛丼を食べている人です。
すき家は大型チェーンの飲食店なので、多くの人が、すき屋で牛丼を食べています。だから、それらの人は記憶に残りませんね。
でも私は、牛丼を食べる延命さんをすき家のウインドウ越しに見かけると嬉しくなります。
その印象しか残ってない位。
この感情はどこから来るのでしょう?
今は深夜二時。時間をかけて考えていい。
なにかの絵画みたいだからでしょうか?
なんの絵画でしょうか?
シュルレアリスムでしょうか?

先々月、とあるイベントがございまして、そこで私、ギターを弾きました。その姿を見てかは分かりませんが、延命さんにお誘いいただきました。
延命さんには、私が以前プロデュースした吉田寮食堂でのお芝居に出て頂いた恩もあります。その節は、ありがとうございました。ご縁が巡って嬉しかった。頑張ります。

でも、お芝居はいつも準備が大変です。
特に延命さんは演出。一番忙しい……
すき家に行っている場合では無いし、私だって、すき家の前を通っている場合ではない。
でも、お久しぶりの人とまた共演できるのはとても嬉しいし、初めましての人と出会える事は、もっと嬉しい事です。頑張ります。
吉田寮食堂の話は長くなるのでしません。

皆さんも芝居が終わった後に一度、すき家の中を覗いてみてください。延命さんが居るかもしれません。でも大体は居ません。私は一度しか見てない。
写真は、すき家にいない時の延命さん。中谷利明さんの撮影です。

二時半です。おやすみなさい。