仕事のお話。
大型連休ですね。
警備の私にとっては施設利用客が増え
事故事案の確率が上がる、大変憂鬱な
季節なのです。
新年度、新学期からそろそろ1ヶ月。
トンデモ新人くんや、ブラック会社の
ネタで賑わうのは、テレビもネットも
一緒といった所でしょうかね。
ウチは年度で何か変わる事は少ないの
ですが(年中無休の施設を警備してる
ので)。
新年度とは特に関係なく、人事異動が
ありそうなのです。
具体的なお話は身バレするから出来な
いですし。
しても、こんな辺鄙な所に書いても
ロバの耳の井戸なのですが。
(と言うとバレるフラグですが)
上司と中堅(といっても私より年下)
派閥争いが激化した結果、上司が左遷
される事になったようです。
ま、私はどの派閥にも属さない日和見
おじさん、真実を説明されてない中の
推測混じりなのですがね。
上司の目指す所のレベルが非常に高く
厳しいを超えて、理不尽と受け取れる
指導に中堅数名が謀反した様です。
中堅の一部は、退職の意向を上層部に
伝える事態にまで発展し、過去の指導
内容をまとめて報告した模様です。
以前もチラッと書いた記憶ですが。
私は中年中途採用組(組員1名)で、
上司と年齢が近い事もあり、職場の中
では比較的上司と朗らかに交流してる
立場であると思っております。
おかげで、両者の言い分や素の意見を
聞ける立場なのです。
ギスギスが嫌いなHSP、誰に対して
もニコニコ揉み手で擦り寄る処世術を
習得しております。
年下中堅にペコペコするのも、本当に
微塵の負い目も恥もプライドもないの
です。
むしろ頑張ってくれ!なのです。
上司は、中堅に上司相当の管理能力を
身につけてほしいが為、敢えて細かく
指示せず、自分で考えられる事を期待
しているのですが。
中堅は、それならば自分で考えさせて
欲しいと訴えるのです。
自分なりに考えた結果、上司の考えと
違うからと叱られるなら、細かく指示
されなければ解る訳がないと訴えるの
です。
ぶっちゃけ「私に言うソレをお互いに
いいなさいよ」なのですが。
それが出来ないのが職場なのよね。
そうならない位の年齢差、世代格差が
あるのよね。
目と目だけで通じ合えりゃ、こんな事
にはならなかったのに。
悩む事はないのに。
その一方、新卒の若手くんも入社して
おり、そちらへは指導もせず、業務も
一部しかさせない方針なのです。
そのぶん、業務負荷は中堅に集中して
いる傾向にありまして。
そこも不服の原因の1つなのですね。
ちなみに。
中年中途おじさんはその間くらいには
仕事しております。
若手くんと同期の扱いなのですが、
そこはまあキャリア採用みたいなもの
ですからね。
新卒と同レベルしか動けない中年とは
こちらとしても見て欲しくない所。
上司は、何か言えばパワハラになると
思い、結果「何も言わない」を選ぶ。
若手は、自分から何か言わなくても
給料貰えるけれど成長もなく。
結果、いつまでもレベルアップ出来ず
若手のまま1年が経過したのでした。
優しくしたつもりでも捻じれ伝わり、
たまに指導するとナイフが深く刺さる
のです。
どうやら中堅の一部に若手くん1人も
同調して謀反に加わった様子です。
若手くんについて少々グチをば。
彼は多分嫌がるだろうけど、彼は私の
20代の頃によく似ていると感じて
見ております。
「今の職場の人は正解の仕事をできて
いるんでしょう?」
「なら、そのやり方をトレースできる
ように手順書を作ってください」
「これをやったら注意されるって事を
教えてください、守りますから」
「この間注意されたアレ、私はその時
どうすればよかったんですか、正解
教えてください」
みたいなね。
私は新人なんだから、自分で考える事
なんて出来ません、ちゃんと指導して
ください!
…みたいな、口あけて欲しがれば正解
貰える、貰った正解だけで仕事した顔
したい、的な精神を感じるのです。
臨機応変とか自分で考えるとか、そう
いう事に向かう姿勢が見られないので
す。
…私がそうだったのでわかるのです。

先日も、巡回で見つけるべき不具合を
昼過ぎまで見逃していて、別部署が
先に見つけたのでした。
私から彼に
「不具合あったけど巡回の時見た?」
て確認したら。
「今日はそこ通らなかったですね!」
とキッパリ。
でも始業前のチェックが彼の担当区画
だったので、
「じゃあ始業前にはどうだった?」
て確認したら。
「不具合あるなら気づくはずなので、
その時は大丈夫でした!」
とキッパリ。
じゃあ何かね、その数時間で急に異常
起こったってのかね?
平日の日中に突然かね?
昨日の作業終わりとか、閉店時とかの
「変化点」の時に何かがあったと推測
する方が妥当じゃないかね?
というより、
「ボクわるくありませーん」
じゃあないんだよ。
不具合を見つけるための警備の巡回で
君が見つけられなかったんだからまず
「すみませんでした今後注意します」
じゃないかね?
自分が責められずに済む理由を探して
るんじゃあないよ。
社内、警備隊内ならそれでもいいけど
(良かぁないけど)。
オーナーに対して業務の不履行がある
わけだから、警備隊全体の責任なんだ
よ。
君だけを責めてるんじゃないよ。
次から注意しようって事で隊全体への
情報共有のために連絡しているの。
…と、私も巡回してて見逃してたので
威張れるこっちゃないですが。
あと、正直ちぃ~っちゃな不具合だと
私は認識しているので、どうでもいい
位の話なのですが。
にしても、その態度や姿勢はいただけ
ないのです。
そりゃあ、今回の件とは別に、上司も
厳しめの注意をした時もあるであろう
なのです。
中堅連中に向けての指導は、聞く限り
理不尽の域にあるのですが。
若手くんへのそれはパワハラとは言わ
ない気がするなあ。
純粋に、仕事の自覚の少ない若手に
意識付けをさせる為の指導だったと
思うよ~?
重ね重ね。
私の20代の頃もそうだったのです。
その分、私も年配者からのウケは大変
悪かったのです。
たくさん怒られもしました。
マネージャークラスの方から、路上で
「誰が担当だと思ってる!」と怒声を
浴びせられたのが24歳くらい。
上司からネットの「社会人のマナー」
みたいなリンクを貼られて「読め!」
と言われたのは25歳くらい。
怒られたマネージャーから逃げず、
折れず、新製品開発を完遂させたのが
26歳くらい。
こつこつ業務を重ねて、係長補佐位の
役職を貰えたのが28歳くらい。
そこからも更に仕事を続けて、限界を
迎え、自殺未遂や神経科通いや退職を
したのが34歳。
まだまだ人生は続き、様々な生き方、
年代の方とのクラス生活をした職業
訓練を経て。
自分の能力や向き不向きと正面から
向き合っての求職活動、再就職。
再就職先でもいろいろありましたが、
そろそろ書くの面倒になったので端折
りますが、2度目の退職が38歳。
またまた人生と向き合って求職して。
警備おじさんになったのが40歳。
現在に至るのです。
20代のヘッポコな私が今の私になる
には20年かかったのです。
当たり前~。
数多の環境を渡り歩き、数多の人との
出会い、そして別れを経て、旅立って
きたのです。

私が20代の頃、飄々とした40代の
上司を見た時、「なんて適当な!」と
不満を思った事もありましたが。
今では私が飄々おじさん。
40代の私から、20代の彼を見た時
やっぱり「なんて適当な!」と思った
りもするのです。
ま、総合的に見るとですね。
若手くん、年相応に怒られるレベルの
若者だと思います。
不躾で憮然としたコンビニバイトって
感じ。
そりゃお固い上司から見たら怒られて
当然ですよ?
20年前の私と同様、年上から嫌われ
ながら大人になれ、なのです。
おじさんのグチ、このへんで終わり。
人それぞれ、年齢に立場でそれぞれな
考え方なのです。
仕事って、指導って、管理って。
難しいものですね。
理想論かも知れませんが、いくつか
私の仕事に対する考え方をご紹介。
(1)60点で十分
中堅くんの1名と話をした時に出たの
ですが、ストライクゾーンの考え方。

上司は「ど真ん中じゃなきゃダメ」と
厳しく指導するけど。
自分はストライクゾーンに入ってさえ
いればいいだろと考えるので、上司の
やり方はやりすぎだ…
ってお話だったのでした。
私はボールでもいいと思う位です。
次ストライクにすればいいわけで。
最終的に3アウト取れればグッドな訳
ですから、1球1球に不満を言う様な
監督と一緒のチームなんて、やってて
嫌になるのは当然です。
ウチの上司は褒めてもくれないしね。
(2)やって欲しい事は言うべき
仕事のお話になると適当な引用をして
お茶を濁していたので、たまには全文
持ってきましょうね。
山本五十六氏の名言です。
「やってみせ、言って聞かせて、
させてみせ、ほめてやらねば、
人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、
任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、
信頼せねば、人は実らず。」
ですって。
ウチの上司は真逆ですものね。
「やらせもせず、説明もせず、褒めも
せず、『自主性無い』と日々嘆く。
言いもせず、聞きもしないが、口を
出し、『不出来』と嘆き自ら動く。
やっている部下を表裏で叱責し、
限界が来て部下は退職。」
100言ったって10も伝わらんのに
3言って10解れは無理なのです。
言わなくても解って欲しくて言わない
ってのは我儘メンヘラ少女なのです。
人としてもダメなのです。
何十年も前から、名言、定番として、
五十六氏の言葉が上司としての考え方
として広まっているはずなのに、ね。
(3)上司はあくまでコマンダー
繰り返しますコマンダー(司令官)。
仕事の指示を出す側なだけなのです。
人として偉くもないし、仕事以外での
行動や個性に口出しする権利などない
のです。
ちょっとした振る舞いや業務時間外の
行動についてとやかく言ったり。
個人をあざ笑うような冗談は言っちゃ
ダメなのです。
(4)時代の変化を本気で理解しよう
「俺らのころはな」と昭和の人は言う
のですが。
それすらダメだと思います。
そう言う事で
「お前に厳しい指導はできない時代に
なってしまったが俺は厳しい指導が
正しいと思っているんだぞ」
アピールになるのです。
「本当だったらこんな生易しい指導で
済むと思うなよ」
「俺はお前より辛い思いをしてきたん
だぞ、この幸せ者め」
「お前はいいよな、こんな恵まれた
環境で給料だけ泥棒できてな」
「あーあ、変わっちゃってやだやだ、
やりにくい時代になりやがったな」
そういう意思が込められるのです。
「ああいう指導はまずかった」
「二度とあの時代には戻るまい」
そういう考えになって、はじめて適合
なのです。
(5)オールフォーワン
チームで1つの仕事をするのです。
超人を望んじゃダメなのです。
凡人複数名で1つの仕事が出来る様な
システムが出来てなければダメなので
す。
前も書きました。
野球で言うと、全員オオタニになれっ
てのは無理なのです。
逆に言うと、全員オオタニじゃなけれ
ば勝てない監督は無能なのです。
オオタニ未満の9人をうまく使って、
オオタニがいるチームに勝つ采配を
するのが名監督なのです。
オオタニになれない事を叱咤されてた
ら選手は誰一人褒められません。
全球ストライクを取れてたら、野球に
ヒットは存在しなくなります。
全球ストライクじゃない事を叱咤され
てたら、選手はついていけません。
ちょっと話が変わりますが。
我が社の「騒動」、一部状況を母親に
話をしてたせいか、母がこんな本を
借りて来たのでした。
人を追いつめる話し方
心をラクにする話し方
https://books.google.co.jp/books/about/%E4%BA%BA%E3%82%92%E8%BF%BD%E3%81%84%E3%81%A4%E3%82%81%E3%82%8B%E8%A9%B1%E3%81%97%E6%96%B9%E5%BF%83%E3%82%92%E3%83%A9.html?id=hJpfEAAAQBAJ&source=kp_book_description&redir_esc=y

厳しい言い方を「北風化」と呼び、
そういう言い方をする「北風上司」と
逆の暖かい言い方の「太陽上司」の
両者を例題に「話し方」を解説されて
おります。
まさにウチの上司は北風。
例題の中のいくつかは「コレこの間
このまんま言ってた気がするワ」って
言葉もありました。
北風上司、奥さんに対する一言も口が
悪く険悪になった話が書かれており。
中身を無断で転載したりしたら問題に
なるので、書きませんが。
ホント一言で人は傷つくのですねえ。
傷つける北風にはならないようにね!
あ、ちなみに。
そんなこんなで、まだまだ下っ端で、
在籍年数は下から数えた方が早い私で
はありますが。
年齢的にはかなり上になっちゃいそう
なのです。
もしかすると、部門長を目指していか
ないといけないのかしら…
まだ警備の資格は何も取得ないけれど
中堅くん達はまだ30代前半。
オーナー達とやりとりするには若いと
見られちゃうかも知れませんものね。
もう隠居してのんびりした余生を満喫
しようとも思っていたけれど。
…
「地元で知らない人がいない位の大型
施設で警備隊長をやっていました」
って、言えるようになりたい…かも。
なりたいな…
なれるかな?
なってやる!?
P.S.
ちょっとやる気を出してブログ更新
しようとしてカーソルを冒頭に移動
させたら、「大型連休で事故事案の
数が増える」の文が目に入って自信
なくなったのでした。
あんま調子のらんとこ…
そうやって心がへたって退職したん
でしたものね…
ここで頑張れるんなら、前職辞めて
ないってんです。
無理はしない!