マザー(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画好き。
日がな一日映画を観てぼーっとしていたい…、
そんな映画感想&日常blogです。

楳図かずお先生による楳図かずお作品の実写映画
マザー [DVD]/片岡愛之助,舞羽美海,真行寺君枝
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「楳図先生!半生記を出版させてくんなまし」
「いいけど住民トラブルの話は無しね」
「了解っす!」





漫画家楳図かずお先生の「半生記」の企画が持ち上がりました。
担当は楳図作品の大ファンで、特に「おろち」に入れ込みまくってる新人編集者、
若草さくら←ここでファンは大喜び



さくらが取材していくうちに、
楳図は、母親であるイチエとの間に、強くかつ複雑な関係を持っていることがわかってきます。
イチエは、次男よりも長男の楳図を溺愛してたっぽい。


イチエは、とても美しい人でしたが、
病の床についていました。


楳図に自分が見た夢の話をするイチエ。
「お世話になった方々に、お礼参りをしてきたわ」


イチエは死の直前、楳図に、
「綺麗に化粧をして…」
と言い残し亡くなります。



しかし、その手には、どこの誰のものともわからない黒髪が握りしめられていたのでした。


葬式も終わり、日常が始まるはずでしたが、
楳図の周囲では怪奇現象が起こり始めます。


さくらは、楳図の作品に大きな影響を与えているイチエのことを調べるため、
シカ…奈良県曽爾(そに)村を探訪。
そこで、不思議現象に次々襲われるさくら。


一方、楳図の親戚たちが、
イチエに襲われる…という事態が勃発。
まさにイチエが見ていたあの夢のとおりになってしもうてる。


実は、イチエの生まれた村に伝わっている、怪奇伝説のモデルはイチエだったのです。
美しいイチエは、通りすがりの男(イケメンらしいが身元不確か)に手篭めにされ孕んでしまい(その子が楳図)、
そのことが原因で村人からも親戚からもハミゴにされてしまうのです。



オールドミス(禁止用語)になりかけてたイチエは、
一人の男と結婚しますが、
手篭めったその男を恋してしまってたので、
ある意味「男狂い」になってしまった不幸な過去。


イチエは自分を排除した皆様方に、
復讐をしておられたのです。
「お礼参り」


楳図は、蘇ったイチエと決別すべく、
神の左手悪魔の右手で戦いを挑みます。
ついでにイチエが苦手としている蜘蛛の絵や、美少女の絵を武器にしたるわ!


実体化したイチエ。
蛇女のようになるイチエ。

対抗する楳図。

イチエは楳図にのしかかり、
「愛してるのよ」
と悲壮な声を上げます。


その時、何故か建物が崩れ、落下してしまうさくら。

さくらの髪をむんずとつかみ救出するイチエちゃん…。
死の間際に握ってたのは、さくらの髪の毛だったのねー。


そしてイチエは、さくらの身代わりに深い闇の中へと落ちていくのでした。
ちょっと笑っちゃうポージングで。

「おかあさんいかないでぇぇぇぇ」


事は一段落しますが、
楳図の周囲には、まだイチエがいるような…。

     おしまい



ぼくは、おかあさんがだいすきすきすきすきすきすきあいしてる。

イチエがネグリジェ姿で道を疾走するシーンは、
通行人の皆さんが思わず道を譲る…モーゼ状態。
こんな甘酸っぱい思いをするのは、
「実写版スパイダーマン」で、スパイダーマンがごっつ恥ずかしそうに町中を走らされているシーンを見たとき以来でした…。


この映画を一言で表現するならば、
楳図かずお作品の実写化、これに尽きます。

漫画を実写にしたらこうなる…という楳図かずおテイスト満載になっております。
監督してるの楳図かずお先生ご本人だし。
故に、ホラー映画として観たなら、
あれ?となるかもしれません。


いっちゃん怖い(と思われる)シーンは、
廃屋の中で泣いている少女が、
こっちを向いたら目から血を流していて…っちゅうところでしょう。



既視感がありますが、気にしない。

それよりも、
母親と息子の間に流れる、
しかも同じ腹から産んだ子供でも、
愛する人にそっくりな息子と、
別に愛してないけど生活のために結婚した相手の息子では、
愛情の深さに差が生じる…的なところが、
怖かった。


女はいつまで経っても、母になっても女なのよのさ!
そういうのが、いいのかぇ?
母性より己の女性の部分を尊びているオナゴのほうが、いいのかぇ?



楳図かずお永遠のテーマ、
母性(息子に恋してる)
老いたら醜くなる(美しさを永遠に)
寝るときはネグリジェ(そこは違う)

を如実に表した出来上がりとなっておりますぞ。


楳図かずおファンには、オススメ。
そうじゃない方には、オススメしません。
だって、何がなんだかオラわかんねー!になるに違いないからさ。


しかし、死んでから、
このやうなネタにされてしまふとは、
母親とは因果な商売よのぅ。


母上、
化けて出られますよ、
この扱いじゃ。


でもまぁ、
アテクシなら、息子のネタになるなら本望ですことよっ!
さぁ、いつでもネタになさいませ。

あ、いらんの?
そ…そう…(寂しげに)

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