© PRESIDENT Online 遮光器土偶=2017年12月14日、八戸市・是川縄文館仕事の視野を広げるには読書が一番だ。書籍のハイライトを3000字で紹介するサービス「SERENDIP」から、プレジデントオンライン向けの特選記事を紹介しよう。今回取り上げるのは『土偶を読む』(晶文社)――。

土偶のモチーフは「植物」という仮説

今から1万6500年前から2350年前までの縄文時代における人々の生活や文化については、考古学研究の発展により解明が進んだものの、いまだに多くの謎が残されている。

とくに縄文文化の象徴の一つである「土偶」については、何をかたどったものなのか、様々な説があるものの確証を得られていないのが現状だ。

古代の謎への「新発見」が注目されベストセラーとなった本書では、現代までに全国で2万点近くが発見されている縄文時代の土偶について、人類学、考古学などの実証研究により、その正体を明らかにする。

著者の仮説では、土偶は「植物」をモチーフとして作られており、縄文人たちの生命を育む主要な食用植物の精霊を祀る呪術的儀礼に用いられたものだという。たとえば、土偶の代表格であり、ゴーグルをつけたような大きな眼が特徴的な「遮光器土偶」は、サトイモをかたどったものと説明されている。

著者は独立研究者として活動する人類学者で、東京大学で宗教学を学んだ後、東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程満期退学(2019年)。専門は宗教人類学。著書に『輪廻転生―をつなぐ生まれ変わりの物語』(講談社現代新書)などがある。

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なぜか縄文遺跡から「植物霊祭祀」が見つからない

近年の考古研究の進展によって、北海道を除く東日本では、すでに縄文中期(およそ5500年前)あたりから、縄文人が従来の想定よりもはるかに植物食に依存していた実態が浮かび上がってきた。しかもかれらは単なる採集だけでなく、ヒエなどの野生種の栽培化、里山でのクリ林やトチノキ林などの管理、マメ類の栽培などを行っていたことも判明しつつある。

ということは、そうした植物利用にともなう儀礼が行われていたことは間違いないのであるが、なぜか縄文遺跡からは植物霊祭祀が継続的に行われた痕跡がまったくといっていいほど発見されていないのである。

だが、「植物霊祭祀の痕跡が見つかっていない」のではなく、本当はすでに見つかっているのに、われわれがそれに気づいていないだけだとしたらどうだろうか。実はこれこそが私の見解なのだ。つまり、「縄文遺跡からはすでに大量の植物霊祭祀の痕跡が発見されており、それは土偶に他ならない」というのが私のシナリオである。・・・・・・・・・・・・・

▼さすがに皆さんの廻りで「糖質制限食」にかぶれて騒いでいる人はほとんんどいなくなっていると思います。糖質さえ取らなければ何を食べてもいい。と言われても、もっともやめることが難しいのは「糖質」を多く含むものだということを実感してやめてしまった人がほとんどだと思います。もう一つが、この記事にあるような問題です。「糖質制限食」を勧める人たちは、縄文時代は肉食中心だと主張する。それがデタラメだったことが明らかになってきたことがあると思いますね。私は「糖質制限食」の問題以前に縄文時代は何を食べていたのか?関心があり遺跡を訪ねたり、関連する書籍を読んでいました。遺跡を訪ねて思う事は、圧倒的に貝類や動物の骨などが多く、植物はドングリや栗などの堅果類はあっても、いも類はめったにないということです。硬い殻を被った堅果類などとちがい、いも類は腐敗して残らないのでしょう。しかし、今は研究が進み、縄文時代も植物食が6割りから7割りを占めていたことがあきらかになっています。もし「土偶」が里芋を祀ったものだとしたら?全国から2万点も見つかっていると言ると言うのですから、かなり食べていたことになりますね。ただ、いも類は寒さに弱く保存が難しいので主食にはなりえなかったんだと思いますね。土偶?里芋に見えるでしょうか?