ある時、以前勤めていた会社で、

 

デザインコンペの受注率が

下がっている! 

勝率を上げなきゃイカン!

どうしたら良いか!

お前らデザイナーが考えろ!

 

と営業の上司に言われて、

 

渋々デザイン室メンバー全員が集まって

 

ミーティングを開いたことがありました。

 

 

 

ほとんど意見が出ず、モヤモヤしていたところ、

 

あるデザイナーが受注率の良い人からやり方を

 

指導して貰えば良いんじゃないか? という意見が出て、

 

「西牟田さんのやり方を教えて欲しい」

 

ということになりかけました。

 

 

 

私は当時、デザインコンペの勝率がよかったので

 

そういう話になりかけたのですが、正直なところ

 

困ってしまいました。

 

 

 

というか、はっきり言って嫌でした。

 

 

 

それこそ、残業に残業を重ねて、

 

身体壊しながらクオリティを上げていく。

 

そんなことを命削ってやってんのに、

 

なんでチャラっとタラっとに帰ってる奴らに

 

タダでデザイン手法を見せなきゃいかんのだ! 

 

お前ら! 学びたいなら

背中見て学べ!

普通そうやろ! 

 

 

 

・・・という大時代的で昭和チックで

 

まるで武士か、職人のような考えでしたので。

 

 

 

結局、それぞれが受注率を上げていく工夫を

 

考えて後日発表しようってことになったと・・・

 

ただし、それも行われることなく、

 

ウヤムヤになってしまったように記憶しています。

 

 

 

今ならどうするだろうか? 

 

 

 

とたまに考えます。

 

私も、少しは変わったのだろうかと。

 

武将チックな感じが抜けてきただろうか・・・(笑)

 

 

 

まぁ、つまるところ、色々あった

 

良い思い出の一つでしかありません。