ポイントあなたに残された卵の数、今何個?

 

妊娠を目指す上で欠かせないものに卵があります。

この卵がいつ、どのように育つのかを見ていくと、驚くようなことがいくつもあります。

 

卵子の大元となる卵祖細胞がつくられるのは胎児の段階

 

胎児期の卵巣には最大で約700万個の卵祖細胞があり、その後、自然に減少して約200万個となり、その後増えることはありません。

この卵祖細胞は生まれる少し前に原始卵胞へと成長し、その後、卵巣で10数年もの間、休眠しています。

 

 

原始卵胞が活動を再開するのは思春期(12〜17才頃)

初経を迎えると、1周期ごとに10数個〜20個ほどの卵胞が育ち、排卵の準備を始めます。ただし、最終的に排卵するのは通常1個。10数個の内、一番育ちのいい卵胞が成熟し(主席卵胞)、あとは小さくなって、からだに吸収されてしまいます。主席卵胞の直径が20ミリ程度になったころに排卵が起こります。

 

原始卵胞は決して増えない

ここで知っておいてほしいのが、原始卵胞は決して増えないということ。それどころか出生後、約200万個あった卵胞は自然減少を続け、思春期には約20〜30万個程度になってしまいます。月経の有無に関係なく、1周期に1000個ほどの原始卵胞は減り続けていると言われています。

 

私の卵はあといくつある?計算してみましょう

ここまで原始卵胞が日々、減っていることを説明してきました。となると、気になるのが、自分の原始卵胞の数ではないでしょうか?

ここで、あなたの原始卵胞があとどれぐらい残っているのかを試算してみましょう。

 

(現在の年齢  -  12)× 12(周期)×1000(個)=A個

30万個  -  A個 = 残りの卵胞数

 

※12才で30万個の原始卵胞が残っていると仮定、1周期で1000個の原始卵胞がなくなっているとした場合

 

35才の場合ビックリマーク

(35-12)×12×1000=276,000個

30万個 - 276,000個=24,000個

 

つまり、35才で卵巣には24,000個が残っています。

 

その1年後、5年後はいかがでしょう?

 

※上記の試算式は、あくまでも参考で実際とは異なります。

この説からの単純計算では、37才で卵巣のなかの卵胞数はゼロとなります。これは、現実的に妊娠が難しくなってくる(妊娠するケースが少なくなる)年令を垣間見せています。

 

計算すると40歳前に枯渇するようになってしまいますが、実際には閉経の平均年齢は50歳くらいですので、それまで基本的には枯渇することはありません。

1周期に1000個程度の原始卵胞は減っていきますが、すべての年齢を通して同じようなスピードではないのでしょう。

年齢を重ねると月経周期初期に超音波検査で確認できる胞状卵胞の数が減るように、少しスピードが遅くなるのかもしれません。

ただ、年齢を重ねるごとに卵胞の数は少なくなっていくことは確かです。

卵胞の数が減るということは、妊娠にチャレンジできる回数が減っていくということにもつながります。

赤ちゃんがほしい。ママになりたい!パパになりたい!と願うご夫婦は、その時期を逸することなく妊娠にチャレンジしてほしいと思います。