共感力・・・
他者の感情に寄り添えたりできる能力
私の若い頃は、(もうかなり前だけど)
よく似た言葉として、感情移入能力
と言う言葉が使われていた様に思う。
相手の感情に入り込む、まぁ共感って事ですね。
元々は、アメリカのSF作家である
フィリップ・K・ディック作品
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」
で初めて知った言葉だ。
1980年代初頭に映画化され、
ブレードランナーというタイトルであった。
当時、人気絶頂のハリソンフォード主演で
エイリアンを作ったリドリースコットが監督する
という、かなりの豪華陣営であったが、
特にヒットせず、鳴かず飛ばずで
公開が数ヶ月でもって終了。
のちにその世界観がカルトムービーの
草分け的立ち位置を獲得し、
沢山のクリエーターに支持され、
で、多くの亜流作品を作り出すきっかけとなった。
そのドラマの中で、主人公が人間とアンドロイドの
違いを判定する基準が、感情移入能力である。
そこで、様々な地味でねっとりしたドラマが
展開されていくのだが、当然、かなりシットリ
というか、ジメジメした話となる。
華やかでジェットコースターの様なハリウッド映画を
期待した観客には全くウケなかったのも良くわかる。
ひょっとしたら、共感力と言えば、
また違ったかもしれない。
よかったかどうかは、また別の話だけど。