ボランティアへ週一回、

2時間ほど行く間、職場へ

いぬ子を預けて夫に見てもらっている。

 

いぬおとボストンで暮らしていた頃は

とにかく家を空けることが多くて

お留守番をさせる時間が長かった。

 

いぬおは私が帰ったら

急いで玄関で

垂直に飛び上がり、

喜びの舞をくるくるしていた。

 

いぬおより前に飼っていた犬も

夫が戻ると歓喜の舞を舞っていた。

 

しかし、このいぬ子、様子が違う。

 

私が帰ってくると、

まずは後ろ足で立って

ひしっと前足で抱きつき、

顔をぐっと押し付ける。

その姿勢のまま、

しばらくは動かない。

 

いぬなら真っ先に嬉しいという気持ちを

出すものだと思っていたが、

いぬ子の場合、まずは私がいない間

どれだけ淋しかったかという感情を

ぶつけてきて、恨めしそうな、

なんともじとーっとした迎え方。

 

文字通りひっぺはがすようにして

いぬ子の抱擁から逃れても、

気が済むまではしつこく抱きついてきて

離してくれない。

 

留守の間は餌も喉を通らないらしく、

手つかずのまま。

でもお腹は空いているようで、

私との抱擁の儀式が終わったら

餌に直行して、この仔には

珍しく、がつがつと平らげる。

 

私がいない間はちゃっかりと

夫に始終まとわりついているらしいが、

私が戻って来ると、べったりと

足元に寝そべる。






遊んでと鳴くのでハウスに

閉じこめていたら、

いつのまにか出ている。





え、入り口を破壊していた。


新しいハウスは檻のようなので

嫌がって自分からは入らない。



世話の焼けるお嬢さん。