ずっと書こうと思いながら、
なかなか進まず。

でも、そろそろいいかなと思い
書いてみようと思います。

長編になると思うので、
まずは第一弾。

「病気の持つ子供を産んだこと」について。

これを書くことは、迷いました。

でも、多くの同じような気持ちを持ったママたちに、
そして、その周りで心配されている方々に知っていただきたくて。



うちの子供は病児っ子です。
先天性の病気を持ってこの世に生まれてきました。

今では、笑って、「うちの子病児です」って胸張って言えます。

ですが、始まりはそんなんではありませんでした。。

我が子は、生まれてきてから、検査や数えきれないほどの注射をしてきました。

そんな姿を見ることになるとは、
妊婦時代はまったく想定してしていませんでした。

これは、出産直後から始まった、私とこどもの試練だと思います。


状況を把握するまでに、どれ位の時間が必要だったでしょうか?
おそらく、4-5か月はかかったと思います。

とにもかくにも、今についていくのに必死でした。

ドクターの言っている意味は、当時半分も理解なんてしていませんでした。
なにが起きているのか、全くわからないのです。


周りからは、同情や心配のまなざしは感じます。

ですが、同情や、励ましや、心配なんて、
そこに浸るほど余裕はありません。
自分がそこにいて、そこにいない感じなのです。


母親になりたてで、
何をどうしたらいいかもわからなくて、
オムツ一つ替え方も知らないまま病室に親子で生活することになり。。

目の前にいる子供は、点滴につながれているし。

抱っこの仕方もわからなくて。

母乳をあげたくても、あげれなくて。

この当時

ずーっと世間一般の育児が出来ないことに
悲しいというより、劣等感のようなものを感じていたように思います。

一般的な育児ができないという、劣等感・・

なぜ、私だけがこんな運命なんだろう??と
自分の人生を後悔すらしました。

なぜ???

なぜ?なんて何の答えも出てこないのに、
なぜ?をずっと考えていたと思います。


通常育児だと、生後1-2か月の間の2-3時間睡眠で
必死に子育てをして、母としての自覚も生まれているように
おもえるのですが・・・

わたし自身、この時期に、子供と一緒に寝ることもなく、
こどもと一緒に寝ないことが当たり前。
一緒に寝たいという気持ちすら出てきていませんでした。

抱っこして、ミルクを吐いたときに、
すぐさま拭いたのは、自分の服・・・
無意識に先に自分の服を拭いていた自分にがっくりしたことを覚えています。

母親の自覚がなかなか持てない気がしていました。

だから、病気を持って生まれてきたのか?

とか、自分の不出来なところと、病気を結び付けてみたり・・


ただ、ただ、早く治ること。
普通の育児をしたい。

それだけを願っていました。



ですが、状況は悪化するばかり。

思っていない方向にどんどん進んでいくのです。

それこそ、想定外です。


もう、自分が仕事なんて出来ない。
復職なんて絶対有り得ない
普通の暮らしすらできないかも。

今までのいろんなことに、後悔をしていました。。

何もできないまま、時は経つし、時間は経過します。

わたしは、頑張っている我が子に
祈りしか捧げられなくて、
見守っているしかなくて。

毎日、祈り・・一進一退する病状の中、
気づいたことがありました。

今、私は親になる準備を今しているんだということ。

そして、今まで、大きな一歩を目指してばかりいたけど、
目の前のことをコツコツ進むこと、その先に光があるということ。

普通が、平凡が幸せであるということ。
日常の毎日を普通に過ごせるということが
一番幸せであるということ。

このことに、
この試練をとおしてやっと気づくことが出来たような気がしました。。