(昨日の投稿より続きます)

 

 筆者はかつてマラソンにも凝っていたことがあり、香港 や マレーシア のみならず、海外のレースにもずいぶん参加した。 そのトレーニングの際にこれに似たひと気のないトレイル・ルートを走り、12km ぐらいなら 35分 ぐらいで走れた。 しかし一人旅の 46歳 の女性が徒歩で歩こうと考えるであろうかは甚だ疑問である。
 それも 午後 3 時過ぎ (列車のダイヤで見ると、黒部駅到着 は 15:19 となっている) であれば日が暮れた場合の心配もある。


 まあ、本当に徒歩で歩いたとしよう。 普通の成人が 一時間 に歩ける距離は 約 4km 強、とされている。 すると 黒部駅到着後、17:00 までの 約100分 であれば単純に考えて、駅から 約 6.6 km 付近 まで行けた計算になる。 しかし、地図上の距離で見ると 6.6km では、半分ちょっとである。

 

 2019年4月20日(土)の 富山県黒部市 の日没時刻は 18:29 であった。 17:00 ぐらいなら日も落ち始めているだろうし、「もうちょっと散歩して・・・」 と、残り 約 6 km を歩くよう気になるだろうか?
 台湾人観光客と別れた 葉 がその後も等速で歩けば、まさに日没直後ぐらいに 宇奈月温泉 には到着できるかもしれない。 しかし筆者もグーグルマップで道沿いに追ってみたが、途中はトンネルなどもあり、本当に一人旅の女性が歩くとは思えない。


 途中から 鉄道 (富山地鉄本線)、バス、タクシー を利用することも可能かもしれないが、それなら 黒部駅 からそれらを利用するであろう。 そして、それでも途中で気が変わり、鉄道かバスを利用したとしても、迷うような路線ではないのである。
 さらに万が一、道に迷って行き倒れになったとしても、これほど目立つカラーの 上着 を着ていたのなら、発見できないはずがない。

 

 また普通に考えて、15:00 過ぎに 黒部駅 に到着し、徒歩で 宇奈月温泉 に行くようなことを考えていたのであれば、一泊コースであることは分かるはずだ。 それならば 当日 08:20 に夫・劉 に 微信(We Chat)で 環水公園 に向かうことを伝えた際に、「宇奈月温泉 に泊まる」 となぜ言わなかったのであろうか?

 Kirsten Ho に連絡してきたこの台湾人旅行者が悪意でウソをついているとは思いたくはない。 しかし情況から考えて、非常に考えにくい行動をとっていると言える。

 

 では、この 葉 という女性の行動パターン的にはどうなのか?

4月17日 に “ドーミーイン富山” にチェックインしたのち、葉 がどのようなところを見てまわったのかに関して、富山県警もそれを明らかにしていない。

葉 の夫・劉 は、香港 のメディアを通じて、葉 が失踪前日の 4月19日 に観光名所 「立山黒部」 に行き、雪の上に書き込んだという文字の写真を撮って送ってきたことを公開している。
この写真を見て、読者の皆さんはどう思うであろうか?


(2019 I ♡ ANDY と掘られた雪文字)