Webコンサルタントの松崎です。
多くの中小企業がホームページを持ち、集客のためにブログを運営されていますが、思ったように集客できているケースはとても稀です。せっかく時間とコストをかけて作ったホームページなのに、集客するために頑張って更新しているブログなのに、アクセス数が伸びない、検索しても表示されない、問い合わせが少ないといった課題に直面しているのではないかと思います。
実はこれにははっきりとした原因があります。
ホームページが「検索エンジンから正しく評価されていない」技術的な問題を抱えているからです。見た目がいくらキレイでも、Google(グーグル)などの検索エンジンに「価値あるサイト」と評価してもらえなければ、ページに掲載されている情報が多くの人の目に触れることはありません。当社ブログに「Webサイトが集客できない理由 - 10の自己診断法」という記事で詳しく解説しています。
今回は当社ブログに公開した内容をよりわかりやすく、専門知識がなくても自分でできるSEO(検索エンジン最適化)のチェックポイントを10個紹介します。これらの項目を確認することで、ホームページの集客力アップにつながるヒントが見つかるはずです。
SEOとは?検索で上位表示されるための基礎知識
SEO(エスイーオー)とは「Search Engine Optimization(サーチ エンジン オプティマイゼーション)」の略で、「検索エンジン最適化」を意味します。簡単に言えば、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで上位表示されるようにホームページを整える技術のことです。
現在のホームページは単なる名刺がわりのモノではなくなっていて、積極的に集客するための重要な営業ツールとなっています。SEOを正しく実施することで、あなたのホームページが多くの人の目に触れる可能性が高まり、ビジネスの成果につながります。
では、自分でできるSEOチェックポイントを見ていきましょう。
自分でできる!SEOセルフチェック10項目
1. サイトは安全?「https://」になっているか確認
ホームページのセキュリティは、利用者の安全を守るだけでなく、検索順位にも大きく影響します。
「https://」で始まるURLは、データの送受信が暗号化されて安全に保護されていることを示しています。安全なサイトはGoogleが検索順位を決定する要因としていることを明らかにしており、セキュリティ対策はSEOの基本中の基本といえます。
チェック方法
ブラウザのアドレスバーを見て、「https://」になっているか、鍵マークが表示されているかを確認します。さらに、「http://」でアクセスしてみて、自動的に「https://」に切り替わるかも確認してください。
2. ページの表示速度は速いか
サイトの表示速度は、利用者の満足度と検索順位の両方に影響する重要な要素です。
特にスマートフォンでは3秒以上の表示に時間がかかると、多くの人が離れてしまうというデータもあります。ページ表示スピードもGoogleが検索順位を決定する要因としていることを明らかにしており、明らかに表示速度の遅いサイトを低く評価するようになってます。さらに2021年からは「コアウェブバイタル」という指標を導入して、さらに表示速度の重要性を高めています。
チェック方法
Googleが提供している無料ツール「PageSpeed Insights」を使って測定できます。チェックしたいページのURLを入力して「分析」をクリックするだけです。スコアと改善すべき点が表示されます。
3. スマートフォンでの表示は最適化されているか
最近はホームページへのアクセスのほとんどがスマートフォンからだと言われるようになっています。
スマートフォンで見やすく、操作しやすいサイトになっているかは非常に重要です。Googleもスマートフォン対応を重視しており、「モバイルフレンドリー」と呼ばれる基準を満たしていないサイトは検索結果で下位に表示されることがあります。
チェック方法
実際に自分のスマートフォンでホームページを開き、以下の点を確認します。
- 文字が読みやすいサイズか
- ボタンやリンクが指で押しやすいか
- 横にスクロールしなくても全体が見えるか
- メニューが使いやすいか
4. ページタイトルは適切に設定されているか
ページタイトルとは、ブラウザのタブに表示される文字のことで、検索結果で表示される青いリンク部分になります。
このタイトルは、検索エンジンがページの内容を理解するための最も重要な要素の一つになっています。また、検索結果ページでユーザーが最初に目にする文字情報なので、その内容次第ではクリックされるかどうかが大きく左右されてしまいます。
チェック方法
ブラウザのタブに表示されているタイトルを確認します。各ページごとに異なる、内容を適切に表すタイトルになっているでしょうか。
理想的なタイトルは「主要キーワード | 補足説明 | サイト名」のような形式で、30文字程度に収めるのが良いとされています。
5. 画像に代替テキスト(alt属性)が設定されているか
画像に付ける代替テキスト(alt属性)は、視覚障害のある方がスクリーンリーダーを使ってホームページを閲覧する際に読み上げられる情報です。また、Googleが画像の内容を理解するためにも使われています。正しくに設定することで、画像検索で表示される機会も増え、ユーザーをさらに集客していくことができます。
チェック方法
画像の上で右クリックし、「画像を検査」や「要素を調査」を選ぶと、HTMLコードが表示されます。その中に「alt="〇〇〇"」という記述があるか確認します。重要な画像には、その内容を簡潔に説明する文章が設定されているべきです。
6. 見出し構造(h1〜h6)は適切に使われているか
見出しタグ(h1〜h6)は、ページの構造を示す重要な要素です。
これらを適切に使うことで、ユーザーにとって内容が理解しやすくなるだけでなく、検索エンジンもページの構造や重要な情報を把握しやすくなります。
チェック方法
Chromeブラウザの拡張機能「HeadingsMap」などを使うと、ページの見出し構造を視覚的に確認できます。h1タグはページの主題を表す最も重要な見出しとして1ページに1つだけ使い、h2、h3...と階層的に使用するのが理想的です。
7. 内部リンクは適切に設定されているか
内部リンクとは、同じサイト内の他のページへのリンクのことです。
適切な内部リンク設定は、ユーザーが関連情報を見つけやすくなるだけでなく、検索エンジンがサイト内のコンテンツをより効率的に巡回し、各ページの重要性を理解するのに役立ちます。
チェック方法
サイト内の複数のページを閲覧し、関連する内容のページへのリンクが自然な形で設置されているか確認します。「詳しくはこちら」などの曖昧な表現ではなく、リンク先の内容が分かるテキストになっているかも重要です。
8. コンテンツは定期的に更新されているか
定期的に更新されるホームページは、ユーザーにとって常に新しい価値のある情報を提供していることを示します。
Googleも更新頻度を評価の一要素としており、特に時事的な内容や最新情報が重要な分野では、更新頻度が検索順位に高影響を与えることがあります。
チェック方法
サイト内のお知らせやブログなどのコンテンツの最終更新日を確認します。
3ヶ月以上更新がない場合は、ユーザーや検索エンジンに良い印象を与えることはないでしょう。また、古い情報(過去の年号や終了したキャンペーンなど)が修正されずに残っていないかもチェックしましょう。
9. 問い合わせフォームは使いやすいか
問い合わせフォームは、ユーザーとの重要な接点で成果(コンバージョン)に直結する要素です。
使いやすいフォームはユーザーの使いやすさを向上させ、問い合わせ率を高めます。間接的にはサイト全体の評価にも影響し、SEOにもプラスに働きます。
チェック方法
実際に自分で問い合わせフォームを使用してみて、入力のしやすさや必須項目の多さ、エラー表示のわかりやすさなどを確認します。
特にスマートフォンでの操作性は重要です。入力項目が多すぎないか、プライバシーポリシーへのリンクはあるか、送信後の案内は明確かなども確認しましょう。
10. アクセス解析ツールは導入されているか
Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールは、サイトのパフォーマンスを測定し、改善点を発見するための重要なツールです。訪問者の行動、流入経路、人気ページなどのデータを分析することで、効果的なSEO戦略を立てることができます。
チェック方法
Googleアナリティクスの管理画面にアクセスできるか確認します。導入されていない場合は、サイトのHTMLソースコードを表示して「Google tag」や「gtag」と書かれたGoogleアナリティクスのトラッキングコードが含まれているか確認する方法もあります。
SEOセルフチェックの重要性
専門用語が多く、ややこしい取り組みのSEOは専門業者に丸投げすればいいのに。
自分でチェックすることがなぜ重要なのでしょうか。
その理由をいくつか見ていきます。
自社の強みを活かした最適化が可能に
外部の業者に完全に依存するのではなく、自社でSEOの基本を理解していれば、業界の専門知識や顧客の声を活かした最適化が可能になります。実際の顧客からよく聞かれる質問や、競合との差別化ポイントなど、現場を知る社内スタッフだからこそ気づける視点を活かすことができます。
迅速な対応とコスト削減
SEOの世界は常に変化しています。自社でチェックと改善の基本を身につけておけば、外部に依頼するたびに発生する時間とコストを削減できます。特に小さな修正や更新は、内部で対応することで機動力が高まります。
継続的な改善サイクルの確立
SEOは一度やって終わりではなく、継続的な改善が必要です。自社でチェックする習慣を身につけることで、「計測→分析→改善→効果確認」のサイクルを効率的に回すことができます。このPDCAサイクルこそが、長期的なSEO成功の鍵です。
SEO知識の社内蓄積
基本的なSEO知識を社内に蓄積することで、外部の専門家と協業する際にも、より効果的なコミュニケーションが可能になります。「丸投げ」ではなく「適切に協業する」ための基礎を作ることができます。
SEOセルフチェックから始めるホームページ改善
10個のチェックポイントを見てきましたが、すべてを一度に改善するのは難しいかもしれません。
まずは現状を把握し、優先順位をつけて少しずつ改善していくことをおすすめします。
特に重要なのは、セキュリティ対策(https化)、ページ表示速度、スマートフォン対応の3つです。
これらは利用者の使いやすさに直結する要素であり、Googleの評価にも大きく影響します。
より専門的なチェックや改善方法については、Webサイトが集客できない理由 - 10の自己診断法で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
また、自社だけでの対応が難しい場合や、より効果的なWeb集客を実現したい場合は、当社のWebコンサルティングサービスをご検討ください。このサービスでは、10ヶ月かけて段階的にWeb集客の取り組みを進め、最終的には自社だけでWebマーケティングを推進できる「自走力」を身につけることを目指した取り組みです。
SEOは一朝一夕で効果が出るものではありませんが、基本的な土台をしっかり固めることで、長期的に安定した集客効果が期待できます。まずは自己チェックから始めて、あなたのホームページを多くの人に見つけてもらえるサイトに変えていきましょう。
SEOに取り組みたい方、Web集客がうまくいかずお悩みの方、是非一度当社にご相談ください。
初回相談は無料です。
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