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私たち不妊治療情報センターは、毎年、全国の体外受精実施施設を対象にアンケートを行っています。その結果では、体外受精を受ける原因や要因は、女性側の原因、一般不妊治療で結果が出ない、そして男性側という順番でした。

 

女性の要因として多いのは、

年齢の問題

卵管の通過性の問題

排卵の問題

の順で、

 

男性に多いのは

造精機能(精子をつくる能力や機能)の問題

精路通過(精子はつくられているが精子の通り道の機能に障害がある)の問題

性交問題

の順でした。

 

ただし、不妊原因は1つとは限らず、いくつかを持ち合わせていることもあります。もちろん、夫婦の両方に問題があるケースもあるでしょう。

妊娠には卵子も精子も必要で、夫婦は、1つのセットとして考えます。もちろん、不妊治療にも卵子と精子が必要です。ですから、夫婦のどちらに不妊原因があっても、夫婦の問題として捉えて治療に臨みましょう。

 

 

体外受精の治療周期

 

体外受精の治療周期は、排卵誘発から始まります。排卵誘発方法には、大きく2つがあります。1つは調節卵巣刺激法で、もう1つは低刺激法です。

 

① 調節卵巣刺激法

調節卵巣刺激法は、採卵手術前に排卵が起こってしまわないように薬を使って排卵を抑制します。

ロング法やショート法、アンタゴニスト法などがあり、ロング法とショート法では鼻へスプレーする薬(アゴニスト製剤)が使われます。ロング法は、採卵周期の前周期である月経周期後期(黄体期中期)から使い始めます。ショート法は採卵周期である月経周期初期から使い始めます。

 

アンタゴニスト法は、卵胞の成長を見ながら、卵胞のサイズが14ミリくらいになったら注射薬(アンタゴニスト製剤)を使います。いずれの方法でも、卵胞を育てる薬として、hMG、FSH、リコンビナントFSHなどを使います。

どの薬をどのくらい使うかは、個々のホルモン値、胞状卵胞数、また排卵誘発を始めてからの様子で変わってきます。

注射薬は、両卵巣を直接刺激するため多くの卵胞が育つ見込みがありますが、これも個々のホルモン環境や卵巣機能によって変わります。十分に卵胞が育ったら、採卵手術日を決め、卵胞を成熟させて排卵をコントロールする薬(hCG)を注射薬を使います。アンタゴニスト法の場合は、鼻へスプレーする薬(アゴニスト製剤)を使うこともできます。これらの投薬後32~34時間後に採卵手術を行います。

 

 

② 低刺激法

低刺激法は、基本的に排卵を抑制する薬は使いません。卵胞を育てる薬は服薬が基本になりますが、卵胞の成長によって注射薬を足すこともあります。

服薬には、卵胞を成長させる作用はありません。自分の体が分泌する卵胞を育てるホルモン(卵胞刺激ホルモン:FSH)を分泌させ続けるようにすることで卵胞の成長を助けます。十分に卵胞が育ったら、採卵手術日を決め、卵胞を成熟させ、排卵をコントロールするために鼻へのスプレー薬(アゴニスト製剤)か、hCG注射薬を使います。

 

また、卵胞の成長を助ける薬を服用せず、卵胞の成長を見守り、十分に育ったら採卵手術日を決め、鼻へスプレーする薬(アゴニスト製剤)か、hCG注射薬を使う方法を自然周期法といいます(鼻へスプレーする薬を使う場合が多いようです)。これら低刺激法は、調節卵巣刺激よりも育つ卵胞数は少なくなりますが、人によっては複数の卵子が確保できることもあります。治療施設によっては、低刺激法と自然周期法を区別することなく自然周期法としている場合もあります。

 

i-wishママになりたい 2回目からの体外受精