マイ理論のお話。
私は「世界ってこんなもんだよね」
的な自己理論をいくつか抱えて生活
しているのです。
過去のシリーズまとめです。
・自己責任論
世の中、自己責任!
不幸や不運や不出来を、誰かのせい
何かのせいにした所で、何も解決は
しないし、誰もフォローなんてして
くれないのよ。
(参考)
詐欺は自己責任ですか?
https://ameblo.jp/malicetetsu/entry-12122016786.html
・正規分布論
世の中、「ふつう」の奴が大多数。
裏を返せば多い奴、多くの奴と共感
できる考え方を「ふつう」と呼ぶ。
「ふつう」である事が無難だけど、
おかしな奴もいるってのは認識して
おいた方が良いよ。
(参考)
繊細さん
https://ameblo.jp/malicetetsu/entry-12680319829.html
・神の手論
世の中、ほうっておいて成る結果は
一番安定する姿なのよ。
それを変えたいのなら、よっぽどの
力がいるのよ。
(参考)
神の手論
https://ameblo.jp/malicetetsu/entry-12720948604.html
・性悪説論
世の中には、こちらを欺いて利益を
得ようとする輩は必ずいる!
人をむやみやたらに信じたりなんか
しちゃダメ、人=悪人くらいの認識
で構えていた方が安全なのよ。
(参考)
性悪説論
https://ameblo.jp/malicetetsu/entry-12727514577.html
・チェス盤理論
世に生きる者は、自分以外の立場に
立ったら自分の姿がどう映るかとか
考えて行動した方がよいのよ。
また、自分から見て相手が理解でき
ない行動をしている時、相手は何を
意図してそうしているか推測したり
すると良いのよ。
自分側の都合だけ考えたって事態は
いい風には進まないのよ。
(参考)
チェス盤理論
https://ameblo.jp/malicetetsu/entry-12729853867.html
・幸福論
世の中で幸せを感じるなら、誰かと
比べて上とかではなく、自分の魂が
喜ぶ事を選ぶべきなのよ。
(参考)
幸福論
https://ameblo.jp/malicetetsu/entry-12742157415.html
けっこう増えてきたわね。
今日のお題にも元ネタがあります。
李は「すもも」なんですって。
りかろん。
そもそもすももってなんだ?
調べたらプラムのことなんですって。
しらんかった…
李下論のお話、ウィキペディアを拝借
して少々手を加えました。
李(すもも)の下で冠をかぶり直す
ため手を上げると、すももを盗ろう
としているような誤解を与える。
瓜畑で脱げた履くつを探していると
瓜を盗もうとしていると疑われる事
となる。
疑わしいまねをするものではない、
との意。
ですって!
これも言いたいことの1つなのですが
合わせて
「疑わしきは罰せず」
もあるのです。
正確には
「疑わしいを捌く法律はない」
てことですね。
ウィキの例で言ったら、すももの下で
ゴソゴソやってたとしても、すももを
手にしていない以上、そいつをすもも
泥棒とは呼べないって事ですね。
これは警備員としての考えや学びが
関係しているところなのです。
だから、あんまり詳しい話はしない
方がいいかも知れないのですが…
ま、こんな辺鄙なブログをまじまじと
見る変わり者は万引き犯より少ないと
思いますから。
大した影響はないでしょう。
あともう1つ。
特に昨今のネット界隈を見ていて痛感
している事。
「疑わしきを罰したら罪」
なのです。
ウィキの例だと、すももを持ってない
にもかかわらず、木の下にいるという
だけで、そいつの事を泥棒と決めつけ
殴ってやる、みたいな感じですかね。
傍からみたら、ただの暴行犯です。
例え一方に腹立たしい部分やグレーの
犯罪臭がしたとしても。
いや、例え実際に犯罪だったとしても
ですね。
それの糾弾に違法行為、暴力や暴言や
妨害を用いたら、それはそちらが罪と
なるのです。
警察でもない一般人が罰を与えるのは
私刑という罪なのです。

まとめると
1.疑わしい事はしない
2.疑わしいだけでは罰せられない
3.疑わしいを罰したらそれが罪
のセットが今回の理論なのです。
好例があります。
「ゆっくり茶番劇」
商標登録騒動で爆破予告
代理人の事務所が被害明かす
「直ちに通報致しました」
https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12144-1635386/
騒動をご存知ない方のための概要。
本件を詳しく説明しても意味がないの
で、これの解説はかんたんにします。
正しい表現でない場合もあるので、
詳しく知りたい方は各位ご調査を。
とあるゲームのキャラをモデルにした
二次創作で人気になった「ゆっくり」
というキャラクター。
その派生作品を「ゆっくり茶番劇」と
呼ぶのですが、その名称を全く関係の
ないユーチューバーが商標登録したの
でした。
今後は、ゆっくり茶番劇の二次創作を
公開するとユーチューバーに使用料を
払わなければならなくなりました。
「とあるゲーム」の作者でもなければ
二次創作の考案者でもない、作品投稿
サイトの関係者でもない人間が権利を
主張している事にユーザーが激怒。
商標登録の承認をした特許事務所や、
ユーチューバーのその後の反応を含め
過熱したユーザー達の憤りは、ついに
危険な領域へと突入する。
特許事務所が爆破予告される等の業務
妨害をされ、警察へ被害届が出される
事態にまで発展。
「とあるゲーム」の作者や、二次創作
投稿サイトの運営会社まで巻き込み、
ついには政府まで認識することとなり
ました。
政府
「二次創作など創作物の保護が重要」
=松野官房長官
https://twitter.com/nico_nico_news/status/1528926953293484035
その後の顛末は割愛します。
この件での李下論。
1.既に多くの人に使われてる文化を
自分のものにするようなグレーな
出願はしないこと
したところで批判は免れない
2.1の行為事態はグレーであり、即
違法・処罰・逮捕のような事には
ならないし、できない
3.グレーの行為に対し、爆破予告と
いうブラックな行為を行うとそれ
自体が罰せられる
ということなのです。
ポイ捨てなんかでもあるかもね。
1.ポイ捨ては犯罪だからダメ
2.でも現実問題として、逮捕とかの
話になると、捨てたのがその人と
証明するのは難しいし、わざわざ
警察通報するほどでもない
3.だからと言って、ポイ捨てを個人
的に処罰するのは別の犯罪であり
まかり通る事はない
て感じかな。
ツイッターのちょっとした動画を観た
のでしたが。
車の窓から空のペットボトルを捨てて
それを子供が拾って車に投げ入れる。
文句を言おうとか思ったのか、ドアを
開けようとしたら、その子の親が足で
踏みつけて押し返す…
って内容。
ポイ捨てはちょっとダメだけど。
人の車を足蹴にするのもダメになるの
です。
ポイ捨てした奴の車だからと言って、
蹴っていいものではないのです。
蹴ってくるような輩に絡まれたくない
のなら、ポイ捨てもするべきではない
とも言えるのですけれどもね。
ポイ捨てする輩も。
ポイ捨てする奴だったら蹴っても良い
とかいう理屈を持つ輩も。
両方やべぇ奴なのです。
やべぇ奴はどこにでもいるものです。
どっちにもならないように。
どっちとも関わり合いにならないよう
に生きるのが賢い道なのです。
例の4630万円誤送金問題もですね。
山口 阿武町
4630万円誤振り込み
24歳住民を再逮捕
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220608/k10013663301000.html
1.誤送金はダメに決まってる
税金の損失、町職員の失態
2.失態、ミスであっても、犯罪では
ない、部外者がクビだの何だのを
求めるのは筋違い
3.誤送金した側が悪い様な言い分で
お金を使ったら犯罪になるし、
町や職員を貶めるような発言や
行為は名誉毀損や業務妨害になる
一瞬の不満や怒りに任せて、後先見ず
それを吐き出すのは愚かなのです。
どっちが「得」か考えたらそんな愚行
出来ないと思うんですけどね。
これは先日お話のHSPとADHDの
違いのお話と似てる事かもですね。
HSPとADHD
https://ameblo.jp/malicetetsu/entry-12745060694.html
ま、HSPとかADHDとかそういう
呼び名は関係なく。
「それをやったら損をするとわかって
いるにも関わらず、やってしまう」
そういう人種がいるという事なんです
ね。
あおり運転とかね。
あおり運転の余談。
よく朝のニュースであおり運転の動画
紹介されますけど。
あれあおり運転じゃないですよね。
運転のシーンほとんどなくて、文句を
言ってくる所ばかりなのです。
単なる恫喝です。
犯罪です。
確かにのろのろ運転や過剰なブレーキ
等、お前もうバス乗れよって位に遅い
輩はいたりしますけど。
気持ちはわからんでもないのですが。
1.過剰な安全運転は車の流れを妨げ
逆に危険である
2.だとしてもそれは罪ではない
本来はその位の安全運転がルール
3.イラッとさせる運転に対し暴言や
幅寄せやクラクションなどで威圧
する事は罪であるし、おりて運転
手を恫喝するとニュースになる
別のお話。
本日はこちらが本題です。
最近、以下のようなまとめをみかけて
気になったのでした。
フードコートの横に60分座っていた
おじさん、警備員に
「お前の顔覚えたからな」と脅される
http://workingnews.blog117.fc2.com/blog-entry-16125.html
毎度の読まない人用の概要。
トイレ横のベンチで子供用リュックを
持った男性が20分以上女児を目で追い
座り続けているとのこと。
トイレが無人である事を確認した上で
私服警備が「こども待ってんの?」と
声掛け。
しばらくやりとりした上で、トイレに
誰も居ない事を告げ、
「ずっと見てたけど何してんの?
子供なんて待ってないよな?」
と畳み掛けると、男は立ち去る。
私服警備は
「おめえの顔覚えたからな」
と言い、以降、車のナンバーや画像の
共有を行い、来店の度に張り付き。
以降、男性は姿を見せなくなった…
ですって!
というお話に対しての皆様のご意見。
(男性擁護・警備批判側のごいけん)
・弱者男性は座っちゃダメってこと
なのか?これって差別だよなぁ
・犯罪も犯してないのに犯人扱いの上
恫喝ってどうなん?
・「おめえの顔、覚えたからな」
この言葉使いはあり得ない
即異動案件
・(子供用リュックは)
亡くなった我が子のものかもしれん
行方不明になった子を今でも待ち続
けている
・トイレで悪戯する輩から子供を守る
ためにおったかもしれんのに
・警備員の言い方に問題あるだけでは
警備員のバイトをしたことあるけど
客は思った以上に警備員に敏感だっ
た気がする
ただ質問してるだけなのに叱られて
いるかのような反応をされたような
ましてこんなきついこと言われたら
誰だってビビるか頭にくる
・かなり怪しいのは確かだが
「不安は的中」って何がやねん
・でもこれが女だったら?
1時間いても何も言われないんで
しょ?おかしくない?
(警備称賛・男性批判側のごいけん)
・子供待ってると嘘ついて居座って
ガキを目で追う不審者だぞ
便所付近で
お前は子を持った事もないだろう
から分からんかもしれんが、親から
するとかなりの恐怖だぞ
・小学生の子を持つ親としては警備の
おっさんのファインプレイだわ
不審者は男も女も関係無く声掛けて
追っ払えば良いよ
こんな奴犯罪者予備軍と思った方が
良い
警備員との会話で子供を待ってる
なんて嘘ついてる時点で容疑者だわ
・ここで警備員叩いてるやつは実際に
何か起きたら手のひら返して店の
対応の不備を責め立てるだろ
無責任な外野の言うことなんぞ、
まともに聞く必要はない
・ちゃんと質疑応答を重ねた上で、
怪しいと判断したんだから、当たり
前の対応だ
問いかけにまともに答えられない
時点でアウト
・犯罪を未然に防ぐためには必要な
ことや
こんなものだろう。
まだ勤続一年半の若輩警備員ではあり
ますが、曲がりなりにもプロとしての
見解を踏まえての解説なのです。
便宜上、以降「おめえの顔」発言の
おじいちゃんを「私服警備さん」、
子供用リュックの所持の男性を
「男性さん」と呼称します。
警備のお話。
私服警備さんは、警備業法上の正式な
「警備員」ではありません。
ニュース本文でも書いていますが、
「私服警備」と表現されております。
警備業法第十六条の要約。
「警備員は仕事中は決められた制服を
着てなきゃダメよ」
私服でフラフラしてちょろっと話しか
けるような方が警備の業務してますっ
てのはあり得ないのです。
まとめ内の反応の中には、警備業法を
持ち出して云々言っている方もおりま
した。
・警備業法を知っていたら嘘とわかる
「お前の顔覚えたからな」は完全に
アウト
前の会話を取り調べと認定される事
になり処罰される
立ち去ろうとしたのを塞げば監禁罪
手で止めれば暴行罪
警備員が警察の真似事をすることは
固く禁じられている
なかなかお詳しい方で。
このお話は間違いないと感じます。
「警備員ならば」ね。
「おめえの顔覚えた」発言を、正式に
契約を結んでいる警備員が、もちろん
制服姿で、警備業中に行ったとしたら
おそらく、上司や契約先から厳重注意
で済めば御の字でしょう。
私の相勤者がそんな事をしていたら、
正直見て見ぬふりの他人のふりです。
触らぬ神に祟りなしです。
その発言が残っていたり、他従業員の
証言があったりして、相手から恫喝と
訴えられれば、何らか処罰になるのを
覚悟しなければと思います。
「即異動」と言われている方もおりま
した通りですね。
もうその警備員にはウチの施設の警備
させらんない、とオーナーから言われ
かねません。
「罪」のお話。
本文を読む限り、男性さんは犯罪者で
はありません。
なんの迷惑行為もしておりません。
法に触れる、罪と呼べる事をしてない
のです。
予備軍だの、過去に類似事例がだのと
法も何もない「感想文」を述べるのは
どうぞご自由に、なのですが。
罪を犯していない人間を悪く言うのは
差別や名誉毀損になります。
ご意見でもありましたよね。
本文のニュースで「不安は的中」って
言い方してましたけど。
何が「不安は的中」なのか、って。
そのほかにも、
「一見したところトイレ前で子どもを
待っている様」とか。
「明らかに不自然」とか。
「取り押さえには至りませんでした」
とか。
被害者も居ないのに。
迷惑行為も何もしていないのに。
男性さんを罪人前提と決めつけての
感想を書いている文章なのです。

何の事実も書かれていないのです。
そりゃそうです。
何も起こってないんですからね。
こんな「感想文」を警備員が報告して
きたら、ウチの隊長なら激怒でしょう
ね。
ちゃんと客観的に判断しなさいとか、
憶測で物事を書くな、とかね。
罪もない方を通報や拘束する事は例え
警備員でも出来る事ではないのです。
警備業法第十五条の要約。
「警備員は普通の人だからね。
他人の権利や自由や仕事を邪魔する
権限なんてないよ」
入社時の教育で取り上げられる位には
警備として常識である、過去の誤った
警備についての事例があるのです。
労組と雇用側の争いに警備員が呼ばれ
雇用側についてストを抑え込んだとか
なんとか、そんな感じのお話。
資料的なの無しで書いてるので、違う
部分もあるかもです。
記憶が曖昧です。
…常識なんじゃないかって?
細かい警備の常識なんてないハッタリ
君の私ですからね。
小難しい事を覚えておく能力がないの
です。
人間だれしも短所はあります。

労組側の認められている正当な活動を
警備の名のもとに抑えるのは、少なく
とも現代の警備業法ではご法度なので
す、って事が言いたかったのです。
「なんか怪しい」というような方でも
施設を利用する権利はあります。
子供用リュックを持った男性でも。
ミニスカートのオッサンでも。
ヨッパライのクロックスでも。
所有物や服装は、周囲に危険を与える
ような凶器でなければ自由なのです。
他人の服装を制限したり、服装により
対応を変えたり追い出したりする様な
権利は警備員も警察もないのです。
その利用する権利を一方的に奪ったり
移動を妨げたり追い出したりするのは
警備うんぬんじゃなしに、その行為が
犯罪になるのです。
立ち去ろうとするのを塞げば監禁罪、
ってのはそういう事です。
「怪しいという罪はない」
今日はここを覚えて帰って下さいね。
あと、「罪」てのは誰がやっても罪と
ならなければいけないのです。
例えば、盗撮。
陰気なボサボサ頭の若い男性がスマホ
向けてきたから盗撮、にはならないの
です。
同じ事をスーツ姿の男性や高齢女性が
したならOK、ではないのです。
ご意見の中にも「女性だったら何も
言われないんでしょ?」とあります。
実際はそうでしょうね。
女性を盗撮犯や女児誘拐犯とは疑わな
いでしょうね。
でもそれがダメなんです。
それだと偏見、差別になるのです。
本来は男性でも中年でも何も言えない
のです。
中年男性だから怪しい追い出そう、は
中年男性の施設利用の権利を剥奪する
越権行為なのです。
中年男性である罪がありますか?
トイレ前に座る罪がありますか?
1時間同じ所に居る罪がありますか?
他人を見る罪がありますか?
今回のお話の趣旨をお忘れなく。
中年男性が女児を目で追うなんて、
極めてブラックスレスレのグレーなの
です。
ましてや子供用リュックを持つなんて
私ならやりませんし、私個人としては
「あぁ~コイツぁやべぇやつだな」と
思います。
当然です。
警備としても警戒します。
巡回します。
そういうのをやるべきではないよって
のも大事なことであり今回の趣旨でも
あるのです。
それは本来の「李下に冠を正さず」の
正しい使い方ですね。
ですが、ただ「目で追うだけ」てのは
罪ではないのです。
おばあちゃんが目で追ったら
「元気な子だねぇ」
「ウチの孫もこないだまでこんなふう
だったけど大きくなったねぇ」
とかでしょうけれれども。
中年男性が目で追ったら
「フヒヒヒヒヒヒヒ」
でしょうけれども!
フヒヒだけで罪にはできないのです。
心や感情で思っているだけはまだしも
おばあちゃんはOK、男性はNGでは
男性差別なのです。
見られて「テメェ何ガンつけてんだ」
とするのはそちらが恫喝なのですし。
見られて「テメェフヒヒしただろ!」
と決めつけて疑うのはそれが名誉毀損
なのです。
ご意見中でも「容疑者」という言葉を
使用された方がいますが。
これはそちらが名誉毀損です。
何の罪が発生していますか?
誰が被害者ですか?
何度も言います。
何度でも言います。
見るという罪はないのです。
中年男性だから見たら罪、なんてのは
それ自体が差別なのです。
もし私の警備している施設で従業員が
「あのから多分見られた、怪しい!
もう容疑者だよ」
みたいな発言をしたら。
「はっきりとした迷惑行為が見られた
訳ではありませんので、警備として
通報や出禁というような処置はでき
ないんですよ。
怪しいとか容疑者とかの発言はそれ
自体が差別ともなりますのでご注意
くださいね。
警備として巡回強化と監視は続ける
ように致しますが」
と諭すのです。
「カメラ向けられた」「見られた」も
「何か向けたように見えた」とか、
「何か目線を感じた」の様な個人的な
感想や曖昧な状況をもとにその行為を
罪には出来ないのです。
本件も「子供を持つ親なら」みたいな
ご意見が散見されましたが。
見る側の立場や気分で、罪になったり
ならなかったりはしないのです。
子供が不安がったから中年のオッサン
オマエ罪人!
なんてのは、繰り返しになりますが、
それが差別で名誉毀損なのです。
犯人扱いのお話。
私服警備さん、一部発言こそグレーで
はありますが、男性さんを犯人扱いを
している訳ではないのです。
「おまえ幼女誘拐企んでるだろ!」
なんて言ってません。
「犯人扱いをした」という明確な証拠
発言の記述はありますか?
ないなら、ないのです。
発言から勝手に読み取った「あなたの
感想」なのです。

事案はあくまで起こった事柄から判断
するのです。
感想や想像や印象で言える事はないの
です。
犯人扱いしてないから通報してないし
拘束や尋問もしてないのです。
退出を促したりもしていないのです。
退出は男性さんの自発的な行動なので
す。
声掛けによって圧力はかけたかも知れ
ませんけどね。
ニュースの文章からではニュアンスは
正確には読み取れませんが、おそらく
雑談と呼べる範囲のものなのです。
私服警備さんも元警察なら犯罪のプロ
でしょうから、どういう行為をすると
こちらが明確に犯罪になるってのを
熟知しているでしょうからね。
例え私服警備さんが施設側の人間だと
しても、「従業員とお客様の会話」に
過ぎないわけで。
話しかける事自体が即、違法や罪とは
ならないのです。
「出て行け!」とか「キモイんだよ」
とか「バカなことするな!」みたいな
罵倒や暴言が入ると侮辱や名誉毀損に
なる懸念がありますが、それもないの
です。
ない以上、私服警備さんも罪ではない
のです。
最後の「おめえの顔覚えた」発言は、
個人的にはかなりグレーだと思います
けれどもね。
状況や語気によりますけどもね。
見ず知らずの他人から
「ツラァ覚えたぞ」
と言われたら、
「後で何かされるかも知れない」
と思うのが普通です。
「私服」警備である事が仇でして。
自己紹介や身分の説明など無いとした
ら、何者かも分かってない男から話し
かけられたと思われるわけです。
いきなり話しかけられて、身の上を
探るような話をまくし立てられて。
テキパキと応対できるかって言ったら
やましい事がなくたって自信がないの
です。
人間嫌いのコミュ障HSPの私もね。
ましてや相手は人間相手を何十年も
やってきた、元とはいえ警察です。
少なからず圧はあったでしょう事は、
想像に難くないのです。
だから、正式な「警備員」としては、
そちらの可能性も考慮しての応対を
せねばならないのですね。
ハンデキャップがある方なのかも知れ
ないわけですし。
「ハンデ持ち、変な奴、キモい」てな
発言は…もうおわかりですね。
差別です。
あらゆる場合を想定するが警備なので
す。
若輩警備員の私であっても、もう少し
手段というか、カドが立たないやり方
思いつくんですけれどもね。
年齢をかさねたオジサンの応対力なの
です。
これは私だけのスキル。
内緒なのです。
あくまで、やるとしても、ね。
何もできないのが前提ですよ。
何度も言ってます通り。
「怪しい」でしかない段階でその方を
警備員の力で排除したら、越権行為に
なるのです。
だからこそ、私服警備による声掛けと
せざるを得なかったのでしょうけれど
もね。
ま、トータルで見て、今回の施設側の
対応。
そうするしかなかったかな、と妥当な
感想なのです。
正式な警備員の声がけではここまでは
できないけれども。
利用客や従業員の不安を鑑みれば、
排除したいという気持ちもわかるので
す。
何とか「自発的な退出と再来の防止」
を後腐れなく行うには…と考えれば、
今回のような対応がベストなのかとは
思います。
二年目の警備員が上から目線で恐縮な
のですがね。
この事例での李下論。
1.亡き子供の形見だろうが。
純粋な趣味であろうが。
見張りのつもりであろうが。
子供用リュックを持ち中年男性が
一人でトイレの前に長時間居座り
女児を目で追うのはグレーすぎる
疑わしき行為。
周りの目を考える頭があったら、
やるべきではないとわかるはず。
2.極めて疑わしいであってもそれは
「疑わしい」を出ない以上罪では
ない。
本当に個人的な趣味でリュックを
持っているだけかも知れない。
私服警備に対し明確な応答ができ
なかったのも、面倒な相手と考え
やりすごしたかっただけかも知れ
ないし、威圧的な見知らぬ老人に
圧されただけかも知れない。
中年男性だから危険なんて見解は
それ自体が差別。
3.疑わしいの段階で、強行な排除は
出来ないし、逆に犯罪や名誉毀損
となる。
「追い出す」なんて以ての外。
心の中で変なやつと思ったり、
何かするかも知れないと警戒する
のは個人の自由。
憲法でも思想の自由がある。
ただし、口に出したり、「アイツ
どうにかして」「気持ち悪い」
なんてのも差別になる
こんなところですかね。
未然に防ぐのお話。
ここまでお話して、じゃ犯罪を未然に
防ぐにはどうしたらいいんだよ、警備
何ができんのさ、とお思いでしょう。
何も出来ないんですよ。
「未然に防ぐ」が容易にできたら警察
苦労しないんですよ。
警備も苦労しないんですよ。
過去の勘違いイキリチラシ警備員が、
疑わしい、気に入らない、で強い態度
取ってきたから、警備業法がどんどん
厳しくなってきてるんですよ。
万引きだって疑わしいをとっ捕まえて
「カバン見せろ!」が出来るんなら、
防止のために必死にならんのですよ。
万引き防止マニュアル(大阪府警察)
※無断転載
https://www.police.pref.osaka.lg.jp/material/files/group/2/manbiki_manual.pdf
だから従業員は皆、警戒するのです。
疑わしい行動をしている輩がいないか
警戒しているんです。
積極的な声掛けは販促の意味もあるで
しょうけれど、防犯のためでもあるの
です。
逆の立場で考えてみて下さい。
もし貴方が「怪しい」を理由にして、
「未然に」事案を防ぐために罪人扱い
されたら、どう思います?
例えば女性だとして。
「その顔は男をたぶらかす卑しい顔。
絶対今後災いの元となる顔だ。
ブサイクになるように整形して罪を
償え!」
みたいなのがまかり通ったら。
例えば親だとして。
「お前みたいな学歴のやつは、きっと
将来虐待するだろうから、親権を
剥奪して子供は孤児院おくりだ!」
みたいにされたら。
やってもない犯罪をやると決めつけ、
一方的に冤罪を作り出す行為です。
誰であっても、そんな目に合わせるの
はダメなのです。
過去のマイ理論も適用しながら今回の
私服警備さん問題について結論です。
・女児を狙うおかしな輩はいます!
(正規分布論)
・怪しい振る舞いをする男は、そんな
犯罪者として見る位でいいのです!
(性悪説論)
・だから男側は、そういう「怪しい」
とみられるような行動は取らない!
(李下論その1)
・自分のどんな振る舞いが「怪しい」
とみられるか、客観的な視点を持つ
事が大事!
(チェス盤理論)
・でも、「怪しい」だけじゃ誰も何も
出来ないし、する権利なんてないん
だからね!
(李下論その2)
・だから「怪しい」だけで、その人を
怪しい呼ばわりしたり批判したり、
糾弾しちゃダメ、差別になるのよ!
(李下論その3)
・だから、女性側、親側として、そう
いう輩に対し、近寄らない、近づか
せない、警戒する、目を離さないと
言った自己防衛はすべき!
放任して攫われたら保護責任と批判
されても仕方ない!
(自己責任論)
今回のお話、仕事してる気分でした。
ホントに業務の考え方として職場でも
議論できるネタかも知れませんな。
ま、そんな切磋琢磨するような間柄の
同僚はいませんけどね!
あと、あくまでこれは私個人の警備と
しての考え、感想なので。
これが全ての警備の考え方を代表して
いるわけではありませんので。
知り合いの警備員はこんな考え方だと
ダメだって言ってるよ~みたいな事が
あっても責任は取らないのです。
これって私の感想なのです。
そもそも「マイ理論」って言ってます
のでね、あしからず。