先日もまた病名の告知をしなければならない場面がありました
今回もまた子育て中のお母さんです
当然最初は頭真っ白です。。。 私がいろいろ言ってる話はたぶんほとんど頭に入らなかったと思います
とりあえず、泣く時間を作りました
そして完治を目指せる状態だと重ね重ねお話し申し上げたのですが、そのお母さんは、
「自分のことはとりあえずどうでもいい。それより子どものことをどうしよう。。。」ということでした。
そのお母さんは手帳を眺めながら、お子さんの習い事の予定と入院中に子どもを誰に任せようか、それを呆然とする頭で必死で考えようとされていました
まさに“お母さん”ですよね。
そこで、まずはその不安をどのように解決できるかを一緒に考えました。
・自分の実家は他県で、夫の実家は県内の遠方である状況。
・親にはかわいそうで伝えたくない。
・他に頼れる人はあまりいない。
「今まで通える距離でも送迎をしてきたので、突然子どもだけで通えるか心配」とのことでしたので、
子どもの習い事の送迎や家事などを比較的安価で手伝ってもらえる
ファミリーサポート制度
シルバー人材派遣 などの制度をご紹介しました。
また、自分のご両親は高齢で、精神的にも肉体的にも耐えられるかわからない、とご心配でしたので、それなら必ずしも今ご自身のご両親に言わなくても、治療が落ち着いてからでもいいのでは?とお話しをしました。
ただし、やはり支えてくれる方は必要です がんは自分一人が無理をして向き合う病気ではありません。家族で!! 乗り越える病気なのです
まず、ご主人の職場には伝えるようにしましょう
こんな時こそ、ご主人の協力は不可欠です 3人に一人ががんになる時代ですから、職場も社会も協力しあって支え合うべき時代なのです。
そのためには、まずそれぞれの社会がその必要性(需要もしくはニーズ)を認識する必要があります。
そのためには、たとえ見込みがなくてもまずは声を上げることが大切です。
自分の時には実現できなくでも、後から同じ状況に陥った方の助けにはなるかもしれないのです!!
それでもし、奥さんが入院中の遅出、早退、有給休暇が取れたら、それもまた後の人たちが同じことをさせてもらえるレールを敷けるのです!! 奥様のため、後進の方のために少し頑張る意義はとてつもなく大きいです
そして、ご両親の助けも必要になりますが、まずはご主人のご両親に打ち明けてみようか、という結論に達しました
ご主人の両親であれば、自分の両親よりはだいぶ客観的に話を聞くことができるはずです。
とにかく、子どもが不自由なくその期間を乗り切れればいいわけですから、取り乱してしまう自分の両親よりはご主人の両親の方が理想的かもしれません
その時点でご自身のご両親への告知をしないことは、ご両親への愛であり、配慮からの行動ですから、後ろめたく思う必要なんてないと思います。
後から打ち明けられたご両親は多少ショックかもしれませんが、それは子どもからの愛や思いやりの現れと受け止め、決して娘さんを責めるようなことではありません。
その時に助けてあげられなかった分、そこから先、できる限りの支援をしてあげてほしいです。
その時には、多少暑苦しい協力でも、それは親からの愛と思い、できるだけ甘えてくださいね そして、忘れてならないのは、ありがとう、助かるよ。の一言です。
こんな時こそ、気持ちを言葉に表していくことがとっても大切ですよ
(その時に言わなかったことなどを、ご自身のご両親が納得してくださらないときは、このブログを見せて、ここに書いてある通りにしただけだ! とお伝えくださいね )