2倍の友達

裁判が終わり
最後の手続きが
残っている中で、
保育園では卒園にむけて
アルバム制作などが始まる。
 
過去から今、目の前にいる
成長したぷう助をみると
裁判の終わりと重なり
胸が熱くなった。
 
 
そして、あの時すべてが
終わったら会いに行くと
約束した前の保育園へ
電話をすることにする。
 
当時のお友達たちの
連絡先は知らなくて、
卒園してしまうと
会えなくなってしまうから
どうしても、ぷう助に
会わせてあげたかった。
 
電話をすると、新しい
園長先生になっていたけれど
遊びに行くことを
快く許可してくれる。
 
また、当時の園長先生にも
連絡してくれるという。
私たちはその日が待ち遠しくて
毎晩、保育園の話をした。

そして当日ぷう助を
つれて朝早く電車に乗り
貞彦さんと、万が一
鉢合わせをしてしまわないよう
保育園の2駅手前で降りて
タクシーに乗る。
 
 
懐かしい街。
保育園がどんどん近づいてきて
私のほうが、会いたい思いと
照れくさい
気持ちになる。
 
タクシーが保育園の門に到着
すると支払いを済ませる前に、
子供達が気がつき
走ってくるのが横目に見える。
タクシーのドアが開いた時には
 
『ぷう助君がきたーーーー!!』
 
という盛大な歓声で
お出迎えしてもらい
いっきに、溢れる涙を
ハンカチで押さえた。
 
私たちが会いに行くことは
朝、子供たちに知らされており
移動してしまった
園長先生や担任の先生も
みんな会いに来てくれていた。
 
 
みんな、なんて大きく成長
したのだろう。
お兄さん、お姉さんに
なったのだろう。
 
 
感動で私は涙がボロボロと
どれだけでも溢れてくる。
ぷう助はすぐに園庭でみんなと
ドッチボールをはじめた。
 
子供達は懐かしむとか
そんなことはしなくて、
昨日も一緒に遊んだ
続きをしているかのようだった。
 
友情に時間の溝は
無かった。
 
 
園庭の日陰で子供たちを
眺める。
ずっと見ていたい、
帰る時間だよって言いたくない
と思ったけれど、
あっというまに給食の時間が
きてしまいお別れになってしまった。
 
最後に先生が卒園アルバムに
乗せる集合写真を撮るということで
ぷう助を含めみんなで
ジャングルジムにのぼって
撮ることになった。
 
一生、目に焼き付けておきたい
みんなの笑顔。
 
ぷう助はみんなと同じ卒園証書を
貰うことはできないけど
みんなの思い出として
アルバムにのこる。
 
そして、その写真は後日
私たちにも送っていただけることに
なった。
 
 
帰りのタクシーに乗ろうとすると
一番仲良くしていた
お友達が私のところへ来る。
 
 
「どこに帰るの?電車にのって会いに
 いくよ。とおくだって行けるよよ。
 なに駅?」
 
 
本当は住んでいるところを
教え、遊びにおいでって
いいたい。
 
けれど些細な事でも
貞彦さんに警戒しなくては
いけなくて言えなかった。
 
タクシーに乗り
 
 
「さよならーーー!
 また会おうねーーー!!」
 
 
『また』があってほしい、
次会うときは、ここではない
どこかだけど必ず会おうねと、
願いながら別れを告げる。

長い年月のなかでは、
人生、驚くような偶然が
いくつもあるのだから
きっと、いつか
素敵な再会をさせてほしい。
 
 
 
 
 
3月の卒園を迎えた後、
ぷう助の保育園の
アルバムに、送っていただいた
ジャングルジムの写真をはった。
 
 
大切な2つの思い出に
2倍のお友達。

私たちは色々なことが
あったけど
幸せなものもちゃんと
手に入れている。
 
 
※数年前に離婚裁判をした
記録です。
現在は幸せに暮らしています。
 
※貞彦さんに特定されないよう
フェイクをいれています。
詳しく書けない部分があり
申しわけございません。
 
 

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